目次
[ 非表示 ][ open ]
  1. 1. 留学生の多い専門学校での担任をしていて、「どう話したら伝わるのか?」という素朴な疑問が日本語教師になるきっかけでした
  2. 2. eラーニングで受けられる授業は自分の隙間時間で学ぶことができてよかった
  3. 3. 生徒のリアクションのおかげで「今の説明は分かりにくいな」「こう伝えたらどうだろう」と考えることができるので助かっています
  4. 4. 採用の際に日本語教師養成講座の修了時期まで伝えていたので、採用までがスムーズでした
  5. 5. 学生がなにかを心に抱えている時に一緒に解決の糸口を探し出せるような教師になりたいです

今回、ヒューマンアカデミー那覇校にて「日本語教師養成講座」を修了し日本語教師として活躍されている下地美鈴さんに、日本語教師を目指した経緯と現在のお仕事についてインタビュー形式でお伺いしました。(2025年1月取材)


Profile

下地美鈴さん 32歳/女性
受講講座:日本語教師養成講座(ヒューマンアカデミー那覇校 修了生)
専門学校卒業後はホテルへ就職したが、通っていた専門学校から声をかけてもらい転職、事務員として約6年間勤務。その後、ヒューマンアカデミーに通いはじめ、現在は高等専修学校で事務と兼務でパソコンの授業を、系列校の専門学校で日本語教師として教壇に立つ。


 

留学生の多い専門学校での担任をしていて、「どう話したら伝わるのか?」という素朴な疑問が日本語教師になるきっかけでした

–日本語教師を目指したきっかけを教えてください。

元々勤めていた専門学校が留学生の多い学校であり、その専門学校に就職後は事務をしながらクラス担任も受け持っていました。
クラス担任は教科の授業こそしませんが、遠足や避難訓練前の事前授業、イベント時のクラス活動などがありました。その際、「前に立って教える」という行為と、また相手が「留学生」である事から、どう話したら伝わるのか?今の私の教え方では分かりにくいのではないだろうか?と疑問に思うことが増え、そんな時は先生方にお願いし、事前授業を見学させてもらい、どんな風に授業を行っているかを見て学びました。
その中で、ひとりの先生から「美鈴さん、日本語教師なっちゃいましょう!」と言われ、その時は冗談で「事務との二刀流いっちゃいますか~」と笑って返していましたが、しばらくして別の先生に「日本語教師に向いていると思うのに、やらない理由は何?何で迷ってるの?」と聞かれ、当時は“日本語教師になる!”とは考えておらず理由が思い浮かばなかったため、「金銭的に…?」と答えたところ、「養成講座のお金は私が出す。後で返してくれればいい。それならどう?」と言われたんです。
そこから、相手は本気で聞いているんだから私も本気で考えてみようと、“自分は教師になれるのか”と自問自答するようになり、そして「やってみよう」と決意しました。
もちろんですが、お金の件は気持ちだけ受け取らせていただき、日本語教師への勉強を始めることにしました。

–ヒューマンアカデミーを選んだ理由を教えてください。

私のまわりで日本語教師として活躍されている先生方の多くがヒューマンアカデミーを卒業されていて、安心だと思ったからです。

eラーニングで受けられる授業は自分の隙間時間で学ぶことができてよかった

–授業でよかった点を教えてください。

授業がeラーニングで学べる知識部分と、対面も含む実習の授業があるのですが、eラーニングで受けられる授業は自分の隙間時間で学ぶことができ、また見返すこともできるため良かったです。

また、コロナ禍の時に受講していたため、その影響でリモート授業などもあったのですが、やはり個人的には対面での授業の方が良かったです。対面だと受講生同士での相談ができたり、先生への質問、その時の話の流れで出る授業のコツなどを教えていただき、大変勉強になりました。また、留学生への授業を行う際に、問題と答えが当たっているだけでなく理解しているかを確認するために様々な質問をしたり、例えば「飲みに行きませんか=お酒」という言葉は日本人だから分かる事など、“どれだけ日本語を客観視できるか”が大切だと実感しました。それらを踏まえたうえでの答えへの導き方、授業の時間が余ってしまった時の過ごし方など、ただ作った授業を読み上げるのではなく、様々な「教え方」を学ぶことができました。

生徒のリアクションのおかげで「今の説明は分かりにくいな」「こう伝えたらどうだろう」と考えることができるので助かっています

–仕事上の苦労はどんなところですか?

「日本語は難しい」とよく聞きますが、日本語を分解し、教える立場になる事でその難しさに直面しました。授業を作る際は自分自身もワケが分からなくなり、「この日本語はなんでこうなる…?」といつも頭を抱えています。

–苦労だけでなくやりがいもありますよね?

現在受け持っている初級クラスの子たちはリアクションが大きいため、理解している時は腹の底から声を出して答えてくれますが、分からない時は眉間にシワを寄せてシーンとします。シーンとされるとどうしようか焦りますが、その“分かりません”のリアクションがあるおかげで、「今の説明は分かりにくいな」「こう伝えたらどうだろう」と考えることができるので助かっています。

採用の際に日本語教師養成講座の修了時期まで伝えていたので、採用までがスムーズでした

–入学して今のお仕事に就くまでの経緯を教えてください。

採用の際に事前に日本語教師を学んでいることと講座修了時期を伝えていました。実際に日本語教師養成講座の修了予定が6月頃だったため、先に4月から高等専修学校で事務兼パソコン授業担当として入社し、養成講座修了後に系列校の専門学校で日本語教師としてスタートしています。

–就職までに(内定獲得のために)努力された点を教えてください。

日本語学校で話を伺ったり、授業見学などに参加していました。また同じ養成講座の方や、知り合いの先生方からも色々情報収集し、就職先を決めました。

学生がなにかを心に抱えている時に一緒に解決の糸口を探し出せるような教師になりたいです

–今後の目標や抱負を教えてください。

日本語教員試験の資格取得と、心理カウンセラーの資格取得なども視野に入れています。これは国籍問わず、学生がなにかを心に抱えている時に一緒に解決の糸口を探し出せたらと思ったからです。なにかを抱えている状態では勉強も身に入りません。そういった部分からもアプローチできる教師になりたいと思っています。

–日本語教師を目指す方へメッセージをお願いします。

日本語の難しさを実感しながら、それを分解し、学生へ伝えられた時の嬉しさや、睡魔と戦い眉間にシワを寄せながらも一生懸命授業を受けようとする学生たちを見ると、私ももっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます。そして、JLPT合格や就職先が決まった時は、彼らと同じように嬉しくなります。最初は授業作りで毎日大変な日々を過ごすかもしれませんが、学生の成長を身近で感じ、共に喜べることはとてもやりがいのある仕事だと思っています。

 

日本語教師を目指したい方へ

ヒューマンアカデミーでは、無料の個別カウンセリングを行っております。
>【無料】個別カウンセリングに参加する

「人の役に立つ仕事がしたい」「日本をもっと好きになってほしい」「外国人と触れ合いたい」…等、日本語教師として目的を叶えたい方はお気軽にご相談ください。
専任のキャリアカウンセラーが一人ひとりにあった個別サポートをご提供いたします。お電話からでもご参加いただけます。