目次
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  1. 1. 着物の起源・歴史について
  2. 1. 着物の起源は弥生時代からとされている?
  3. 2. 平安時代に大きく進展した着物文化
  4. 3. 江戸時代では身分によって着物の制限があった
  5. 2. 柄にも意味がある着物の知識
  6. 1. 縁起が良いとされる着物の柄とは?
  7. 2. 花を使った着物の柄の意味?
  8. 3. 動物や虫を使った着物の柄の意味?
  9. 3. 着物と和服、呉服の違いは?
  10. 1. 着物とは?
  11. 2. 和服とは?
  12. 3. 呉服とは?
  13. 4. まとめ

 

日本が海外に誇る文化の1つである「着物」。日常的に着ることは少なくなりましたが、成人式や結婚式などの節目の行事に着る機会はあり、今なお日本人に愛されている伝統です。

しかし、着物がどのようにできたのか、歴史を知っている方は少ないのではないでしょうか?

ここでは、着物の起源や歴史、知っておきたい着物の知識などを解説致します。

 

 

着物の起源・歴史について

 

そもそも着物とは、どのように出来たものなのでしょうか?ここでは着物の起こりと、そのたどってきた変遷をご紹介します。

 

着物の起源は弥生時代からとされている?

着物の起源は、「小袖」といわれるものがはじまりとされています。小袖とは袖口が小さい着物のことで、庶民を中心に発展した着物です。この小袖の起源をたどると、何と弥生時代までさかのぼるといわれています。

 

弥生時代、男性は1枚の布を体に巻き付けた巻布衣(かんぷい)を、女性は穴に頭を通した貫頭衣(かんとうい)を着ており、その後、男性はズボンのようなもの、女性はスカートとツーピース型の衣服を着るようになった古墳時代を経て、飛鳥・奈良時代に続きます。

 

飛鳥・奈良時代には明確な身分制度ができ、手足が隠れて動きにくい服装をしている支配階級に対して、労働階級の庶民が着るものとして小袖が使用されていました。この時、「右前の衿あわせ」が法律によって定められ、現代でもなおその文化は引き継がれています。

 

平安時代に大きく進展した着物文化

着物の歴史に大きな変化が訪れたのは平安時代。それまで支配階級では下着として使われているに過ぎなかった小袖が、表着として使用され始めます。

 

庶民が使用しているのは貫頭衣に筒袖を付けただけの動きやすい小袖に対し、支配階級の着用する着物は「大袖」といわれ、袖口が縫われていない形に進化しました。大袖を何枚も重ね着する十二単は、平安時代の支配階級を象徴するものといえるでしょう。

 

その後、鎌倉・室町時代に初めて「着物」という言葉が誕生します。これは、袂付きの小袖が使われるようになってきたためで、筒袖が付いた小袖と区別するために、袂の付いた小袖を「着物」と呼ぶようにしたのがきっかけです。この時代には公家以外のほとんどの人々が袂の付いた小袖を使用していたため、「小袖=着物」という認識が一般的になり、後世まで続くことになります。

 

江戸時代では身分によって着物の制限があった

江戸時代には身分によって着物の素材や色に制限が設けられるようになり、身分による着物の違いが顕著になります。例えば、裕福な商人は豪華な刺繍が施された着物を着る一方で、庶民は「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」と呼ばれる色合いの着物しか認められていませんでした。

そこで庶民は着物の柄や帯の結び方でおしゃれを楽しむようになったといわれています。

 

 

柄にも意味がある着物の知識

 

着物には様々な柄のものがありますが、それらに意味があるとご存知でしょうか?

ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。

 

縁起が良いとされる着物の柄とは?

