COLUMN#29
スペシャリスト・インタビュー~大手ブライダル企業・元トッププランナーにリアルな話聞いてきました!~【vol.2】
皆さん、いつもコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
今回も引き続き、フリーランスウェディングプランナーとしてご活躍なさっているSさんへのインタビューです。前回は、ウェディングプランナーに向いている人の特徴や仕事をする上で大切にしていることなどを伺ってきました。今回は、Sさんが元々所属されていた2つの企業について、業務のことや評価制度のことなど、現場をご存じの方だからこその情報をお話いただきました。
ウェディングプランナーに向いている人は聞き上手!わかります、それ。できる営業マンは、話すよりも聞く割合の方が多いといいますよね。私も、いろんな会場にプランナーさん研修に伺っていると感じることがありますが、なかなか成約率が上がらない方は、会場の良さやPRポイントばかりを話していて、自分が話す割合が多いんですよね。『お客様のご要望やご希望は何?どんなお二人?』と確認してみると、結果、お二人の情報を全く聞いていないことが判明。(笑)これでは、決まるものも決まりませんよね。
確かに、ずっと自分が喋りっぱなしというよりは、お客様にどのように話すきっかけをつくれるか、そこを大切にしている人の方が成約率が高いですね。
そうですよね。あとは、ポジティブですか!これは大事ですね。お客様から言われたマイナスのことでも、それをプラスの言い回しで切り返す必要がありますから、常に前向きに考えられる能力は必要ですね。そういった能力は、このお仕事で身についた部分もあるんでしょうか。
そうですね、この仕事だからこその視点は身についたと思います。
Sさんが所属されていらした2社について、職場の方々との関係性をお聞きしたいと思います。同僚の方だけではなく、先輩後輩との関係性についても、それぞれいかがでしたか?
A社はスタッフも家族のようなアットホームさがあり、B社は、上下関係もしっかりしている部活のような関係性でした。どちらも人間関係はとてもよかったです。
それぞれの良さがあるのですね。どちらのご退職後にも、良い人間関係が続いているということでしたので人に恵まれた環境だったことがわかります。お客様もそうですが、働く人との出会いも『ご縁』ですものね。また、待遇面について気になる方も多いと思うので、お聞きしたいのですが…Sさんはブライダル業界内で転職されましたが、転職後、待遇面で大きな違いはありましたか?
そうですね、違いは大きかったです。A社は、上司からの評価に比重が置かれ、B社は契約数や販売内容による評価がありました。金銭的な面では、大手の方が頑張ったら頑張った分だけいただけたのでわかりやすかったです。そして、残業代もしっかりと出ており有給休暇も人数がいる分使いやすかったです。ただ、業務の量は圧倒的に大手の方が多いです。もう一方は、中小企業でしたので、個人が任される業務の幅は多かったと思います。どちらがいいかは個人のタイプにもよる気がします。
なかなか表には出ていないようなブライダル業界の実情をお届けしてきました。そこで働いていらした方だからわかること、感じたことをSさんからたくさん伺うことができました。
次回は、Sさんへのインタビュー~大手ブライダル企業・元トッププランナーにリアルな話聞いてきました!~【vol.3】をお届けします。ウェディングプランナーのやりがいについて、とことん語っていただきますのでお楽しみに。
- PROFILE
- 山本 優貴Yuki Yamamoto
ゲストハウスやプロデュース会社のウエディングプランナー及び責任者、その後に婚礼システム会社での法人営業を経てフリーランスに転身。
現在は、ブライダル系専門学校での講師やセミナー講師、また式場にて経営管理サポートや自身もフリープランナーとして大好きな結婚式に携わっている。
仕事をする中で、2度の産休・育休を経験し、「ママでも諦めない!」をモットーに、大好きなブライダルの仕事と子育てを上手く両立できるよう、業界内の働き方の多様性を目指し、日々奮闘中!
2014年度 BIA主催ザ マスターオブブライダルコーディネーターコンテスト※において見事グランプリ獲得。
※全国のブライダル業界に従事する方々から、知識・経験・品格を兼ね備えたコーディネーターを選出するコンテスト