「よくわからないけど、気分がどんよりする」
「少しのミスを引きずって、ずっと落ち込んでしまう」
このような経験、ありませんか?
本記事では、ネガティブになってしまう原因や、ネガティブな状態を抜け出すための改善策をご紹介します。原因と改善策を知ることで、上手にネガティブな感情と付き合うことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
ネガティブになってしまう4つの原因
ここでは、ネガティブになってしまう原因のなかでも、代表的なものを4つご紹介します。ネガティブになってしまっている方は、自分がどれに当てはまっているのか確認してみましょう。
1. 人間関係
2. 時間がある
3. 大きな挫折
4. セロトニン不足
それぞれ、詳しく解説していきます。
人間関係
ネガティブな感情は、人間関係などの自分を取り巻く環境によって引き起こされることがあります。愚痴ばかりこぼすネガティブな人や、否定や批判などを繰り返す人と一緒にいると、どうしてもその人たちの思考パターンが伝染して自分もネガティブになりがちです。また、いじめや虐待などで自己否定を繰り返し強要されると自己肯定感が低くなり、ネガティブ思考になってしまいがちです。
時間がある
少し意外かもしれませんが、時間があるというのもネガティブになってしまう原因になりえます。仕事や家事で忙しくしている間は、余計なことを考えないのでネガティブになることはありません。また、仕事や家事が終わって暇な時間ができても、趣味などに集中していれば無心になれるのでネガティブになることも少ないでしょう。
しかし、何もすることがなくなってぼーっとしていると、答えのない問題について延々と悩んでしまい、ネガティブ思考に陥ってしまう可能性があります。
大きな挫折
失敗や大きな挫折からネガティブになってしまう人は多いものです。特に受験など、努力した時間が長期間にわたるほど、挫折感を味わって「自分は頑張ってもダメな人間なんだ……」とネガティブになってしまいがちです。
また、その挫折を乗り越えたとしても、チャレンジする機会が訪れたときに「頑張っても無駄なのではないか」「またダメなのではないか」とネガティブな気持ちが再発してしまうのも、よくあるケースです。
セロトニン不足
セロトニンとは、精神の安定に大きく影響する脳内伝達物質です。セロトニンが不足すると精神的に不安定になり、不安感が強くなったりネガティブな思考に陥ったりしやすくなります。
さらに、セロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンを作りますが、このメラトニンが不足すると睡眠障害を招きやすくなります。睡眠障害は自律神経のバランスを崩し、精神的に不安定になることから、ますますネガティブな状態を引き起こしてしまう要因にもなります。
ネガティブを抜け出すための改善策
ネガティブになってしまう原因がわかったら、次は改善策を試してみましょう。今回ご紹介する4つの改善策は、ネガティブになってしまったときにすぐに試せるものと、日常的に行うことでネガティブな状態から抜け出しやすくなるものの2種類に分かれています。併せて実践することで、よりネガティブな状態から抜け出しやすくなるので、ぜひチェックしてみてください。
成功体験を積み重ねる
ネガティブになったときに、その感情に飲まれてしまう、負のスパイラルに陥ってしまう、という方におすすめなのが、成功体験を積み重ねることです。それほど難しいことではなく、実現可能な小さな目標を毎日立てて実行するだけという簡単なものです。
例えば、「駅まで10分歩く」「笑顔で挨拶をする」などのような目標で構いません。達成しにくい目標を掲げると失敗してネガティブになってしまう可能性があるので、実現可能な目標を立てるのがポイントです。目標が思いつかないときは「仕事に行く」などにします。
達成することで「今日も目標を達成できた=達成するために努力できた」と自分を肯定できるだけでなく、小さな目標でも毎日達成することで「1ヵ月連続目標達成」という大きな達成感を味わうことができます。
ネガティブになってしまったときでも、「自分は何をしてもダメだ……」という全否定を回避できるので、ネガティブな感情に飲まれがちな方は、1日1回、自分を褒められるような目標を立てることを実践してみてください。
ポジティブな人の近くにいる
ポジティブな思考を意識して身に付けようと思ってもなかなか難しいものです。そこでおすすめなのが、ポジティブな人の近くにいることです。人は周囲の人の考えに影響を受けやすいので、ポジティブな人の近くにいるだけでポジティブになれる可能性が大きいのです。
さらに、ポジティブな人は自分がネガティブになっているときに、ポジティブな言葉をかけてくれるので、不必要にネガティブになることもありません。毎日のようにポジティブな言動や行動を目にしていれば、自然とポジティブ思考が身に付くでしょう。
周囲の意見に耳を傾ける
ネガティブになっていると、人が褒めてくれても「どうせ自分なんか……」と素直に人の言葉を受け入れにくくなります。また、ネガティブになっている原因が、「自分はこうでなければ!」などの思い込みや、頑なな考えであることも多々あります。
他者の意見にも意識して耳を傾け、「そんな考えもあるんだ」「こうでなくてもいいんだ」と受け入れることができれば、ネガティブになることも少なくなるでしょう。
ポジティブな自分をイメージする
ネガティブな自分を変えるために、ポジティブな自分をイメージする「自己暗示」も有効です。ポイントは、できるだけ具体的にイメージすることです。ポジティブな自分を具体的にイメージできるように、あらかじめノートなどに理想像を書き出しておくのもよいでしょう。
自分がどうなりたいのか、ある出来事にどう対処できる自分になりたいのかなど、さまざまなシーンでイメージしていけば、実際に出来事が起こった際に理想に近い形で動けるようになります。
まとめ
ネガティブになってしまうのは人間の感情の一種なので、ある程度は仕方のないことです。ネガティブというと悪いイメージしかないかもしれませんが、ネガティブは自己を防衛する際の重要な感情でもあり、必ずしも悪影響だけをおよぼしているわけではありません。
ネガティブな感情と上手に付き合うためにも、今回ご紹介したネガティブになってしまう原因と改善策を参考にしてみてください。