縁起が良いとされている着物の柄は、以下の4つが代表的です。
どのような場所で利用されることが多いのかも記載しているので、それぞれの意味をチェックして着ていく場にぴったりの柄を選ぶのも良いでしょう。

・鶴
「鶴は千年」といわれているように長寿をイメージさせる鶴は、長寿と夫婦円満を象徴する柄です。
結婚式の色打ち掛けで使用されることが多いです。

・鳳凰
中国の伝説上の生き物である鳳凰は、平和と夫婦円満を象徴する柄です。
婚礼用の着物に使われることが多く、おめでたいイベントにぴったりです。

・松竹梅
冬であっても緑の葉を絶やさない「松」、真っ直ぐと育つ「竹」、冬の終わりにいち早く花を咲かせる「梅」をあわせた松竹梅は、忍耐力や生命の誕生を象徴する柄です。
結婚式に使われることも多いですが、出産祝いや子供のイベントに着るのがおすすめです。

・観世水
水の流れを表している観世水は、未来を象徴する柄です。水がその場にとどまり続けることのないように、未来も常に変化していくということを表しています。
入学式や卒業式など、未来に関するイベントに着ると良いでしょう。

 

花を使った着物の柄の意味?

女性に人気の高い花を使った着物の柄にも、もちろん意味があります。
ここでは代表的な3つの花について解説します。

・桜
日本の国花でもある桜は、豊かさや物事の始まりを象徴する柄です。たくさんの植物が芽吹く春を連想させる花でもあるため、縁起の良い物事の始まりを表しています。春に着るイメージがありますが、季節を問わず着ることができる柄といえます。

・牡丹
花弁が大きく華やかな牡丹は、その艶やかさから高貴さや富貴さ、美しさを象徴する柄です。
大ぶりの柄であることが多いため、華やかさを重視するときは牡丹の柄を選ぶと良いでしょう。

・椿
平安時代から化粧品として使用されていた椿は、高貴さや神聖さを象徴する柄です。
不老長寿の薬として使用されていたこともあるので、昔は貴族の間で人気があったようです。

動物や虫を使った着物の柄の意味?

動物や虫が使われている着物の柄の意味は、以下の通りです。

代表的な2つの柄の意味をご紹介します。

 

・蝶

「芋虫→さなぎ→蝶」へと成長することから、蝶は女性の健やかな成長を象徴する柄となりました。また、つがいで仲むつまじい様子もあるので、夫婦円満を象徴する柄としても知られています。

 

・うさぎ

月にうさぎの模様があることから、ツキを呼ぶとして縁起物といわれてきたうさぎ。

繁殖能力が高いことから、子孫繁栄を象徴する柄にもなっています。

 

 

着物と和服、呉服の違いは?

 

ここまで着物について色々とご説明してきましたが、和服や呉服との違いが気になった方もいるのではないでしょうか?実は現代においては、どれも同じ衣服を意味しますが、語源が異なります。

ここではそれぞれの違いを簡単に説明致します。

 

着物とは?

着物とは、その名の通り着るものの総称。明治時代に西洋の衣服が入ってくる以前は、衣服は全て「着物」といわれていました。そのため、洋服以外の衣服のことを着物と呼ぶようになったのです。

 

和服とは?

和服とは、洋服の対義語として生まれた言葉。明治時代に入ってきた洋服と区別するために、これまでの使用されていた着物を和服と呼ぶようになったのです。

 

呉服とは?

そもそもは呉服とは、古代中国の呉から伝わった方法で織られた織物で作られた服のこと。江戸時代にはシルクで作られた着物のことを呉服と呼んでおり、通常の着物とは明確な違いがありました。しかし徐々にその境界が曖昧になってきて、現代では着物と同じ意味で使われています。

 

 

まとめ

日本人にとって慣れ親しんだものである着物ですが、案外知らない知識が多かったのではないでしょうか?今回ご紹介した着物の柄の意味などを、これから着物を着用する際や着物を説明する際に役に立つかもしれませんね。

 

元々は弥生時代までさかのぼることができる着物は、今では海外でも「kimono」として知られています。海外に誇るべき日本の伝統文化「着物」を正しく知り、伝えていくことも現代の私たちに課せられた使命なのかもしれません。