目次
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  1. 1. 動画編集 副業に必要な編集機器
  2. 1. パソコン
  3. 2. 有料の編集ソフト
  4. 3. 無料の編集ソフトで副業は可能か
  5. 2. 動画編集 副業に必要なスキル
  6. 1. 動画編集の流れ
  7. 2. 素材が今一つでも見応えのある動画に仕上げる
  8. 3. 読解力や国語力も必要
  9. 4. コミュニケーション能力も必要
  10. 3. 動画編集者は副業でいくら稼げる?
  11. 1. 仕事を得る方法
  12. 2. 報酬単価は3,000~5,000円程度
  13. 3. 企業のマーケティング動画は高単価
  14. 4. 動画編集で稼げない人の5つの特徴
  15. 1. 自己管理ができない
  16. 2. 他人のアドバイスを受け入れられない
  17. 3. コミュニケーションが苦手
  18. 4. 国語力が乏しい
  19. 5. 体力がない
  20. 5. まとめ

最近ではYouTubeチャンネルを開設してマーケティングに利用する企業や、収益化を目指して職業にする人が増えています。動画を定期的に公開する企業やYouTuberが多くなっているので、動画編集者の需要は増えており、副業として収入を得やすい職業といえるでしょう。本記事では副業で動画編集をしてみたい人に向けて、必要なスキルや単価などについて詳しく解説していきます。

動画編集 副業に必要な編集機器

副業として収入を得るためには多くのエフェクト素材を活用してクオリティーの高い動画に仕上げなければなりません。また、長く続けるためには、作業効率を上げていく必要があります。動画編集で収入を得ようと考えているなら、副業でも次の機器をそろえて使いこなせるようになりましょう。

パソコン

動画編集には、次のようなスペックのパソコンが必要です。

メモリ … 16GB以上
ソフトウエアをいくつも起動させながら作業をすることも多くなります。メモリが少ないと、重いアプリを起動したとたんにフリーズしてしまい、せっかく制作したデータが突然消えてしまうこともあります。16GBあれば、YouTubeなどの動画編集には十分といえます。4Kなどの高画質の動画を編集する場合は32GBあればストレスなく作業ができるでしょう。

SSD … 256GB以上
パソコン内のデータやファイルを保存する場所がSSDです。SSDの容量が足りないと、制作した動画を保存できる場所がなくなります。動画の容量が大きく、かつ仕事を受けるようになるとデータがたまるので、最低限の容量として256GBはあった方がよいでしょう。

制作した動画は、忘れた頃にクライアントから再提出を求められることもあります。削除せずに残しておくためには外付けのHDDやSSDを購入しておきましょう。HDDとSSDの違いは、主に価格と寿命、転送速度です。HDDは4TB・8TBといった大容量でも比較的リーズナブルですが、SSDに比べて寿命や転送速度は劣ります。

CPU … Core™ i7
CPU(Central Processing Unit)は中央処理装置のことであり、CPUの性能が良くなればなるほどパソコンの性能もよくなります。CPUが古いと、最新の編集ソフトがうまく動かせないことがあるので、CPUを選ぶ場合、Core™ i7の搭載は必要です。Core™ i9もありますが、高度な動画を編集する際に必要なハイエンドユーザー向けなので、副業として使うならCore™ i7で十分といえるでしょう。

有料の編集ソフト

ここでは動画編集で収入を得るためにおすすめの動画編集ソフトをご紹介します。

「Adobe Premiere Pro」は未経験でも使いやすい編集ソフトです。YouTubeチャンネルの動画はAdobe Premiere Proで編集されていることが多く、使用している人も多いので、動画編集ソフト選びに迷ったら、まずは無料体験版、サブスクリプションの月々払い(3,828円)で試してみるのもよいでしょう。YouTube動画に特化するのであれば、「Wondershare Filmora」が比較的安価といえるかもしれません。

無料の編集ソフトで副業は可能か

無料の動画編集ソフトでも副業で収入を得られます。ただし、無料版は機能が制限されるだけでなく、動画の隅に透かしのロゴが入ったり、商用利用できなかったりする場合もあるので、あらかじめ確認が必要です。

