目次
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  1. 1. ベトナムってどんな国?
  2. 2. ベトナムの人々
  3. 3. ベトナムで日本語教師として活躍中! 岩田さんインタビュー
  4. 4. 日本へ旅立った生徒からもらった長文の手紙にものすごく感動しました。
  5. 5. これからも日本語を学ぶ海外の方の手助けをしていきたい。

日本で日本語教師として3年働いていた岩田美代子さん。現在では、活躍の場をベトナムに移し、海外の学生を相手に日本語教師として活躍しています。そんな岩田さんに海外に飛び出した経緯や、現在の心境をお伺いしました。 この記事では、ベトナム現地で働く日本人の生の声とベトナムがどんな国なのかご紹介します。

ベトナムってどんな国?

 

ベトナムの正式な国名は「ベトナム社会主義共和国」。国土面積は約33万平方キロメートルで、 日本よりも少し小さめの縦長な国です。北には首都であるハノイが、中部にはリゾート地のダナンがあり、観光スポットとしても有名なホーチミンはベトナム南部に位置しています。

2019年現在の人口は約9,600万人と、東南アジアの中でも多くの人が住む国として知られているベトナム。人口の8割近くが仏教徒で、軽犯罪はあるものの凶悪な犯罪は少なく、街中に自動販売機を見かけるほど治安が良いのも魅力です。

 

近年人口が増加しているホーチミンは夜も賑やかで、活気のある町並みが特徴的。ほかにもゴールデンブリッジが有名なビーチリゾートのダナンや、ベトナム文化の香りが感じられる「旧市街36通り」があるハノイなど、都市ごとに異なる魅力が味わえます。

 

他の東南アジア諸国と同じく高温多湿な気候で、真冬でも20度を下回ることは少ないですが、日本と似た縦に長い国土のため、冬の北部では朝晩にジャケットなどのアウターが必要な場合もあります。また雨季と乾季があり、初夏から秋にかけて雨季が半年近く続きます。雨季といっても一日中雨が降ることは少なく、激しい雨が1時間程度降った後には、夏でも比較的涼しい時間を過ごすことができます。

ベトナムの人々

 

ベトナムの人々は全体的に穏やかで親しみやすく、個人差はありますが北部へ行くと勤勉で真面目、南部へ行くと大らかで話し好きな人が多い特徴があります。住む場所については外国人居住エリアが決められており、ベトナムで働く日本人が住む場合、平均的な家賃はワンルームタイプのアパートで300~600USD、分譲貸しの家具付きコンドミニアムは1,000~1,500USDほどとなります。

日本人講師の場合ですと、寮生活も多く、給料から社宅費が引かれるか無料のケースもあります。家賃補助をする場合も、多くて300万ドン前後です。

 

ベトナム人の平均給与は150USD(320万ドン)前後ですが、ベトナムで働く日本人は一般的に現地の人よりも高給となります。日本語教師を例に挙げると、現地で働く場合の平均給与はおよそ1,000~2,000USDほどとなります。大きく無駄遣いをしない限り、現地で生活に困ることはないでしょう。

 

ベトナムの始業時間は日本よりも少し早く、オフィスは8時から、市場だと5~6時頃にはオープンしています。始業が早いことと日中が暑いためか「お昼寝」の習慣があり、お昼休憩の時間に仮眠を取る人が多いのもベトナムの特徴です。また、フランス統治時代が長かった影響のせいかカフェ文化も発達しており、ホーチミンならお洒落で落ち着いたカフェを多く見つけることができるでしょう。

 

ベトナムで日本語教師として活躍中! 岩田さんインタビュー

 

お話を伺った人

お名前:岩田美代子さん

現在の仕事:日本語教師として日本語と日本文化、マナーの講義

日本へ旅立った生徒からもらった長文の手紙にものすごく感動しました。

 

日本語教師として勉強をスタートするまでの経緯を教えてください

勉強前に日本語ボランティアをしていたこともあり、もう少ししっかりと日本語を学びたいと思ったためです。

 

海外で日本語教師を目指したきっかけはあったのでしょうか?

日本人教師が海外で不足していると知ったためです。

 

ベトナムを選ばれた理由をお聞かせください

ベトナムはこれから伸びていく国だと思ったのと、海外の中でも特に日本人教師が不足していると感じたためです。

 

海外に来てから「日本語教師になって良かった!」と思った瞬間はありましたか?

はい、生徒の笑顔が見られたときは、人の役に立てた事が実感できてうれしく感じました。

 

海外に来て、日本語教師として心に残るエピソードがあれば教えてください。

渡航のために現地で長く待機していた実習生たちがいたのですが、彼らがやっと日本へ渡航できてから2か月後、ベトナムは先生の日を迎えました。ベトナムでは、11月20日に教師に感謝する記念日があり、「教師の日(先生の日)」と呼びます。

その際に長文の手紙をもらったのですが、日本に行ったばかりで、とても大変な時期に書いたと思われるその手紙には、感謝の言葉があふれていました。日本語とベトナム語で自分の気持ちを必死に伝えようとする努力にものすごく感動しました。

 

海外の日本語学校だからこその苦労と、海外ならではの醍醐味があればお聞かせください。

苦労は、日本ではすぐに安く手に入る「レアリア(教材として使用できる実物)」が海外では用意しにくいことですね。

醍醐味は一日中、海外の生徒の方と話せることです。

 

これからも日本語を学ぶ海外の方の手助けをしていきたい。

 

「海外で働く日本語教師はココが魅力!」を人にPRするとしたら?

現地の生活が体験できるのは、とても魅力に感じます。

 

日本語教師になってみて養成講座や大学での学びが活かされている、と感じるのはどんなときですか?

授業での教え方は実践でもとても活かされているなと感じます。

 

実際に教壇に立ってみての感想、海外の生徒さんの印象はいかがでしょう?

日本人の学生と比べると、熱心に授業を受けていると感じます。

多くの方は、「日本で仕事をするため」という目的がはっきりしています。生活も懸かっているので、そのせいかもしれませんね。

 

今後の目標・夢などをお聞かせください。

今後も、学生の日本語学習の手助けが少しでもできればと思っています。

 

これから海外や日本語教師を目指す方に、先輩としてアドバイスやメッセージをお願いします。

海外での生活は日本と違って不便なところも多いですが、学生たちは私たち日本人の教師に対して、とても敬意を持って接してくれます。

迷っている方も、是非一歩を踏み出してほしいですね。

 

ご協力ありがとうございました!