授業概要
第2回目:ポジティブ心理学を俯瞰する(2)
実施日:11/21(土)10:00~12:30
~well-being & PERMA~
人生100年時代、より幸せに生き続けるために大切なこととは?
ポジティブ心理学創始者セリグマン博士の考える幸せを構成する5つの要素を知り、
自分の人生に取り入れる方法を考えます。
10:00 授業スタート/チェックイン
先週に引き続き、第2回の授業の始まりです。
1回目の授業から1週間、クラスの皆さんがどのように過ごしてきたのかについての情報共有から、
学習するマインドへとチェックインしていきます。
<チェックインとは?>
・今の自分の考えや気持ち、身体感覚に意識を向け、それを自分の為に言語化することで自分の状態を把握し、 学び始めるのに最適な状態に整えること。 ・お互いにその状態を理解しあうこと。 |
~コメントの一部をご紹介~
「仕事で研修をする立場にいるんですが、これまでは悪い所を指摘するばかりの指導だったのを、良い所も伝えるように変えてみました。『ここはもっと改善できるけど、ここはとても良かった』という風に伝えることで、相手からもポジティブな反応が返ってきて、とても良い循環になっていると思います。」 「なぜか1回目よりも緊張しています!でも今日もきっと面白いことが学べるんだろうという楽しみな気持ちでいっぱいですね。先週の課題だった3つの良いことを毎日探しているうちに、その視点が当たり前になって来ました。」 「仕事が忙しくて、もやもやする時間が多い一週間でした。ですが授業のことを考えると不思議と気持ちが明るくなって、身体は疲れているんですけど気持ちはとっても元気です!今日はカフェのテラス席からの参加です!」 などなど |
お仕事も住む所も様々なクラスメイトですが、それぞれの場所で学んだ事を活かしながら過ごした一週間だったようです。
10:15 先週の振り返り(課題:「3つのいいこと」について)
先週の課題 【「3つのいいこと」を毎日書き出す】
・1週間毎日
・今日経験した良かったことを3つ
・一つずつ思いだし、味わいながら
・ノートに書きだす
さて、この課題を通じて、どのような変化が起こったのでしょうか?
またどんな気づきがあったのでしょうか?
~コメントの一部をご紹介~
「これまで気づかなかったことに気づけるようになりました。天気が良くてとても気持ちが良い気候だとか、通勤途中の道のりが紅葉できれいだとか。こんな身近な所に発見があるのに、自分が見ようとしていなかっただけなんだと気付きました。意識していいことを探しているうちに、その視点が当たり前になってきて、朝起きるのも、仕事に向かうのも、とてもワクワクした気持ちでいられるようになりました。」 「私は頑張って絞り出さないと毎日3つのいいことを見つけるのは大変でした。でも少し頑張って書き出してみると、仕事ばかりしている私でも、家庭のことやプライベートな所に良いことを発見できると『仕事以外もちゃんと充実してるじゃん』と、心が満たされていくのを感じられました。」 「毎日良いことを見つけようとしていると、自分は自分の周りのものや人に生かされてるなと感じて、色々なことに感謝できるようになりました。周りのものや人を自分の中でどう意味づけるかによって人生が楽しくもなるし、辛くもなるということを実感して、結局は自分次第だなと思いました。」 などなど |
学びあるコメントの数々でした。
この課題を一週間に限らず継続していくことで、より効果を発揮していきます。
是非みなさんも考えてみてくださいね!
10:30 人生の長さ
さて、ウォーミングアップが終わったところで早速今日の授業に入ります。
最初は、【人生の長さ】というワークです。
是非、目の前に紙テープやトイレットペーパーを用意してお読みください!
両手を広げた長さを100歳と仮定
①あなたは何歳まで生きますか?
⇒その長さ分に切って下さい。
②あなたは何歳まで健康で生きますか?
⇒その長さ分を残してください。
③あなたは今、何歳ですか?
余生の長さ分を残してください。
④平均的に人生の1/3は睡眠時間です。
⇒活動時間分を残してください。
⑤残った紙テープ=あなたの人生です。
⇒その人生をどのように過ごしますか?
Q.みなさんの紙テープの長さはどれくらいになったでしょう?
