目次
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  1. 1. NLPスクールとは
  2. 1. そもそもNLPってなに?
  3. 2. NLPスクールには悪徳な業者もいるので注意
  4. 2. NLPの資格一覧と概要
  5. 1. NLPプラクティショナー
  6. 2. NLPマスタープラクティショナー
  7. 3. NLPトレーナー
  8. 3. NLPスクール選びのポイント
  9. 1. 目的にあったコースなのかどうかを確認する
  10. 2. 受講する内容が最新のプログラムなのか
  11. 3. 受講料は適正なのかどうか
  12. 4. スクールの口コミや評判をチェックする
  13. 5. スクール卒業後に対するフォローがあるかどうか
  14. 4. まとめ

仕事での成功やキャリアアップを目指すとき、身につけるべきスキルに「コミュニケーション能力」が挙げられます。人と人をつなぐコミュニケーションは今や、私生活だけでなくビジネスでも重要視される時代。コミュニケーション能力を向上させる方法にはさまざまなものがありますが、ここでは、近年注目を集めているNLPスクールについて知識を蓄えていきましょう。

NLPスクールとは

NLPスクールとは、心理学と言語学を織り交ぜた心理療法(NLP)を学べる専門スクールです。NLPについての理解が深まると自身に足りないコミュニケーション能力を知ることができるため、社会や現場で活かせる実践的なコミュニケーションスキルが身につきます。

まずは、NLPの概要や考え方について見ていきましょう。

そもそもNLPってなに?

NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の考え方を中心とした現代心理学をいいます。NLPを通じて学べる能力は多岐にわたりますが、なかでも実感しやすいものに、以下のような要素があります。

 

・他者や自分自身(内面)とのコミュニケーション

・トラウマやコンプレックスの解消

・セルフイメージの向上

・成功の思考パターンや行動パターンの習得 など

 

NLPのルーツを辿ると1970年代にさかのぼり、当時、心理学部生徒(数学者)であったリチャード・パンドラ―と言語学助教授であったジョン・グリンダ―によって研究・開発された心理療法であったことが分かります。

1970年代から1990年にかけアメリカで成長を遂げたNLPはやがて世界で認められ、日本では1990年頃までにアメリカで実践されていた第二世代NLPが広く浸透していきました。

 

以下では、NLPの考え方や活用目的がどのような進化を遂げてきたのか見ていきましょう。

 

<NLPの歴史>

年代 世代 主な療法・考え方 活用目的
1970年代 第一世代 ゲシュタルト療法

家族療法

催眠療法

ベトナム戦争の帰還兵に対する心理療法
1980年代 第二世代 心理療法(NLP)

従来のNLPの共通点が分析され、科学的に体系化された

個人のメンタルケア

セールス・交渉

マネージメント

教育

1990年代~現在 第三世代 心理療法(NLP)

脳内のプログラミングによるシステム論が提唱された

個人のメンタルケア

セールス・交渉

マネージメント

教育

医療

スポーツ

コミュニケーション能力の向上

現代におけるNLPスクールは、単に心理療法を学ぶ場としてだけでなく、キャリア形成やセルフマネージメントなど幅広い目的で活用されています。

また、NLPスクールを卒業すると関連するNLP資格を取得し、自身の仕事や生活に活かすことが可能。目標や目指すステージに応じた資格を取得できるので、NLPの専門知識と豊かなコミュニケーション能力を活かしたキャリアアップも目指せます。

NLPスクールには悪徳な業者もいるので注意

上述のとおり、現在、最新のNLPプログラムは第三世代といわれています。これは世界でトップクラスのトレーナーたちが集う3団体により実践されていますが、国内ではNLPスクールにより学べる内容に違いがあるため注意してください。

 

例:

同じスクール料金を支払って、スクールAでは最新NLP(第三世代)を学べるが、スクールBでは旧世代NLP(第二世代)しか学べない など

 

<第三世代NLPを実践している主な団体(海外)>

・NLPコンプリヘンシブ

・NLPユニバーシティ

・全米NLP協会 タッド・ジェームスカンパニー

 

また、NLPスクールを謳って費用に見合わない講座を展開している悪徳業者も存在します。実践で活きる質の高いNLPを安心して学ぶためにも、受講日数やスクール費用をよく比較しましょう。

NLPの資格一覧と概要

次に、NLPスクールで取得できる資格について紹介します。NLP関連の資格は大きく分けて以下の3つに分かれ、初級・中級・上級のように段階を踏んで取得していく必要があります。

