- 1. 妻が導いてくれたポジティブ心理学への入り口。知れば知るほど、より関心が深まった。
- 1. ポジティブ心理学を学ぼうと思ったきっかけは何でしょうか。
- 2. 私の中にあった、ある一つの意見を後押ししてくれた。
- 1. 実際に受講してみていかがでしたか?
- 2. 受講中の印象的なエピソードについて教えて下さい。
- 3. 自分自身への「否定」が、「受容」に変わった。
- 1. 受講前と受講後の変化はありますか?
- 4. 誰しもが自分の想いに鍵をかけている。そんな鍵を解いて、気軽に意見を交わせる環境が作りたい。
- 1. 今後の夢や目標について教えて下さい。
- 5. 進んだ先には、同じ意思を持った仲間がいる
- 1. 今、ポジティブ心理学に興味を持っている方に向けてメッセージをお願いします。
ポジティブ心理学プラクティショナーⅠ・Ⅱ
五島功二さん
もともと心理学に興味があり、ポジティブ心理学に対する自分自身の意見を持っていたという五島さん。しかし、受講をきっかけに同じ意見の仲間に出会い、自身の中に新たな目標が芽生えたそう。
今回はポジティブ心理学を学んだ中で五島さんが「得たもの」について、語って頂きました。
妻が導いてくれたポジティブ心理学への入り口。知れば知るほど、より関心が深まった。
ポジティブ心理学を学ぼうと思ったきっかけは何でしょうか。
もともと妻がヒューマンアカデミーの講座を受講していましたが、そこで心理学の入門編の講座があることを知り、私に勧めてくれたのがきっかけです。
私自身、以前から「一人一人のありのまま」というポジティブ心理学の考えに共感し、関心を持っていたこともあり、是非受講してみようと思いました。
その中で受講を重ねるごとに心理学への関心がさらに高まっていき、次第に入門編だけで終わらせてしまうのはもったいないなと思ったんです。
しかし私は大学事務員として勤めているので、当初、出勤のある土曜日の継続的な受講は難しいだろうと考えていました。そのため受講の継続を悩んでいましたが、コロナ禍の緊急事態宣言が影響し、土曜日出勤がほとんどなくなったので、このタイミングでポジティブ心理学をより本格的に学べる応用編の受講へ進むことにしました。
仕事に生かすというよりは自分のために受講していますが、自分自身が成長する内に自然と仕事へも生きてくるのかなと思います。
私の中にあった、ある一つの意見を後押ししてくれた。
実際に受講してみていかがでしたか?
以前から妻や後輩たちとポジティブ心理学的な意見について交わす機会があり、私自身も何度かそのことについて考えたことがありました。
例えば、職場で5人のスタッフがいたとして、その中に1人だけとても大人しい人がいたとします。その人がなんとなく仲間外れになってしまうというのはありがちな光景ですが、私はそういったことが嫌いで、大人しい人にもやはり「得意」があるはずなので、それを活かしてあげることはできないのかなと考えていました。組織の色で一色に染めなくても、一人一人の違いが認められ、様々な意見が飛び交う環境や人間関係があればいいなと。
しかし、現実は上手くいきません。私自身も悩み、辛い時期がありました。そのため、私の中では例に挙げたような考えがより一層強くあるんです。
ポジティブ心理学の講座は以前から考えていた、そんなことを学問的に肯定し、後押ししてくれました。
そして、それが自信にも繋がりました。
受講中の印象的なエピソードについて教えて下さい。
5つに分類された心の状態をそれぞれ10ポイントで点数付けし、今の自分がそれぞれ何ポイントあるのか示してみる「PERMA」という課題が印象的でした。
これを講座の最初と最後に行い、比較することで、講座を通して自分の心にどのような変化があったのか知ることができるのですが、自分自身をより一層認識できましたし、感情や考えの「入り口」を発見することができたと思います。
あとは、気分が落ちた時にどう立ち直るか示してくれた「レジリエンス」も印象的でしたね。
レジリエンスとは「上手く適応できる能力」を指しているんですが、トレーナーと共に私の幼い頃からの過去を振り返ってみると、自然にこれを実行していたことに気が付いたんです。
気分が落ちている時は何となく、もう這い上がれないんじゃないかと思うのですが、いろいろもがいている内に、気が付いたら這い上がっているということを繰り返していたんですね。私はこれを発見し、その這い上がっていく力が生きていくために非常に重要な力なんだと知りました。
自分自身への「否定」が、「受容」に変わった。
受講前と受講後の変化はありますか?
ポジティブ心理学の講座は私に「自信」と「受容」を与えてくれました。
先程もお話ししましたが、私自身もともと自分の中にポジティブ心理学の基礎となる考えがあり、それが以前はあくまで「個人的な意見」だったんです。しかし受講を経て、学問的なバックボーンができ、自分の考えを後押ししてくれたと思います。今ではそんな意見を自信を持って発信できます。
また、「ありのままの自分を受け止める」ということも大きな心の変化としてありましたね。
自身の心がマイナス状態に陥った時、以前ならさらに自分で自分自身を否定してダメにしていたんですが、「そのままで良いんだよ」というポジティブ心理学の考えを学んで、不安もマイナス部分も含めて、そんな自分を受容しようと思えるようになりました。
誰しもが自分の想いに鍵をかけている。そんな鍵を解いて、気軽に意見を交わせる環境が作りたい。
今後の夢や目標について教えて下さい。
このポジティブ心理学で学んだ考え方や研修を職場で実践してみたいです。
まずは「否定をしない」というルールが作れたらいいなと思います。
例えば、会議で否定をされるのが怖くて意見が言えなかったものの、会議終了後に「実はさ…」と自身の意見を個人的に話しているという場面は組織に属しているとよく見かける光景ですよね。でもこれって結局、会議をやる意味がないんじゃないかなと思うんです。
私は全体の波に呑み込まれることのない、意見が生み出される会議というものが理想だと考えていて、やはりそのためには組織に「一生懸命やった結果のミスなら良いじゃない」という精神があるかどうか。
誰かが発信した意見に対して皆で前向きに実践することで見えてくる課題があるだろうし、否定を恐れず誰もが自分の意見を示すことで、職場環境や人間関係が良くなるのではないかなと思います。
SMAPの曲に、一人一人違ってそれぞれ良いという意味が込められた「世界に一つだけの花」という曲がありますが昔、爆発的に売れましたよね。これは日本人が実は、一人一人の違いを認めるということに対して肯定的だったからだと思うんです。
ただ、それを誰かに遠慮して言えないという部分が誰しもあって、その想いに鍵をかけてしまっているので、そんな環境を私が自ら進んで打破できたら嬉しいです。
進んだ先には、同じ意思を持った仲間がいる
今、ポジティブ心理学に興味を持っている方に向けてメッセージをお願いします。
心理学に興味を持っているという時点で、私と少し似ているのかなと思います。
私は入門編を受けて、正直その後の応用編を受講すべきかという部分は悩みました。
スケジュールはもちろんですが、受講料も安くはないので。
しかし、今振り返ると受講する選択は間違っていなかったと思います。
なぜなら、私自身が持っていたポジティブ心理学的な考えが「個人的な意見」で終わらず、学問的に裏付けされたものだと「自信を持って発信できる意見」になったからです。
また、受講したことで人との出会いがあり、人脈もできました。
以前の私は自分の考え方の中で閉じこもっていたのですが、仲間との出会いで同じ考えの人がいることに気付き、その中で新たな考え方との出会いもありました。入門編だけではそこまで経験できなかったと思うので、可能であれば応用編までの受講をおすすめします。