そして、それを見て何を思いますか? |
人生100年時代とも言われている中、人間にとって究極的な資産はwel-beingだと考えられています。
そして国の政策でも、well-beingの形成に向けて動き始めています。
(参照)
・『ワーク・シフト―孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』
リンダ・グラットン著
・『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』
リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著
ポジティブ心理学の創設者であるマーティン・セリグマン氏は著書の中でこう述べています。
ポジティブ心理学のテーマは「well-being」だと考えている。
well-beingを測定する判断基準は「持続的幸福度」で、
ポジティブ心理学の目標は持続的幸福度を増大することだと考えている。
引用:『ポジティブ心理学の挑戦』マーティン・セリグマン
そして、セリグマン氏は持続的幸福度を増大させるための指標としてPERMA(パーマ)理論を提唱しました。
11:00 PERMAについて
持続的幸福度を測定する指標として、セリグマン氏は【PERMA(パーマ)】の頭文字であらわされる5つの要素を提示しました。
P:PleasantEmotions 健全でポジティブな経験と感情
E:Engagement やりがいを感じ追求に値する活動に没頭する/フロー状態
R:Relationship 他者とよりよい関係を築くこと
M:Meaning&Purpose 人生の意義・目的/より高い目的に貢献するあり方
A:Accomplishment 意義のある目標と達成のための努力/達成感
PERMAという指標は、well-beingを目指して”行動”していくために
とても有意義な理論として広まってきました。
【ワーク】自分自身のPERMAを数値化してみましょう。 |
Q.数字でとらえたPERMAについてどんなことに気が付くでしょう? P・E・R・M・AそれぞれについてGOOD(良い点)とMORE(さらに良くするには)を考えましょう。 |
11:30 他者のPERMAについて/well-being理論
各自でPERMAのワークを行い、グループに分かれてシェアをしました。
さて、皆さんのPERMAはどんな形になったでしょうか?
ここからは、well-being理論についてもう少し深く読み解いていきましょう。
ポジティブ心理学のwell-being理論では、
24種類の強みがPERMAの5つの要素全てを支えている
という風に言われます。
自分の最高の強みを活用することで、PERMAが向上し、
well-beingつまりは持続的幸福度を増大させることに繋がるのです。
その上でポジティブ心理学というのは、自分の人生と地球の持続的幸福度の量を増やすことを目標にしているのです。
具体的にセリグマン氏は、
2051年までに地球上の全人類の内、51%のPERMAを高める、
ということを目標にしています。
さらに日本においては、島田由香氏(ユニリーバ・ジャパン)を筆頭に、
2025年までに日本人類の25%のPERMAを高めることを目標として
日々、ポジティブ心理学を広める取り組みが進められています。
Q.自分の大切な人や身の回りの人の持続的幸福度を高めるために、 他者のPERMAについてどのような関わりができるでしょうか? |
~コメントの一部をご紹介~
・積極的に挨拶をする ・「ごめんなさい」ではなくて「ありがとう」を言う ・「でも」を使わない ・相手の名前を憶えて呼ぶ ・3つの良いことを発信して、ポジティブ感情の輪を広げる ・「今日どんな良いことがあった?」と声をかける などなど |
たくさんの意見が出ました。
是非これを実践していきたいですね。
12:15 今日のまとめ
今日の授業もあっという間に終盤です。
今日の授業で理解したこと、実践したい事、周りに伝えていきたいことをシェアして終了です。
<チェックアウト>
~コメントの一部をご紹介~ 「トイレットペーパーのワークを通して、時間の大切さを改めて感じました。どんな人にも時間は平等なので、その時間をどれだけ充実させられるか、意識しながら生活していきたいと思います。 「人と関わって生きていく以上、自分自身のPERMAの増大が、周りの人のPERMAにも繋がっていくと思うので、まずは自分自身の状態を整える事からやっていきます!」 「家族に対しても、職場の仲間に対しても、積極的に『何か良いことあった?』と聞いていくようにしたいと思います!身近な幸せに気付けるか/気付けないかだけの話だと思うので、気付けるきっかけになるような声かけをして、自分の周りにPERMAの輪を広げていきたいと思います。」 などなど |
本日もたくさんの気づきの声を頂きました。
<来週までの課題>【「自他のPERMAの増大」を意識して活動する。】 |
どんな小さなことでも構いません。自分自身(self)と大切な他者(others)のPERMA増大のために
工夫した具体的な言動を記録しましょう。その結果、どのような手ごたえや変化を感じているかも書きましょう。 |
来週は第3回目の授業。
入門編(全3回)の最終回となります。
では、来週の更新もお楽しみに!
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