- 1. 副業の現状
- 2. 副業に向いている人
- 3. 副業を選ぶときの大事なポイント
- 1. 副業に必要な時間を確保すること
- 2. 長く続けられること
- 3. 収入が得られるまでの期間を確認すること
- 4. 副業を行う環境を確認すること
- 4. 誰でも始めやすい初心者にもおすすめな副業
- 1. せどり
- 2. モニター
- 3. 服の転売
- 5. スキルを磨きながらできる難易度が高い副業
- 1. ライターやメディア運営
- 2. デザイン系の副業
- 3. 翻訳・通訳
- 6. 在宅で誰でもできるおすすめの副業
- 1. ポイントサイト
- 2. アンケートモニター
- 7. 趣味で収入を得るおすすめの副業
- 1. ハンドメイドグッズの販売
- 2. 写真・動画の投稿
- 8. 会社員におすすめしない副業
- 9. 副業を成功させるポイント
- 10. 副業を行う時の注意点
- 1. 本業の所得と合わせて確定申告を行う必要がある
- 2. 本業の就業規則で副業NGの場合がある
- 11. 副業は無理なく継続できるものから始めましょう
働き方改革で時間に余裕ができたり、大手企業を中心に副業を認める企業が増えてきたこともあり、副業へのニーズが高まっています。
そこで今回は、今注目されている副業の現状と、今からでも始めやすいおすすめの副業をタイプ別にご紹介していきます。それぞれのメリットやデメリットも併せて紹介しますので、副業に興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
副業の現状
政府は働き方改革の一環として2018年1月にモデル就業規則を改定し、「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」という規定を削除しました。これを受けて副業を認める企業が徐々に増加したものの、十分な普及に至っていないのが現状です。
その背景には働き方改革で長時間労働を改善しても、副業するのであれば長時間労働という意味では変わらないのではという疑問が考えられます。さらに社員に副業を認めることで、企業の機密情報やノウハウの漏洩に繋がるといった懸念も考えられます。
2018年9月に大手人材派遣会社が企業向けに行ったWebアンケートでは、副業を推進・容認している企業は30%近くであることはわかっています。
副業の状態 | 割合(%) |
推進している | 3.6% |
容認している | 25.2% |
禁止している | 71.2% |
これは日本の企業の人事部もしくはその他部署の管理職の正社員2,271人にアンケートを行った結果で、副業を禁止している企業が多いことが浮き彫りになっています。
参考: 株式会社リクルートキャリア 「兼業・副業に対する企業の意識調査(2018)」
一方で、2018年10月に大手人事コンサルティング会社が正社員を対象に行ったWebアンケートでは、10%超が副業をしていると回答していることがわかっています。
副業の状態 | 割合(%) |
現在副業している | 10.9% |
過去に副業経験あり | 9.9% |
副業経験なし | 79.2% |
これは20歳から59歳の正社員の男女13,958人を対象にアンケートを行った結果で、副業経験がない割合が大多数を占めています。これらのアンケート結果を見ると、副業を推進している政府に対して企業と労働者にはほとんど浸透していないことがわかります。
副業に向いている人
これから副業を始めたいと考えていても、自分が向いているかどうか不安な方も多いのではないでしょうか。副業に向いている人の特徴は、以下の通りです。
・手の空いた時間を確保できること
・地道な作業を続けられること
・体力があること
・自信のあるスキルを持っていること
・セルフマネジメントができること
上にあげたように副業に向いている人の特徴は多いですが、一つでも該当しなければ長く続けられない可能性も考えられます。副業を始めるならば、本業をきちんとこなした上で体力や時間に余裕があることが大前提です。
ここで示した6つの項目と自分の状態を天秤にかけ、向いていると判断できれば副業にチャレンジしてみましょう。
副業を選ぶときの大事なポイント
副業の職種は多岐にわたり、自分に合ったものを選ぶことが大切です。副業を始める際には、以下のようなポイントを押さえておくと安心です。
副業に必要な時間を確保すること
