人の性格には、それぞれ特徴がありますよね。アクティブで社交的な人もいれば、いつもひっそりとしていてあまり目立たない人もいます。プライベートであれば、その特徴の違いはひとつの個性として受け入れられますが、会社となるとまた話は変わってくると感じている管理職の方も多いのではないでしょうか?
なかでも、コミュニケーションが苦手だという人に対して、どう接するべきなのかということで頭を悩ませている方も多いかもしれません。
そこで、こちらではコミュニケーションが苦手な人とはどんな特徴を持っているのか、またどう接すればいいのか、といったことを中心にご紹介しましょう。
コミュニケーションが苦手な人には、いくつかの特徴が見られます。では、それはどんなことなのでしょうか?
コミュニケーションが苦手な人には、いくつかの特徴が見られます。では、それはどんなことなのでしょうか?
目を見て会話をすることができない
コミュニケーションが苦手な人には、常に苦手意識が先行してしまうため、相手の目を見ながら会話ができない、視線が泳ぎがち、といった特徴が多く見られます。
「人と話すときは、相手の目を見ながら話す」ということは、多くの人にとっては当たり前のこと。もちろん、緊張する相手と話すときは、目を見ながら話すのは難しいということもあるかもしれません。けれども、基本的にはきちんと相手の目を見ながら話すという人が多いでしょう。
コミュニケーションが苦手だからといって目を見ないで話してばかりいると、相手は違和感を覚え、マイナスイメージを持ってしまうこともあるので注意が必要です。
相手と話をすると極度に緊張してしまう
相手と話すときに極度に緊張してしまうというのも、コミュケーションが苦手な人に多く見られる特徴です。これは、「どう思われるだろう?」と相手の反応を気にしすぎてしまっていることが大きな原因といえるでしょう。
自分の発言に自信がなくおどおどしてしまう
自分なりの意見をしっかり持っていても、自分に自信がないため「おどおどしてしまう」というのも、コミュニケーションが苦手な人に多い特徴です。この特徴には、「こう言ったら相手にどう思われるだろう」という気持ちがベースにある場合も多く見られます。
話の内容にまとまりがない
質問した内容とかみ合わない答えが返ってくる、というようなことが多く、話の内容にまとまりがないのも特徴のひとつ。質問された内容をきちんと理解できていないため、回答がちぐはぐな内容になったり、まとまりがなかったりします。
仕事でのコミュニケーションの重要性
仕事や職場でコミュニケーションを取ることは、とても大切なことです。それにはいくつかの理由があります。はじめに挙げられるのは、社員同士のコミュニケーションが取れていると、会社が目指すゴールに向かって社員一丸となって取り組めるということ。また、社員の誰かの仕事が手いっぱいになってしまう、なんらかの事情で仕事ができない場合には、助け合いながら仕事に穴を空けることなく進められるということも大きなメリットといえるでしょう。何か問題点があっても、それをクリアにするために積極的に話し合えるという雰囲気があると、会社全体の風通しも良くなって、結果的には業績アップも期待できるのです。
逆にコミュニケーションが取れていない会社の場合は、人間関係が希薄になり、働きにくい雰囲気になってしまいます。仕事で行き詰まったときやわからないことが出てきたとき、ほかに相談できる同僚がいないと、どんどん抱え込んでしまって、精神的に疲れてしまう社員も出てくるかもしれません。そうなると、離職する社員が多くなってしまう可能性もあります。
また、お互いが取り組んでいる仕事の情報共有が上手くいっていないと、何か問題が起きても気づくのが遅れてしまい、大きなトラブルとなってしまうこともあるかもしれません。
このように、仕事でコミュニケーションが取れていることは、社内環境を円滑にしてくれるだけでなく、会社の業績アップにも繋がる重要なポイントといえるでしょう。
仕事でコミュニケーションが苦手な人は克服しよう!
前項でご説明したように、仕事や会社においてコミュニケーションを取ることはとても大切です。そのため、コミュニケーションが苦手な人は、克服できるように努力したほうが、会社にとっても、自分にとってもベター。では、克服するためには具体的にどうしたら良いのでしょうか?今度はその方法について見ていきましょう。
相手の話を聞く傾聴力をつける
「傾聴」とは、カウンセリングやコーチングなどで用いられるコミュニケーションスキルのひとつ。
相手の話をただ聞いているのではなく、「どんなことを伝えようとしているのか」といったことに特に注意を払いながら、丁寧に話を聞くという姿勢はとても大切です。相手が話している内容に共感する部分があったら相槌を打ってみたりするのも良いでしょう。相手が話している内容に違和感を持ったとしても、すぐに否定したり、話を途中で遮ったりしないようにすることも大切なポイントです。
そのような様子を見た相手が「自分の話に興味を持ってくれている」と感じれば、良い関係を築くキッカケになる可能性もあります。
上手に話すことができなくても大丈夫というポジティブ精神を意識する
コミュニケーションを取るのが苦手だと、どうしても「上手に話したい」「相手に悪い印象を与えたくない」という思いが先に立ってしまいがち。誰でも、上手に話そうとすればするほど緊張してしまうものです。「大切なのはきちんと相手に伝えること!上手に話せなくても大丈夫」と気持ちを切り替えるようにすると、余計な力が抜けて上手く話せるようになるかもしれませんよ。
相手と話すときは笑顔でいることを心がける
「上手く話せない」「ひどく緊張してしまう」など、コミュニケーションに苦手意識を持っている場合でも、相手と話すときは笑顔でいることを心がけるようにしましょう。
誰でも自分の話や考えが相手に受け入れてもらえたら「わかってもらえて嬉しい」と感じるもの。コミュニケーションが苦手であっても、相手と話すときは笑顔でいることを心がけるようにすれば、打ち解けて話しやすい雰囲気作りができるのです。
わからないことや疑問点があれば質問をする
わからないことや疑問点があるときは、素直な気持ちで質問してみましょう。
もちろん、相手が話しているときに質問するのはよくありませんが、一通り話を聞き終わったタイミングで、丁寧な言葉遣いで聞くようにすれば問題はほとんどないはずです。
誰でも、素直に、そして丁寧に「わからないので教えていただけないでしょうか?」と聞かれたら、悪い気はしませんよね。質問をすることで疑問点がクリアになるだけでなく、それがキッカケとなって、相手と良い関係を築ける可能性もあるのです。
まとめ
人にはそれぞれ持って生まれた性格があり、基本的には性格に良し悪しというものはありません。けれども、それが仕事や職場となると、少し話は変わってきます。特にコミュニケーションを取ることは、職場の人間関係を円滑にして仕事をスムーズに進めるためにとても大切です。
そのため、コミュニケーションに苦手意識がある場合は、克服する努力をしたほうが、自分にとっても、職場にとってもベター。
「上手く話そう!」「相手に悪く思われないようにしよう」と思い込み過ぎず、こちらでご紹介したような方法を実践しながら、少しずつ前に進んでみてはいかがでしょうか?