機能が制限されていると、特殊効果を素材に施すことができるエフェクトの種類が少なくなるなど、クオリティーの高い動画が制作できません。自分でYouTubeチャンネルを作って動画をアップし、収益化を目指すのであれば、以下の無料動画編集ソフトで制作してみるのもよいでしょう。

動画編集 副業に必要なスキル

副業の場合、限られた時間の中で納期を守って仕上げなければならないので、編集作業を効率よくこなすためのさまざまなスキルが必要です。

動画編集の流れ

動画編集の基本的な作業は、次の3つです。

①トリミング
素材を編集ソフトに取り込み、不要部分を切り取って、明るさ・色・音量調整をして必要な場面をつなぎ合わせます。

②文字入れ
タイトルやテロップを入れます。

③音入れ
BGMやナレーションなどを入れます。

初心者は作業に慣れるまで、時間がかかります。まずは基本的な作業の流れを身につけて、ショートカットをうまく使いながら効率的に進められるようにしましょう。

基本的な作業に加えて、動画のクオリティーを上げるためには、さまざまなエフェクト素材を使用します。主なものは、以下の3つになります。

①テキストに装飾を施す
伝えたい部分を大きく表記する、フォントや色を変えるなどの工夫をします。

②アニメーション機能で動きをつける
文字やイラストなどを動かして躍動感を与えます。

③効果音を入れて強調する
場面の切り替えに効果音をプラスして変化をつけます。

このようにエフェクト素材を使って、視聴者がわかりやすくて飽きない工夫がいくつか入っていると、動画のクオリティーが高くなります。

また、動画の表紙となる、画像を縮小した「サムネイル」のデザインも重要なポイントです。サムネイルのデザインのインパクトが強いと、視聴者の目に留まりやすくなります。

素材が今一つでも見応えのある動画に仕上げる

クライアントが編集しやすい素材をそろえてくれているとは限りません。与えられた素材を活かして、いかに見応えのある動画に仕上げられるかは、動画編集者のセンスにかかっています。カット割りやテロップ、効果音などで工夫をすることはもちろん、動画の速度調整で低速にしたり、高速にしたり、一つの映像内に複数の映像を追加するなど、エフェクトを使用することで映像表現が豊かになっていきます。

読解力や国語力も必要

テロップをつけるための文字起こしは思いのほか大変な作業です。自動で文字起こしをしてくれる機能もありますが、正しく表記されているか、文字の間違いはないかなどのチェックは、意味をしっかり理解していないとできません。

また、伝えたいことを短い言葉でわかりやすくまとめられる国語力も大切です。視聴者が一瞬で理解できないような表現が多いと、せっかく見始めてくれた視聴者を逃してしまいます。クライアントに与えられた情報をそのまま文字にするだけでなく、より良い表現に書き換える能力も必要です。

コミュニケーション能力も必要

クライアントが何を求めているか、意向をくみ取るために、コミュニケーション能力は不可欠です。動画編集者はただパソコンに向かっているだけの仕事と思われがちですが、相手が伝えたいことをうまく言葉にできるよう、聞き上手であることも大切です。

また、カメラマンや制作ディレクターなどと共同作業になることも多いので、納期に合わせて計画的に進行できるような協調性も必要です。

動画編集者は副業でいくら稼げる?

本業に影響がない範囲でどれだけ時間を割けるかにもよりますが、一定のスキルを身につければ安定した収入を得ることは可能です。未経験から始めて収入を得るためには、一通り使いこなせるようになったら、少々時間がかかっても実践に移してみましょう。

仕事を得る方法

初めからフリーランスとして企業に営業をかけるのは難しいので、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを活用してみましょう。

ここで大切なことは、いかに自分の能力をPRできるかです。クライアント側の立場で考えれば、同じ金額で依頼するなら、能力と実績のある人を選びたいと思っているでしょう。しかし、このところYouTubeに多くの動画が公開されていて、動画編集者の募集はたくさんあります。

