メイク経験ゼロだったからこそ、ヒューマンアカデミーでの１年間は本当に密度が濃く、コスメの種類、道具の使い方、魅力の引き出し方など、ゼロだった自分の中に、知識や技術がぐんぐん吸収されていく手応えがありましたね。
公的な免許のないヘア・メイクの仕事は、とにかく腕とやる気が勝負の世界。プロだと名乗った時点でプロなんです。
頑張った分だけ成長できるのが、この仕事の魅力。メイクの難しさ、奥深さ、そして、目の前の人を笑顔にできる喜びを感じながら、日々の仕事に打ち込んでいます。

化粧品メーカーの美容部員になったのを機に、本格的にヘア・メイクの仕事のおもしろさに目覚め、「一生の仕事にしたい！」と思うようになりました。そこで、スキルアップのために受講した検定対策講座に、講師を目指すきっかけとなった吉岡先生と出会うことができました。
確かな技術、美しい立ち居振る舞い、そのどれもが女性として本当にステキで。広義の内容もわかりやすく充実していて、気づけば「吉岡先生のようなヘア・メイクの魅力を伝える講師になりたい！」と思うようになりました。検定合格後、思い切ってその夢を吉岡先生に打ち明けたところ、先生の事務所に入り、念願の講師になることができました。

以前は専業主婦だったのですが、ふと、子どもたちが手を離れてからのことを考えたとき、40代の自分がステキに生きている姿がイメージできなくて。
そこで、学生時代、友達にセンスがいいと褒められたヘア・メイクを学ぼうと思い立ちました。
大変ですが、やりがいを感じています。
仕事を始めて一番うれしかったのは、妹のブライダルメイクをまかせてもらえたこと。みんなに祝福されている妹の姿や「お姉ちゃんにキレイにしてもらえてよかった」という言葉に、ヘア・メイクを身につけて本当によかったと感じました。

プロの先生方にアドバイスを受けながらのメイク実習では、技術を身につけるだけでなく、お互いに批評しあうことで自分のスキルを客観的に見られるようになったと思います。
今の眉メイク・アイメイクの専門店に就職が決まり、現場に出る前に研修があったのですが、同僚の中には「自分以外の人にメイクをするのは初めて」という方もいました。お客様のお顔に触れる緊張感やご要望を伺いながらメイクをする経験があるかないかで、スタート地点でずいぶん差がついてしまうように感じられました。
メイクの本はたくさんありますし、独学でもある程度は学べるかもしれません。けれどプロには、コミュニケーション能力や客観的視点も必要です。ヘア・メイク講座では、技術だけでなく、プロとしての心構えも教えてくれたんだと、改めて実感しています。