NLPプラクティショナー

NLP関連の資格のなかでも基礎となる資格で、最初に取得します。職業や所持資格にかかわらず誰でも取得を目指すことができ、知識の有無による受講内容の変更はありません。NLPプラクティショナーを取得することで、次段階となる「NLPマスタープラクティショナー」の取得を目指せます。

NLPプラクティショナーの概要
難易度・段階 初級
資格取得の基準 講座への出席率100%(スクールにより異なる)
資格の取得方法 資格取得に対応したNLPプラクティショナーコース(10日前後)を修了する
取得したことで得られるメリット NLPの基礎知識が身につき、セミナー開催が可能になる(講座名にNLPを含むことは不可)

 

NLPマスタープラクティショナー

NLPのプロとして、応用知識と技術を身につけられる資格です。NLPプラクティショナーを取得していることを条件に誰でも取得を目指せます。名刺やセミナー名にNLPを謳っても良いことや、プロとして活動の幅を広げられる点がNLPプラクティショナーとの大きな違いです。

NLPマスタープラクティショナーの概要
難易度・段階 中級~上級
資格取得の基準 講座への出席率80%~100%(スクールにより異なる)
資格の取得方法 資格取得に対応したNLPマスタープラクティショナーコース(10日前後)を修了する
取得したことで得られるメリット NLPの応用的な知識・技術が身につき、NLPのプロとして活動できる

NLPトレーナー

NLP関連の資格のなかで最上級資格にあたります。NLPマスタープラクティショナーを取得していることで取得を目指せ、NLPトレーナーになるとNLPをトレーニングする立場として認定されます。

NLPトレーナーの概要
難易度・段階 最上級
資格取得の基準 審査での合格(スクールによって異なる)
資格の取得方法 アメリカなどで実施されるセミナー(6~20日前後)と審査を受け、審査に合格する
取得したことで得られるメリット NLPの認定トレーナーとして、NLPの認定資格発行や指導、専門的なセミナーの主催が可能になる

NLPスクール選びのポイント

次に、NLPスクール選びで重要なポイントについて見ていきましょう。

目的にあったコースなのかどうかを確認する

NLPスクールを受講するきっかけはさまざまですが、重要なのは目的に合わせたコースを正しく選ぶこと。

例えば、会社でのコミュニケーション不足解消が目的ならば、長期の資格取得コースよりもすばやくコミュニケーション能力を身につけられるコースが向いています。反対に、NLPの専門知識を身につけてその道のプロを目指すのならば、信頼性があり資格取得が目指せるコース(最終的にNLPトレーナーを目指せるコース)を選ぶ必要があります。

受講する内容が最新のプログラムなのか

既述のとおり、選ぶNLPスクールによって学べるプログラム内容は異なります。現在、NLPの最新プログラムは「第三世代NLP(1990年~)」といわれているため、扱う教材や情報が古いものでないか事前に確認しましょう。

受講料は適正なのかどうか

NLPスクールの受講料は、NLPプラクティショナー認定コースで30~40万円以下が一般的な相場です。

ただし、20万円台やそれ以下といった受講料で資格取得まで目指せるような紹介があった場合、入校後に追加費用が発生するなどのトラブルも考えられるため注意してください。適正な受講料であるかどうか、事前に見極めましょう。

スクールの口コミや評判をチェックする

口コミや評判が一切ないスクールは高い信頼があるとはいえません。受講者や卒業者の口コミには、通ってみないと分からないスクールの雰囲気や授業環境、指導の分かりやすさなどが記載されていることが多いです。実際にスクールを利用した人たちの意見を参考に、ご自身に合うスクールかどうかチェックしてみましょう。

スクール卒業後に対するフォローがあるかどうか

学んだNLPを自身のビジネスの一環として活用する場合、活動のサポート・フォロー体制が整っているスクールは実践的なスクールといえます。また、卒業生を対象にセミナーや交流会などがあれば、さらなるスキルアップや人脈形成につながるでしょう。NLP活動をするにあたり、困ったときに相談しやすい環境かどうかも確認しておくと安心です。

まとめ

NLPスクールは、アメリカの3大NLP団体を筆頭に、日本でも全国に点在しています。NLPを学ぶことでより深いコミュニケーション能力を培うことができるため、近年ではキャリアアップのために受講する方も増えてきました。今回ご紹介した内容を参考にNLPを学ぶ目的や目標を明確にし、ご自身に足りないと感じるスキルを伸ばしてみてはいかがでしょうか?