目次
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  1. 1. 日本語教師になるのに資格は必要なのか?
  2. 1. 日本語教師になるのに資格は絶対に必要か?
  3. 2. 日本語教師の資格を取得することのメリット
  4. 2. 日本語教師の資格の種類
  5. 1. 日本語教育能力検定試験
  6. 2. 全養協日本語教師検定
  7. 3. 文化庁届出受理の420時間以上の日本語教員養成講座
  8. 4. 大学や大学院での日本語教師課程主副専攻
  9. 3. 日本語教師の資格で求められる知識・能力とは?
  10. 1. 社会・文化・地域
  11. 2. 言語と社会
  12. 3. 言語と心理
  13. 4. 言語と教育
  14. 5. 言語一般
  15. 4. まとめ

日本語教師は、日本に興味がある外国人に、日本語や日本の良さを教えられるステキな仕事ですよね。日本語教師になりたい!と思ったときに、「どうすれば日本語教師になれるの?」という疑問を持ったことはありませんか?今回は、日本語教師に必要な資格と種類について紹介していきます。

日本語教師になるのに資格は必要なのか?

そもそも日本語教師になるための資格はあるのでしょうか?資格を取得した場合のメリットも含めて見ていきましょう。

日本語教師になるのに資格は絶対に必要か?

厳密にいうと、日本語教師になるための資格はありません。教員免許も必要ないので、個人経営の日本語学校で教師として教えられるのです。

 

ですが、日本語学校で教員として教えるためには、正しい日本語を教えるスキルがないと教えられませんよね。日本語教師になるためには、文法などの専門知識や教え方、日本文化といった、日本語教育に関係するスキルや資格を持っておく必要があります。

日本語教師の資格を取得することのメリット

日本語教師の資格はないといっても、何の資格も持っていない人は教員として採用してもらえないケースが多いのです。日本語を教えるスキルを有しているのかわからない人の採用に消極的になるのは、一般企業の就職と同じように、どのようなスキルを持っているのかわからない人を採用しないのと同じことがいえますね。

資格は日本語を教えるスキルがあるという証明になるので、日本語教師になるには資格を取得することがとても重要なのです。

日本語教師の資格の種類

http://www.jees.or.jp/jltct/range.htm

https://www.zenyoukyou.jp/exam/

https://jics.biz/master-degree-educational-background/

https://www.jpns.kec.ne.jp/kyousi.html

日本語教師が取得しておきたい資格は、次のような種類があります。これらの資格を取得すれば、日本語学校に就職できる可能性が高くなるので、日本語教師を目指す方は必見です!

日本語教育能力検定試験

日本語教師の専門的知識を検定する試験で、日本語教育や日本語の知識のほかに、文化や国際情勢など、幅広い知識が問われるのが特徴です。その分、難易度が高い試験で合格率は20%台と低いにもかかわらず、ほとんどの日本語学校で採用条件になっています。

全養協日本語教師検定

日本語教師が現場で求められる、実践的な知識を証明する資格です。教育実習の授業がもとになっている試験なので、日本語教師にどんな力が必要なのかがわかる試験といえますね。

しかし、この資格は「自己啓発」の意味合いがあるので、日本語教師の資格としては不十分なので要注意!日本語能力試験など、ほかの資格も取得しておくと、採用される確率がアップするでしょう。

文化庁届出受理の420時間以上の日本語教員養成講座

文化庁が示す基準に沿ったプログラムを受ける講習のことで、講師から日本語を教える実践的な力を身に付けることができます。日本語教師に必要な「教え方」を学べるうえに、演習や教育実習が受けられるので、就職に有利な資格なのです。

文化庁に受理された専門学校で学ぶので、同じ目標を持つ仲間ができ、独学で勉強するよりもモチベーションを保つこともできますね。

大学や大学院での日本語教師課程主副専攻

大学や大学院の日本語学科で日本語教育課程の主専攻、または副専攻を修了したケースです。日本や日本語の知識や教授法を、4年間かけてじっくりと学ぶことができるのは、大学に通った方の特権でしょう。

 

また、大学卒業という学歴も手に入るだけでなく、国内外の大学や国際交流関連機関など、一般的な日本語学校以外に就職できるチャンスがあります。大学卒は給与が高くなるので、就職や待遇面でも有利になるのはメリットといえますね。

日本語教師の資格で求められる知識・能力とは?

日本語教師の資格は、日本語の知識や実践的な教え方など、さまざまな能力が問われます。そこで、日本語教師の重要な資格の一つである、日本語教育能力検定試験の出題範囲の区分をもとに、求められる知識や能力についてひとつひとつチェックしていきましょう!

社会・文化・地域

日本と関係のある諸外国との国際関係や、日本とは異なる文化への適応、国内外の日本語教育の歴史と現状などの知識です。社会、政治、経済、宗教といったさまざまな視点と、日本語教育の実践とを関連付ける能力が求められます。

言語と社会

日本語と社会の関係を考えるために、待遇・敬意表現などのコミュニケーションにおける日本語の特徴、非言語行動や多文化・多言語主義などの知識が問われます。

言語と心理

予測や推測、談話理解といった言語を理解するための過程、言語の習得過程と発達の心理学、異文化の理解と異文化コミュニケーションに関する知識が問われます。

言語と教育

日本語を教える実践的な知識や教育実習、現場で起こりうる問題の理解・解決する能力、異文化間でのコミュニケーション教育といった内容です。また、メディアのリテラシーや教材開発など、学習活動を支援するための能力も含まれます。

言語一般

現代の日本語の発音・語彙・文法・意味・運用に関する基礎知識や、指導するための話し言葉など、円滑にコミュニケーションを取るための能力が問われます。

 

このように、日本語教師は日本語の知識に加え、日本と世界の歴史や国際情勢、日本と異国の文化など、問われる能力はこんなにも幅広いのです!日本人が英語をなかなか習得できないのと同じように、外国人が日本語を学ぶことも簡単ではありません。そのため、日本語を外国人に一から教えるには、これほどの能力が必要になるのです。

まとめ

日本語教師になるための公的な資格はありませんが、日本語教育に関するスキルを証明することが重要です。大学で学ぶほかに、日本語教育能力検定、日本語教員養成講座などを修了することが、日本語教師になれる一番の近道といえますね。また、日本語を教えることはとても奥が深く、日本との関係や文化など、さまざまな知識の能力が必要になります。勉強することはたくさんありますが、日本語教師は外国人に日本の魅力を伝えるというステキな仕事といえますね。とてもやりがいのある仕事といえる、日本語教師をぜひ目指してみてはいかがでしょうか?