目次
[ 非表示 ][ open ]
  1. 1. 日本語教師の現状
  2. 2. 日本語教師の需要
  3. 3. 日本語教師の就職先とは?
  4. 1. 日本国内で働く場合
  5. 2. 海外での働き方
  6. 4. まとめ

皆さんは日本語教師という職業にどんなイメージをもたれますか?

 

近年、日本で生活をする外国人の数は増え続けており、今後も日本語教師は一定の需要が見込まれると予想されます。
また外国人向けの日本語教師を巡る状況は複雑であり、政府においても資格や雇用などの構造的な問題への施策が必要とされています。

今後はより専門的な知識や高い指導のスキルをもつ教師が求められるでしょう。

 

国内と海外での現在の状況やどういう働き方があるのかなど、日本語教師の在り方について見ていきましょう。

日本語教師の現状

国内のみならず、世界中で日本語学習者は増えています。特にアジア圏から日本への留学生は年々増加の一途をたどり、今や日本語学校全体で日本語教師が人手不足状態です。

 

また、2018年12月には出入国管理法が改正され、2019年4月以降より外国人労働者の受け入れ枠が広がりました。このことにより、あらゆる場面において円滑なコミュニケーションを実現するための日本語教育の必要性が高まると予想されています。

 

2018年3月には政府が「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」を発表。「日本語教師」、「日本語教育コーディネーター」、「日本語学習支援者」にそれぞれ求められる資質や能力、研修の在り方や教育内容、そして大学での養成課程の目安になるモデルカリキュラムを掲載しています。

 

しかし、現場では日本語教師はまだまだ不足しているのが現状です。日本語学校は大半は非常勤で働いており、常勤の教師はわずかであるといわれています。
日本語教師の資格の条件のひとつである「420時間講座」の文化庁認定制が2017年に始まったことでも教員不足に陥ると懸念されています。

 

今後は日本語教師の待遇面を向上させるため、雇用制度等の見直しが求められるでしょう。

日本語教師の需要

日本に来る外国人留学生及び外国人労働者の数は増加傾向にあります。特に外国人労働者の伸びが著しく、政府も受け入れ対策強化を視野に入れて動いているとのことです。

 

こうした日本に滞在する外国人が増えることで日本語を学ぶ人も相乗的に多くなるため、日本語教師の需要が高まっています。また、国内のみならず、海外でも日本語教師は求められています。

 

ベトナムで学校教育に日本語が取り入れられているように、東アジアと東南アジアでは日本語学習者が増加しています。また、日本の周辺国だけではなく、中東やアフリカなどの遠い国でも、近年日本語教育が行われるようになりました。

 

海外で日本語を習得する人口が増えるのと比例するように、日本語教師の人手不足が深刻化しているそうです。

 

また、こうした国内外の日本語学校やスクール以外でも日本語教師の働く場は多岐に渡ります。大学の留学センターや外資系企業で働く外人向けの指導、レッスン、またはボランティアで日本語教師の個人レッスンを行うなど、日本語教師の活躍の仕方はさまざまです。

日本語教師の就職先とは?

日本語教師の就職先は日本国内と海外とに分かれます。それぞれどんな働き方をしているのかみてみましょう。

日本国内で働く場合

就職先が国内だった場合、主に日本語学校で働くことになるでしょう。実際、日本語教師の資格を取ったばかりの未経験者の多くは日本語学校、及び自治体が開く日本語教室などで教えるパターンが大半を占めます。

 

そのほか、国内で日本語教師として活躍できる場としては、大学、公立小中学校、インターナショナルスクールなどがあげられます。または企業での出張レッスン、技術研修生向けの研修の講師としても教えることが多いです。

 

これらの職場では専門的な知識や資格が求められることもありますが、大学などで専門的な日本語教育を学んでいれば講師として教えることも可能ではあります。

 

国内の日本語学校で働く場合、他の就業方法と比べると比較的安定して働くことが可能です。そのため、日本語教師としての初めての就職先は日本語学校がもっとも多くなります。

海外での働き方

海外でも多くの日本語教師が働いています。特に日本語学習者はアジア圏を中心にかなりの数となっており、日本語教師の需要も高まっているようです。

 

働く場として主流なのは海外の日本語学校ですが、国際交流基金、JICAなどの日本の公的機関から派遣される、ボランティアプログラムに参加するなどの方法もあります。

 

海外で働く手段として日本語教師を志す人も少なくないですが、海外で教えるためにはある程度の英語や現地語の能力が必要です。そのほか、国内とは異なり、日本語教師のキャリアや経験が求められる場合がほとんどで、未経験者にはハードルが高いかもしれません。

 

それに加えボランティアの場合、渡航費や参加費が個人負担となるので、経済的な余裕もあるほうが望ましいでしょう。

まとめ

現在、世界で日本語のニーズが高まっています。日本語教師は国内外の日本語学校、スクールで働いたり、海外でボランティア活動を行ったりと、たくさんの働き方の可能性が広がります。

日本語教師という仕事を通して、さまざまな国の人々や文化と関わる楽しさを実感してください。