副業に必要な時間は、1日あたり平均で2~3時間だと言われています。本業をこなした後も数時間の余裕がある場合ですと、選べる職種の幅が広がります。あまり時間を確保できない場合でも、スマホやパソコンを使って隙間時間で行える副業もあります。
長く続けられること
副業で継続的に安定した収入を得るためには、長く続けられる職種を選ぶと良いでしょう。多くの場合、最初のうちは稼働時間に対して収入が少ないのが現状です。モチベーションを保つためには、自分の興味があることや得意分野を活かせる職種がおすすめです。
収入が得られるまでの期間を確認すること
仕事の数や給与の振り込みの関係などで、副業を始めてもすぐに収入が得られない可能性も考えられます。毎月の生活費に充てることが副業の目的である場合、すぐに収入を得やすい職種を選ぶと良いでしょう。その際には、給与が振り込まれるタイミングなどをきちんと確認しておくと安心です。
副業を行う環境を確認すること
副業を選ぶ際には、どのような環境で仕事をこなすのか確認しておくことも大切です。
副業ができる環境は在宅で行えるものだけでなく、通勤が必要なケースもあります。自宅で行える副業が多いものの、外出して決められた時間に行う必要がある場合は本業との兼ね合いが難しい可能性もあります。
誰でも始めやすい初心者にもおすすめな副業
特別なスキルがあれば難しい副業にもチャレンジできるので、高収入も期待できます。一方で初めて副業にチャレンジする場合は、始めやすい職種を選んで慣れていきましょう。
せどり
初めて副業にチェレンジするなら、「 せどり 」がおすすめです。せどりとは商品を安く仕入れた上で、仕入れた時よりも高く転売して差額を利益にする仕組みのことを言います。
せどりは特別なスキルがなくても始められる副業です。例えば、集客力の高いAmazonなどを販売ツールとして利用すると、高い売り上げが期待できます。
せどりのメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・特別なスキルは不要
・システムがわかりやすい
・すぐに現金収入が得やすい
【 デメリット 】
・仕入の資金繰りなどの工夫が求められる
・市場調査が必要
・在庫管理や梱包が必要
モニター
初心者でもすぐに始められる副業の一つとして、「 モニター 」 があげられます。
モニターもせどりと同様特別なスキルは必要なく、自由な時間さえあれば簡単に始められます。例えば、飲食店や美容サロンなどを利用し、サービス内容を調査するのもモニターの仕事です。
モニターの転売のメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・自由な時間さえあれば始められる
・基本的に初期費用が不要
【 デメリット 】
・自分に合った調査依頼が来ないケースが多い
・他の副業に比べて報酬単価が少ないものが多い
服の転売
服やアクセサリーといったファッションアイテムの転売も、初心者の副業としておすすめします。
転売は仕組みはせどりと似ていますが、「 メルカリ 」や「 ヤフオク 」 などのオークションサイトで仕入れた商品も転売できます。
服の転売のメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・気軽に始めやすい
・不要になったファッションアイテムを転売すれば収入になる
【 デメリット 】
・売れる商品の見極め力が求められる
・大きな報酬は期待できない
スキルを磨きながらできる難易度が高い副業
副業にチャレンジしたい方の中には、副業を通してスキルも磨きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。スキルを磨きながらできる副業は難易度が高いですが高収入のものも多く、クラウドソーシングを中心に企業から仕事を請け負って行うものが数多くあります。
ライターやメディア運営
ライターやメディア運営は、スキルを磨きながらできる難易度が高い副業の一つです。ライターには読者が読みたい記事を執筆できるスキルが求められ、メディア運営には継続的に安定した運営スキルが求められます。
例えば、企業が発信している記事やブログなどの執筆や書き直し、更新などの作業があげられます。この他には、アフィリエイトブログや個人ブログの執筆代行といった作業もあります。
ライターやメディア運営のメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・正しい日本語が使えるスキルは必要なものの、特別な知識は不要
