目次
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  1. 1. ヒプノセラピー(催眠療法)とは?
  2. 1. ヒプノセラピー(催眠療法)とは何か
  3. 2. 催眠療法は科学的に研究・実践されている
  4. 2. ヒプノセラピーの内容と効果
  5. 1. ヒプノセラピーの内容
  6. 2. ヒプノセラピーの効果
  7. 3. ヒプノセラピーの注意点
  8. 1. 非科学的なヒプノセラピストに注意
  9. 2. ヒプノセラピーには向き不向きがある
  10. 4. まとめ

ヒプノセラピー(催眠療法)は、近年大きな注目を集めているセラピーのひとつです。注目されているとは言え、催眠を使ったセラピーと聞くと、「いったい何に効果があるの?」「怪しい療法ではないの?」など、疑問を抱く方も多いかもしれません。

 

そこで今回の記事では、「ヒプノセラピーとは何か」という基本事項から、一般的な施術内容や効果、施術を受ける際の注意点まで、ヒプノセラピーについて幅広く解説します。ヒプノセラピーが気になっている方は、初めての施術を受ける前に、ぜひ一度お読みください。

ヒプノセラピー(催眠療法)とは?

 

まずは、ヒプノセラピーとはどのようなものを指すのか、その概要を確認しておきましょう。

ヒプノセラピー(催眠療法)とは何か

ヒプノセラピー(hypnotherapy、催眠療法)は心理療法のひとつで、催眠状態に入って自分の内面と向き合いながら、悩みやストレスの原因を探ったり、解決の糸口を見つけたりする療法です。

 

普段の生活の中で私たちが感じている意識は「顕在意識」と呼ばれます。それに対するものが「潜在意識」で、普段はほとんど自覚していない意識を指します。ヒプノセラピーで催眠状態に入ると、きわめてリラックスした精神状態になり、この潜在意識にアプローチしやすくなると言われています。

 

ヒプノセラピーは、いつもは自覚していない記憶や感情を思い出し、本来の自分のあり方を取り戻すことで、問題解決を目指す療法だと言えます。

催眠療法は科学的に研究・実践されている

前述のとおりヒプノセラピーは、催眠状態を使う療法です。この「催眠」という言葉には、どこか怪しくて、非科学的なイメージがあるかもしれません。

 

しかし催眠療法は、大学の心理学科でも取り扱われることがありますし、実際の医療現場でもすでに実践されています。医療現場では、機能性ディスペプシアなど、器質的疾患がないにもかかわらず発生する身体症状を軽減するためにも、催眠療法が採用されることがあります。催眠療法は、科学的に立証された手法だと言って良いでしょう。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/islis/37/2/37_194/_article

https://www.jstage.jst.go.jp/article/pain/32/3/32_2/_article/-char/ja/

https://www.jsge.or.jp/guideline/guideline/pdf/FDGL2_re.pdf#page=111

https://www.jsge.or.jp/guideline/guideline/fd.html

ヒプノセラピーの内容と効果

 

それでは、ヒプノセラピーの施術内容と、期待できる効果をご紹介します。

ヒプノセラピーの内容

一般的なヒプノセラピーは、次のような流れで行われます。

 

(1) 事前カウンセリング
催眠状態に入る前に、カウンセリングが行われます。催眠についての説明もなされますので、疑問点や不安なことがあればここで尋ねておくと良いでしょう。他に、セラピーの目的や、解決したい問題についてセラピストと話し合います。このカウンセリングを通して、セラピストとの信頼関係を築いていきます。

 

(2) 催眠セッション
セラピストの誘導に従って、催眠状態に入ります。催眠に入った状態で、セラピストとの対話を行いながら、自分の潜在意識にアクセスします。催眠中も意識ははっきりしており、きわめて集中した状態で、本来の自分と向き合う時間を過ごします。

 

