英語で読書をしてみよう、英語学習に多読がおすすめな理由

みなさんは英語の本、いわゆる洋書を読んだことはありますか?映画の原作となっている小説や文学作品、エッセイ、ニュースなど英語で書かれた読みものは数多く存在します。しかし、「自分には難しそう…」と思ってしまい、手に取って読んだことはないという方も多いのではないでしょうか。
本をたくさん読むことは「多読」とよばれ、洋書を多読することは英語力の底上げにもつながるとされています。
今回は、多読をおすすめする理由と具体的な多読の方法やポイントなどについてご紹介します。



多読のメリット

  • 多読とはその名の通り、とにかく多くの本を読むことですが、多読によって得られるメリットとして以下のことがよく挙げられます。

    ・英語に慣れる
    ・文法の使い方に慣れる
    ・生きた表現が身につく
    ・語彙(ごい)力が上がる
    ・リーディングの速度が上がる
    ・英語を英語で理解できるようになる


    多読を実践することによって、このような効果を実感できる方は多くいるようです。その中でも最も大きなメリットは「英語に慣れる」ということでしょう。日本で過ごしていると、学校の授業で使うテキスト以外では「英語を読む」という機会がほとんどありません。日本人が、生まれたときから圧倒的な量の日本語に触れてきたように、英語に慣れるためにはとにかく英語に触れるということが大事なのです。多読は、そのための有効な手段の1つであるといえます。

    多読のメリット

やり方とポイント

  • 多読を行う際には、以下のことに気を付けましょう。

  • 【1】日本語に訳さない

    日本語に直しながら読むと英語のリズムで読み進められず、「慣れる」という効果が半減してしまいます。一言一句正確に理解しようとするのではなく、あくまでイメージをつかむ程度の理解で問題ないため、日本語で考えずにできるだけ流れるように読むようにしましょう。

  • 【2】返り読みしない

    日本語に訳さず英語のまま理解しようとしても、よく分からない部分が当然出てきます。しかし、そのときにいったん前の文章に戻ってしまう読み方はおすすめしません。
    その理由は、英語のリズムに乗れなくなるためです。また、分からない箇所でその都度戻っていると1冊読破するのに時間がかかり、モチベーションを保(たも)てない場合もあるでしょう。

    1冊の本の中で重要な部分は意外に少なく、全体の2割程度しかないといわれることもあります。つまり、1冊を丸ごと理解できなくても「なんとなく要旨は読み取れた」程度の理解で良いということです。

  • 【3】辞書を引かない

    見たことのない単語に出会っても、できるだけ辞書を引かずにそのまま読み進めましょう。その理由としては、時間がかかることを防ぐためと、単語の類推力を身に付けるためということが挙げられます。

    類推力とは、「分からない単語の意味を推測すること」です。例えば、1ページの中に分からない単語が1つ出てきても、話の流れや他の部分を理解していれば、その単語の意味をなんとなくイメージすることができます。このような類推力が身に付けば、辞書を引かなくても読み進めることができ、会話など読書以外の場面でも役に立つでしょう。
    ただし、何度も出てくるが意味が分からない単語や、どうしても気になるものなどは辞書で調べても問題ありません。 多読を続けていく中で、自分に合った辞書との付き合い方を見つけることも英語習得への一歩になるでしょう。

  • 【4】つまらなければ他の本に移る

    多読を始めた当初は「絶対にこの本を読破する!」と意気込んで読み始め、無理をしてしまうケースがあります。楽しんで読むことができなければモチベーションも下がり、内容が頭に入ってこないため理解もできません。

    多読は「多くの本を読む」ことによって効果を得ることができます。
    分からないのに無理をして1冊に長時間費やすよりも、楽しめる本を何冊も読んだ方が効果的です。1冊読んだら次の本に進むという流れではなく、同時進行で2、3冊読み進めてみましょう。少し飽きてしまった場合や、読むことに疲れてしまった場合には、別の本を読むというローテーションを組むことができるためです。

素材の選び方

  • 英語に触れることができれば何でもOK!

    読書というからには、紙の本をイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし、多読の目的はあくまでも多くの文章に触れて英語に慣れることです。つまり、英語に触れるという目的から逸(そ)れていなければ、本である必要はありません。インターネットを使って、海外のニュースやコラムを読んでも多読になります。
    ただし、間違っている英語に触れないようにするため、必ずネイティブの方が書いているか監修しているものを選びましょう。

    世界中に英語の読みものはたくさんあります。手元に形として残る本ならば、今まで何冊読んだかをカウントしやすく、モチベーションを保つことにもつながるでしょう。しかし、本という形式にこだわらず、自分が楽しみながら多読できるスタイルを見つけることが、多読を長続きさせるコツです。

    英語に触れることができれば何でもOK!
  • 興味のある分野

    日本語の本を選ぶときと同様に、興味・関心のあるコンテンツを選びましょう。すでに予備知識を持っている分野であれば、多少語彙(ごい)力が足りなくても雰囲気をつかむことができるため、モチベーションをキープすることができます。
    しかし、必ずしも知っている分野のものから読む必要はありません。その時々で、読みたいと直感的に選んだ分野に手を付けることも良いでしょう。

    興味のある分野
  • はじめは簡単すぎるものから

    日本語の本選びと大きく違う点が、語彙力のレベルによってスムーズに読める本が変わってくることです。目安としては、辞書を引かなくても内容を8割程度理解できる本が、自分のレベルに合っているといわれています。
    しかし多読を初めて行う際は、簡単すぎると思うくらいのレベルからスタートし、英語の文章自体に慣れる練習をしましょう。

    例えば、海外の子供向けに書かれた文章や、語彙レベルが表記されている英語学習者向けのシリーズ(Penguin Leaders、I can Readerなど)がおすすめです。

  • おわりに

    今回は、多読をおすすめする理由と具体的な多読の方法やポイントなどについてご紹介しました。
    多読は、より多くの英語に触れる方法の1つです。英語に触れる時間を特別なものではなく日常にすることで、自然と英語に慣れて抵抗がなくなるでしょう。もちろん、少し読んだだけではあまり効果を実感できないかもしれません。しかし、挫折しながらでも多読を継続することで英語のリズムに乗ることができるようになります。
    もともと読書好きの方も普段はあまり本を読まない方も、この機会に英語での多読を始めてみてはいかがでしょうか。