・時間をコントロールしながら作業しやすい
【 デメリット 】
・報酬単価が低いケースが多い
・クラウドソージングを通して仕事を受注すると、報酬から手数料が差し引かれる
デザイン系の副業
デザイン系の副業も、難易度が高いですがスキルを磨きながらできる仕事の一つです。デザイン系の副業には、クライアントの要望に沿ったデザインを完成させるスキルが求められます。
例えば、ホームページや名刺に使われる企業ロゴなどのデザインがあげられます。この他には、店舗のチラシや押絵といった依頼もあります。
デザイン系の副業のメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・自分の作品を発表できる機会が増える
・デザインに特化したクラウドソージングサービスが展開されているので、仕事が見つけやすい
【 デメリット 】
・ライバルと競合する場合が多く、すぐに報酬に繋がるとは限らない
・採用されるためには一定の実績が求められる
翻訳・通訳
英語やフランス語といった語学スキルがある場合は、翻訳や通訳の副業がおすすめです。なぜなら、翻訳や通訳の副業を通じて大きな案件を紹介される可能性があるからです。
翻訳や通訳の副業は出版系の他、マニュアル作りや法務系など幅広いジャンルでの仕事が期待できます。
翻訳や通訳のメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・他の職種に比べて仕事が豊富
・マイナーな言語は報酬単価が高め
【 デメリット 】
・語学スキル以外に、専門用語を勉強する必要がある
・英語の案件は応募者が殺到しやすい
在宅で誰でもできるおすすめの副業
デザインや語学など、特別なスキルがなくても在宅で始められる副業もあります。ここでご紹介する副業は、低リスクで比較的安全なのでおすすめです。納期などの時間に追われることもないため、リラックスして作業を進められます。
ポイントサイト
在宅で誰でもできるおすすめの副業の一つとして、ポイントサイトがあげられます。
ポイントサイトとは、隙間時間や自分の好きな時間にスマホでアンケートに回答をしてポイントを貯めることができるサイトのことです。貯めたポイントは報酬として現金に交換したり、さまざまな商品に交換できます。
ポイントサイトのメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・隙間時間で作業できる
・作業が簡単で手軽
【 デメリット 】
・個人情報を使う場合もあるのでサイトの吟味は必要
・1案件あたりの報酬単価が少ない
アンケートモニター
手軽に始められる副業として、アンケートモニターがおすすめです。アンケートモニターはポイントサイトと同様に、専用のサイトに登録することで自分の好きな時間に作業できます。
希望者はアンケートモニターを募集しているサイトに登録し、アンケートに回答することで報酬が得られます。
アンケートモニターのメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・作業が簡単で手軽
・特別な経験やスキルが不要
【 デメリット 】
・1案件あたりの報酬単価が少ない
・手間がかかる割に報酬が少なめ
趣味で収入を得るおすすめの副業
副業で継続的に安定した収入を得るためには、モチベーションを維持することが大切です。モチベーションを維持しつつ副業を続けるためには、以下のような趣味を活かした副業がおすすめです。
ハンドメイドグッズの販売
ハンドメイドが得意な方には、ハンドメイドグッズの販売を副業に選ぶと良いでしょう。
ハンドメイドのジャンルは幅広く、羊毛フェルトで作成したぬいぐるみやアクセサリーなど多岐にわたります。趣味で作成した作品は、オークションサイトやハンドメイドショップサイトに出品して販売するのが一般的です。
ハンドメイドグッズの販売を行うメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・趣味を活かせる
・作る楽しみを得ながら収入が得られる
【 デメリット 】
・作品の作成に時間がかかる
・材料費が必要
・報酬と材料費の兼ね合いで赤字になるケースもある
写真・動画の投稿
自分で撮影した写真や動画を専用サイトにアップして販売すれば、副業として収入が得られます。
