- 1. <修了生インタビュー> 日本語教師養成講座修了生、古田島綾子さんにお話をお伺いしました
- 2. 日本語教師になれば、海外生活の夢も叶うと思った
- 1. 海外で働くことに興味があり、日本語教師を目指されたそうですね
- 3. 講座で得た知識が、英語教師の本職にも役立った
- 1. ヒューマンアカデミーで学んでよかった点は?
- 4. 大学の英語教師と日本語学校教師のWワークを実現
- 1. 就職活動は、どのように進めましたか?
- 2. 日本語教師として教え始めて、いかがでしたか?
- 5. 日本語を共通言語に学生たちが友達になっていく
- 1. 日本人に英語と教えるのと、外国人に日本語を教えるのとでは、仕事のやりがいや面白さに違いはありますか?
<修了生インタビュー> 日本語教師養成講座修了生、古田島綾子さんにお話をお伺いしました
大学の哲学科を卒業後、英語を学ぶために大学院に進学(英文学専攻)。卒業後は英語教師となり、非常勤講師として20年以上、複数の大学で英語を教える。海外で働くことに興味があり、2023年4月よりヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座を受講。2024年1月に講座を修了し、同年5月より日本語専門学校で週に1日、非常勤講師として勤務開始。現在は大学の英語教師と日本語学校の日本語教師を掛け持ちで務めている。
日本語教師になれば、海外生活の夢も叶うと思った
海外で働くことに興味があり、日本語教師を目指されたそうですね
私は昔からテレビの旅番組が好きで、大学院時代に1年間留学したり、社会人になってからもプライベートで海外に1~2ヶ月間滞在したことはありましたが、いつか外国で働きながら生活してみたいと思っていました。一昨年、働きながら日本語教師の資格を取得し、ベトナムで1年間日本語を教えて帰国した方と知り合い、「これだ!」と思ったのです。日本人が外国で働くには、英語+αの専門領域が必要です。日本語教師は、日本語のネイティブであることが一番の強みになり、海外でも需要があります。日本語教師になれば、海外で暮らす道も開けると思ったのです。
―たくさんあるスクールの中から、ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座を選んだ理由は?
最大手で安心できることに加え、他校と比べてカリキュラムやスケジュールがフレキシブルで、最短で修了可能な点が魅力でした。校舎も自宅から近く、銀座校だけでなく新宿校も振替利用ができ、仕事帰りに通えて便利だったからです。
―英語教師の仕事を続けながら日本語教師養成講座で学ぶのは大変そうですが、どのように学習を進めましたか?
私は2023年4月半ばに入学し、eラーニングで学習しました。仕事のある平日の勉強時間は1日2~3時間くらい。お昼休みと帰宅後に毎日必ずオンライン講座を受講し、休日は丸一日勉強。学生時代以来、久しぶりに勉強ノートを使い、ノートは5冊くらい作りました。
ヒューマンアカデミーのカリキュラムは1つひとつの講座がよくまとまっていて、講師の方も素晴らしかったです。講義内容をまとめたレジュメを見ながらオンライン講座を受け、自分が理解しにくい箇所は講義を見返したり、オンラインで質問したりすることもできる。単元が終わったら最後にまとめのテストもあるので、知識が効率よく身につきましたね。
講座で得た知識が、英語教師の本職にも役立った
ヒューマンアカデミーで学んでよかった点は?
昔と今では教育そのものの考え方が変わっていることを知れたのが、私にとっては大きな収穫でした。例えば、私が学生の頃は、先生が教えて学生は聞く受け身の授業が当たり前でしたが、今は「教師と生徒は共に学ぶ仲間」という考え方に変わってきているのです。教育実習でも、教師が話すのは3割くらいに留め、学生が話す時間を多く取るよう指導されました。「今の教育はこうなっているんだ!」と目から鱗が落ちる思いで、学んでいて楽しかったです。
この「学生が主体で、教師と学生が共に学ぶ」やり方を、大学での自分の授業にも取り入れました。学生に考えさせ、学生同士で教え合ったり発言したりする機会を増やしたところ、学生たちがより積極的に学ぶようになり、私も学生も授業が楽しくなったのです。日本語教師養成講座を受けたことで、教育に関する自分の考え方や知識がアップデートできたのは、よかったですね。
―受講開始から修了まで、どのようなカリキュラムがありましたか?