(3) 事後カウンセリング
セラピストに従って催眠状態から目覚めたら、もう一度カウンセリングを行います。セラピストと共に、今回の催眠での体験を振り返ったり、これからの解決策を話し合ったりする時間です。

ヒプノセラピーの効果

ヒプノセラピーには、次に挙げるようなさまざまな効果が期待できます。

 

  • 自己肯定感が回復する
  • 生きるためのヒントが見つかる
  • 自分の新たな一面に気づく
  • ストレスの原因が見つかる
  • やめたかった習慣をやめられる
  • 対人関係が改善する

 

催眠状態で潜在意識にアプローチすることで、自分でも気がついていなかった自分を発見したり、これからの人生のヒントが見つかったりします。自覚していなかったストレスの原因や、周りの人に対する本当の感情に気づくことで、問題の対処法が見つかることもあるでしょう。

 

また、催眠中はとてもリラックスしていて、外からの暗示を受け入れやすい状態になっています。私たちは、強い暗示をかけられると、それを本当のことだと思いこむ性質があります。これを利用することで、悪い習慣や癖をやめたり変えたりする効果も期待できます。

ヒプノセラピーの注意点

 

さまざまな効果が期待できるヒプノセラピーですが、注意すべきこともあります。特に、初めてヒプノセラピーを受ける際には、次の2つのことに気をつけるようにしましょう。

非科学的なヒプノセラピストに注意

最初に述べたとおり、催眠療法は科学的に確立された手法です。しかし、「ヒプノセラピー」の看板を掲げながらも、科学的な研究に基づかず、スピリチュアルな方向に走っているセラピストやサロンも存在しています。

 

ヒプノセラピーを受けるなら、学術的に催眠療法を学んだセラピストから施術を受けるのがおすすめです。セラピストの経歴を確認すると良いでしょう。心理系の資格の中でも信頼度が高いのは「臨床心理士」で、大学院の心理学科の修了が資格取得の条件となっています。「ヒプノセラピスト」と名の付く資格は複数の民間団体が認定しており、資格の内容や信頼度は団体によってまちまちです。

 

「催眠療法には、がんなどの器質的疾患の治療効果は確認されていない」ということにも注意が必要です。身体に異常がある場合は、まず医療機関を受診しましょう。また、同じヒプノセラピーという名前で「前世療法」を扱っているセラピストもいますが、前世療法については、その効果が科学的に立証されていません。ヒプノセラピーという名のもとでどのような療法が用いられるのか、しっかり確認しましょう。

ヒプノセラピーには向き不向きがある

ヒプノセラピーには、人によって向き不向きがあります。物事を合理的に捉えようとしすぎてしまう人や、何かをイメージするのが苦手な人は、ヒプノセラピーの効果を感じにくいかもしれません。何度か受けてみて効果が感じられないようなら、他のセラピーを試してみるのが良いでしょう。

 

また、ヒプノセラピーを受けるためには、精神が健全であることが必要です。精神的に疲れている状態でヒプノセラピーを受けてしまうと、マイナスの要素を増幅させてしまうことがあるためです。ヒプノセラピーは、ある程度心に余裕があるときを選んで受けるようにしましょう。

まとめ

ヒプノセラピーは、催眠状態に入って自分の潜在意識と向き合い、問題の解決を目指す療法です。ヒプノセラピーには、「人生のヒントが見つかる」「自分の新たな側面を発見できる」「自己肯定感が向上する」など、さまざまな効果が期待できます。

 

ヒプノセラピーを受ける際には、気をつけておくこともあります。セラピストやサロンを選ぶ際には、科学的根拠に基づいたセラピーが受けられるかどうかを事前にチェックしておきましょう。また、精神が疲れすぎているときにヒプノセラピーを受けると逆効果になることがあるので、注意が必要です。

 

生き方に悩んでいる人や本当の自分がわからなくなってきたという人は、ヒプノセラピーを受けて、隠された自分の意識を発見してみるのも良いかもしれませんね。