クライアントが求める写真や動画を作るケースもありますが、自由に撮ったものをYouTubeなどで一般の人に公開して広告収入を得るといった方法もあります。
調理や工作などの手作業を動画にして投稿したり、素材サイトにペットなど身近にあるものの写真を登録するなど、ジャンルや方法は多岐にわたります。
写真や動画の投稿を行うメリットとデメリットは、以下の通りです。
【 メリット 】
・趣味を活かせる
・自分の作品を発信する場が設けられる
【 デメリット 】
・撮影や編集のために機材の購入が必要なケースもある
・手間や時間がかかる割に収入に繋がらない可能性もある
会社員におすすめしない副業
副業を始めるならば、本業をきちんとこなした上で体力や時間に余裕があることが大前提です。副業に時間を費やして睡眠時間を削るなど、場合によっては本業に支障が出る可能性があるので注意が必要です。
副業を選ぶ際には、本業に支障が出ないことを前提に負担なく空き時間でできるものを選びましょう。会社員が副業を選ぶ際に、特に注意したいポイントは以下の通りです。
- 初期費用が高い
- ギャンブル性がある
失敗した時のリスクを考慮し、初期費用が高い副業はできるだけ避けるようにしましょう。
また、仮想通貨やFXなどはギャンブル性が高く、利益を上げるためには相当な資金と時間が求められます。これらの副業は専門的な知識も求められるため、失敗した時のリスクが高すぎるので初心者にはオススメしません。
副業を成功させるポイント
副業を始めても、思うように収入が得られないケースや、合わないと感じて途中で止めてしまうケースも考えられます。本業と並行して副業を成功させるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
・ 体力的に無理をしないこと
・ できるだけマイペースに進めること
・ 過去の成功例にとらわれないこと
特に、多くの副業は、始めてすぐに満足な収入が得られないのが現状です。満足な収入を得るためには、無理せずに継続していくことが大切です。
副業を行う時の注意点
会社員として企業に雇用されている場合、全ての人が自由に副業できるとは限らないのが現状です。副業を始める際には、以下のような点に注意が必要です。
本業の所得と合わせて確定申告を行う必要がある
企業に勤務するサラリーマンは、会社側が毎年、年末調整を行います。年末調整とは、給与や賞与に課税される所得税の過不足分を清算する手続きのことです。
本業以外に収入がない場合は会社側に手続きを任せておけば問題ありませんが、副業などで収入がある場合は別途手続きが必要なので注意が必要です。本業以外に収入がある場合、本業の所得と合わせて確定申告をしなければなりません。
本業の就業規則で副業NGの場合がある
政府が推進する働き方改革の一環として、最近は副業を認める企業が増えていますが、先ほどご紹介したように副業を認めている企業の割合は未だ低いのが現状です。
そのため副業を始めようと思っていても、本業の就業規則で副業が禁止されているケースも考えられます。このような会社で副業が発覚した場合、会社ごとに定めた処分が下されたり、人事評価が下がるといったリスクがあるので注意が必要です。
【 住民税の金額から発覚する可能性がある 】
副業を禁止している会社であるにも関わらず、こっそり副業を行っていた場合、思わぬところから発覚するケースがあります。それは、住民税の金額で発覚するケースです。
会社員の住民税は、毎月の給与から天引きされる特別徴収が一般的です。住民税を徴収した各自治体は、住民税の金額を事業主に通知する仕組みとなっています。そのため他の社員に比べて税額が大きく異なる場合、副業が発覚するリスクに繋がります。
このような場合、住民税の納税方法を特別徴収から普通徴収に切り替えることで、住民税の金額から副業が発覚するリスクは回避できます。
副業は無理なく継続できるものから始めましょう
ハンドメイドや写真といった、自分の趣味を活かせる副業もあれば、デザインや翻訳といった特別なスキルが求められるものなど、副業には様々な職種があります。副業を検討している場合は、すぐに収入に繋がることを過度に期待しないことが大切です。
副業はあくまでも本業がある上での仕事であるため、自分の負担にならない職種を探すようにしましょう。スキルを磨いて経験を積めば、いずれ大きな案件を依頼される可能性も高まります。
自分に合った副業を徹底的にリサーチし、心身共に無理なく継続できる副業を見つけてみてください。