応募の際には以下の記載・提出を求められることが多いようです。


・動画編集の経験や実績
・可能納品数
・ポートフォリオの共有

報酬単価は3,000~5,000円程度

一例として、クラウドソーシングサービスでYouTube動画編集の募集内容を見ると、10~15分の編集で3,000~5,000円と記されていることが多いようです。審査も兼ねて、まずはトライアルとして1,000円程度の報酬が設定されていることもあります。

初めは10分の動画を編集するために5~10時間かかることも珍しくないので、時給に換算すると100~200円にしかならないかもしれません。それでもクライアントとコミュニケーションを取りながら希望に合ったものが出せるかどうか、実力を試す機会だと思って全力で頑張ってみましょう。実績を積んでいくことで、スキルアップが目指せるはずです。

帰宅後や休日の時間を使って週に5本ずつ効率的に動画編集ができれば、1カ月で10万円程度の収入を得ることも可能でしょう。SNSなどのWebメディアで公開されている動画の長さは30秒~3分程度が多いようです。

企業のマーケティング動画は高単価

企業のマーケティング動画にはかなり高い編集技術が求められ、1本につき数十万円というものもあるようです。ただし、企業からの高単価の案件は法人への依頼がほとんどです。マーケティング動画は費用対効果も重視されるため、視聴回数・クリック率・再生完了率などの分析や、検索エンジンが理解しやすいような動画SEOなどの対策も必要です。

このような動画を受注できるようになるには、実績がかなり重視されます。状況によっては、一度はマーケティング動画の調査から制作までを行う会社に勤務することが必要になるかもしれません。

動画編集で稼げない人の5つの特徴

一定のスキルを身につけたとしても、仕事として収入に結びつけられない人もいます。特に長く副業で収入を得るためには、重要なポイントがいくつかあります。次の5つの特徴にあてはまる方は、動画編集には不向きかもしれません。

自己管理ができない

やらなければいけないことを先延ばしにしてしまったり、本業と副業のバランスをうまく取れなかったりする人は、納期厳守がとても重要な動画編集の仕事には不向きといえるでしょう。

他人のアドバイスを受け入れられない

動画制作は、クライアント側もイメージを一度に伝えることが難しいため、制作過程ではクライアントからのフィードバックは必ずあるものです。自分の価値観を貫こうとする人は自分だけでなく相手にもストレスを与えてしまうので継続的な受注が難しいでしょう。

コミュニケーションが苦手

動画編集の仕事はパソコンに向かうだけではありません。クライアントの意向をくみ取るための打ち合わせをスムーズに進める、制作過程において連絡事項を怠らないなどのコミュニケーションも重要です。人と話すのが苦手でメールや電話での連絡がタイムリーにできない人はトラブルになりやすい傾向があります。

国語力が乏しい

動画内では、伝えたいポイントをわかりやすくまとめて文章を作成する能力が必要です。また、テロップの誤字や脱字をチェックしなければなりません。国語力が乏しいと、視聴者に意図が伝わりにくい動画になってしまいます。

体力がない

動画編集は1日に何時間もパソコンに向かうことが多く、納期に間に合わせるためには徹夜になることもあります。特に副業にする場合は、本業をこなしたあとの時間や休日を利用することになるので、体力があることはもちろん、ストレス耐性が高い人が有利といえるでしょう。

まとめ

動画編集を副業にするには、必要なスキルを身につけるだけでなく、作業を効率的に進められるスキルを養うことも大切です。作業効率が悪いと、休日の時間を使って副業をする価値が見いだせなくなってしまいます。動画編集で収入を得たい、副業として定着させたいと考えるなら、独学と並行してオンラインスクールなどで学ぶとよいでしょう。ヒューマンアカデミーではオンラインの講座や少人数の通学講座もあるので、本業と両立しながら学ぶことができます。副業として動画編集者を目指している人におすすめです。

<執筆者>
氏名:立川 芽衣
所属:編集プロダクション ジェイアクト代表
プロフィール:WebディレクターとしてWebサイトの企画立案やSEO施策提案、制作管理を行う傍ら、YouTube動画やマーケティング動画を制作している。