前回の記事では、未経験からプログラマーへ挑戦するには具体的にどうすればいいかを解説いたしましたが、今回は、未経験からプログラマーとして採用されるにはどうすればいいのかを解説していきます。勉強のコツについてもご紹介いたします。
未経験でプログラマーを目指すには、独学やスクールに通ってプログラミングの基礎を学ぶだけでは決して十分だとは言えないでしょう。本気でプログラマーを目指すのであれば、以下のような勉強方法を取り入れると有効です。
とにかく自力でアプリを作る
本気でプログラマーを目指すのであれば、とくかく自力でアプリを開発してみることをおすすめします。なぜなら、アプリを自力で開発した経験は実績の一つとしてカウントされるからです。
例えば、インターネット上にある初心者でも簡単にアプリを開発できるWebサイトを参考にするのも一つの手段です。スクールではアプリを開発する課題が与えられるものの、自分の力とアイデアだけで作り上げることが大切です。
どのようにアプリが開発されていくのか、何が原因で上手く作動しないのかといった経験を積むことは、未経験でプログラマーになるための大きな一歩です。採用の際に学歴が影響する職種もある中で、プログラマーは技術職なので何よりも実践が重視される傾向にあります。
既存のコードを自分でアレンジする
プログラマーを目指すための勉強のコツとして、既存のソースコードを自分でアレンジするのもおすすめです。
システムやソフトウェアを作動させるためには、プログラミング言語が正確に記述されていることが前提です。このプログラミング言語で記述された文字列のことを「ソースコード」と言い、少しアレンジを加えるだけでもプログラミングの勉強になります。既存のソースコードがあると初心者でもアレンジしやすく、上手く作動させるために自分でソースコードを考える癖が身につきます。
プログラミングの教本を読む
プログラマーを目指すための勉強方法として、インターネット上の学習サイトやスクールに通うだけでなく、プログラミングの教本を読むのもおすすめです。なぜならプログラミングの教則本を読むと、学習サイトやスクールでは学びきれない深い知識が身につくからです。また、教本ならではの2つのメリットがあげられます。
一つ目は、時間に追われることなく自分のペースでゆっくり学習を進められることです。続いて二つ目は、教本には1つの分野に対する知識が網羅されているので知識の深堀ができることです。
近年は若者の「活字離れ」が深刻化しており、新聞や紙媒体の書籍の利用率は減少傾向にあります。このような背景から活字を読むことが苦手な方も多いかもしれませんが、教則本をきっかけに活字に慣れてみてはいかがでしょうか。
未経験者が採用されるために必要な3つのポイント
職種に関わらず、未経験で転職する場合は誰もが不安を感じることでしょう。未経験でプログラマーとして採用されるためには、以下の3つのポイントを押さえておくと安心です。
1.貢献できる根拠を明確にする
未経験でプログラマーとして採用されるためには、貢献できる根拠を明確化することが大切です。なぜなら、企業側は入社後に継続して貢献できる人材を求めているからです。
例えば企業ごとに業務の方針や経営計画が異なるため、同じプログラマーでも企業に貢献できる人材を採用した方が企業にとって有益です。これはどの職種に転職する場合でも同様のことが言えますが、未経験で新たな職種に挑戦する場合は特に重要です。
企業に対して貢献できる根拠を具体的にアピールすることで、入社後も仕事に対する熱意や姿勢が伝わりやすくなります。自らの思いを上手く企業に伝えるためには、採用試験を受ける企業について入念にリサーチしておくことが必要です。
2.プログラミングの実績を見せる
未経験でプログラマーとして採用されるためには、プログラミングの実績を見せることが大切です。なぜなら、未経験者でも実績があることが企業側に伝われば採用される可能性が高まるからです。
例えばスマホアプリやWebアプリなど、実際に自力で開発した成果物を披露するのも手段の一つです。最初の章でご紹介したように、未経験者の潜在能力に期待する「ポテンシャル採用」を導入している企業もあります。
このような採用では未経験が前提であるため、どの求職者も未経験という意味では同じラインに立っています。しかし、同じ未経験の立場でも、プログラミングの知識やスキルを活かした経験が少しでもある方が有利な傾向にあります。
3.プログラマーになった後の目標を伝える
未経験でプログラマーを目指す方の中には、とにかくプログラマーとして働きたいと考えている方もいるかもしれません。しかし、未経験でプログラマーとして採用されるためには、プログラマーになった後の目標を明確化しておくことが大切です。
なぜなら、面接の際に自分自身が描く将来的なビジョンや目標を質問されるケースが多いからです。企業からは、プログラマーとしての業務内容だけでなく将来的なビジョンが一致していることが重要視されます。プログラマーとしての将来的なビジョンを明確化しておくことで、企業側に好印象を与えられる可能性も期待できます。
未経験からプログラマーを目指す場合の注意点
未経験者の潜在能力に期待する「ポテンシャル採用」を導入している企業があるものの、経験者に比べると採用される確率は決して高くないのが現状です。未経験からプログラマーを目指す場合、以下の点に注意が必要です。
無料のプログラミングスクールは避ける
プログラマーに必要なプログラミングが学べるスクールは多く、どのスクールを選べば良いか悩みがちです。スクールや受講するコースによって費用が異なるため、できるだけコストを抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、プログラミングの授業を無料で開講しているスクールには注意が必要です。なぜなら人材会社がスクールを運営しているケースが多く、良くない就職先を斡旋される可能性が高いからです。スクール側の主導で就職先を限定されないためにも、スクールを選ぶ際はコスト面だけに囚われないように注意しましょう。
いきなりフリーランスになるのは難しい
正社員や契約社員、派遣社員、フリーランスなど、多くの職種にさまざまな働き方があるように、プログラマーの働き方もさまざまです。ただし、未経験の状態でいきなりフリーランスになるのは難しいので注意が必要です。
なぜならプログラマーがフリーランスとして独立するためには、一定の実務経験が求められるからです。例えば企業に雇用されている間はプログラマーとしての業務に集中できますが、フリーランスになると経理などの事務作業にかける時間も必要です。
さらにフリーランスとして長期的に安定した仕事を維持するためには、自ら営業をかけて一定の顧客を確保しなければなりません。このようにフリーランスになるにはプログラマーの知識や経験だけでなく、経理や営業のスキルも求められます。
そのためプログラマーがフリーランスとして独立するためには、最低でも3年以上の経験が必要だと考えられています。場合によっては企業に雇用されるよりもフリーランスの方が年収が高くなるため、企業で十分な経験を積んでフリーランスを目指すのも手段の一つです。
転職サポートが充実しているスクールに通う
未経験からプログラマーを目指す場合、就職や転職のサポートが充実しているスクールを選ぶことが大切です。なぜなら就職や転職のサポートが手厚いスクールであれば、応募書類の添削や面接指導といった採用されるために役立つサポートが受けられるからです。
例えば個別のサポートだけでなく、講座別に就職対策セミナーを定期的に開催しているスクールもあります。このようなセミナーでは企業の採用担当者を招き、求める人物像やスキルなどを具体的に聞けるので役立ちます。
ただし、就職や転職サポートが充実しているスクールの中には、良くない就職先を斡旋される可能性があるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、未経験からプログラマーになる方法と、勉強方法のコツについて紹介いたしました。
「未経験からでも本当に就職できるの?」「スキルが身につくか不安」…等、まだまだ気になること、不安に思うことが消えない方は、個別カウンセリングを受けてみてはどうでしょうか。
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