理論科目についてはeラーニングで自分の都合のよい時間に講師の映像授業を見て学習します。実技科目はオンラインライブ授業が3講座あり、他の受講生と一緒にリアルタイムで双方向のやりとりをしながら授業を受けることができます。私の場合、4月から学習を始めて、ひと通り学び終えたのが8月末。10月に日本語教育能力検定試験を受検し、幸い合格できました。
理論と実技の授業に加え、教育実習も2回あります。私は対面ではなくオンラインライブで教育実習を行いました。受講生2人でペアを組み、90分の授業を前半・後半で分担して担当します。事前にメールやオンラインで打ち合わせをし、2人でリハーサルをして教育実習に臨みました。同じクラスのみなさんは、年齢も性別もバックグラウンドも本当に様々でオンラインでなければ出会えないような方々と出会えたのは貴重でした。
大学の英語教師と日本語学校教師のWワークを実現
就職活動は、どのように進めましたか?
都内の日本語学校で教えたいと考え、受講中から求人情報をチェックしていました。日本語学校に詳しくなかったので、ヒューマンアカデミーの就職課で相談し、履歴書の書き方についてアドバイスをいただいたりしました。
2024年1月に講座を修了後、しばらく休んでから4月に面接を受け、2週間ほどで内定をいただきました。5月から週に1回、日本語学校で非常勤講師として水曜日の午前中のクラスを担当しています。それ以外の日は、大学の英語教師の仕事を続けています。
日本語教師として教え始めて、いかがでしたか?
私が担当するクラスは2年コースの1年目で、学生は約20人。ベトナム人が最も多く、あとはミャンマー、ネパール、スリランカ、中国などから来日した学生です。学生が共通して理解できる言語がないので、最初の頃は、身振り手振りとイラストを駆使して教えました。「教科書を開いてください」と言っても通じないので、1人ひとりの様子を見ながらジェスチャーでいろいろな指示を伝えていました。
今も苦労しているのは、教案づくりです。90分2コマの授業をどのように構成し、教えたいことをしっかり教えるか。毎週、2コマの授業のために1週間かけて準備している状態です。
日本語を共通言語に学生たちが友達になっていく
日本人に英語と教えるのと、外国人に日本語を教えるのとでは、仕事のやりがいや面白さに違いはありますか?
英語の場合は、私自身もゼロから外国語として学んだので、英語ができるようになる楽しさや学習のコツを伝えられる喜びがあります。教えた学生が英語をマスターして世界に出ていく姿を見ると嬉しいですし、頼もしく感じます。
一方、日本語教師は、世界的に見ても特殊で奥深い言語である日本語を、外国の人たちに知ってもらう楽しさがあります。日本語学校で教えていて感動したのは、日本語を共通言語にして、違う国の学生たちが友達になっていく様子を目の当たりにしたことです。最初は母語が違い、コミュニケーションが取れなかったのが、日本語が上達するにつれて会話ができるようになり、クラスの中で友達ができる。ミャンマーの人とキルギスの人が仲良くなり、肩をたたいて笑い合ったりしているんです。私自身も留学中、英会話ができなくて不便さや心細さを痛感したので、日本語を教えることで日本に暮らす外国人の助けになれるのは、とてもやりがいがあります。
―将来の目標は?
まずは、今教えている日本語学校の学生たちが2年間のコースを修了するのを見届けることが、直近の目標です。将来的には、日本以外の国で生活して、現地の人たちに日本語を教えてみたいですね。
―最後に、日本語教師養成講座に興味を持っている人たちへのアドバイスやメッセージをお願いします。
私自身も、日本語教師になりたいと思いながら、腰が重くてなかなか勉強を始められませんでした。でも、「今は信じられないかもしれないけど、1年後には私も日本語を教えられるようになるんだ」と自分に言い聞かせながら勉強を始めてみると本当に楽しくて、あっという間に1年が過ぎ、日本語学校の教壇に立っていました。本当に日本語教師になれるので、興味のある方は、ぜひトライしていただきたいと思います。