BRIDAL
COLUMN#25

新卒で入社された2名のインタビュー

皆さん、いつもコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、2019年春に新卒で入社された2名の方へのインタビューをお届けします。

1名Yさんは、この春、短大を卒業し、就職先は和装販売店。
もう1名Mさんは、同時期に4年制大学を卒業し、就職先は都内レストランウェディング。
そんなお2人の共通点は、ブライダル業界の就活。お2人には、就活中のモチベーション維持の秘訣や実際の選考内容についてなど、存分にインタビューしてきました。
ブライダル業界の採用試験を受けた方だからこそわかるリアルな選考内容のことや、入社してから今現在の目標など、2回にわたってお届けしてまいります。

ウェディングプランナーを目指そうと思ったキッカケを教えていただけますか?

Yさん
Yさん

高校1年生の時の姉の結婚式に参列したことがキッカケです。その時のスタッフさんの対応が素晴らしく、ブライダルへの憧れを抱きました。

Mさん
Mさん

りゅうちぇるさんとペコちゃんの結婚式を見たことです。その結婚式を通して考えたことは、この2人は、この先もあの時の結婚式が自分たちの立ち返る場所になるんだろうな、ということ。結婚式ってすごい影響力だなって。それを創っているウェディングプランナーという仕事に興味を持ちました。

ブライダル業界での就活は、いつ頃から本格的にスタートしましたか?

Yさん
Yさん

短大1年の11月から本格的に考え始めました。12月に、スタートアップセミナーというものがあり、早い企業だとその月からブライダルの選考が始まっていた記憶があります。私は、2月に選考を受けました。

Mさん
Mさん

私は、大学3年の12月から本格的にスタートしました。

何社くらいにエントリーしましたか?また、どんな就活サイトを利用しましたか?

Yさん
Yさん

私は6社に書類を提出しました。利用したのは、マイナビとリクナビですね。

Mさん
Mさん

私は50社くらいエントリーして、実際に書類選考に進んだのは20社でした。私も、マイナビとリクナビを利用しました。

ブライダル業界の新卒採用試験は選考期間が長いと言われますが、何か印象に残っている試験はありますか?

Yさん
Yさん

私は、H社の面接が印象に残っています。初めの段階の選考で、グループディスカッションというのがあったんですが、ディスカッション中に担当社員の方がテーブルに同席されるんです。他の企業の場合は、グループディスカッションをしている学生の様子を見て回るケースが多かったので、そのディスカッションはかなりやりづらさがありました。面接も、圧迫面接で…なかなか厳しかったですね。

Mさん
Mさん

とても良い印象だったのは、D社。社員さん1人につき、学生4〜5名を対応してくださるんですが、円卓で行われたため、とても話しやすい雰囲気で良かったです。面接の後も、その卓の面接官の方とざっくばらんにお話をする時間が設けられていたので、社内の『人』の雰囲気が良くわかりました。そういった時間があったので、この方たちと一緒に働きたいという思いが益々強くなりました。そこは8次選考まであったと思います。
また、別のP社では、ビデオカメラが置かれていて、その前で自己PRを1人1分の持ち時間で話していく、というのがありました。あれは、なかなか難しかったです。

就活中は、一喜一憂することも多く、モチベーションを保つのはなかなか大変だったと思います。その当時、モチベーションを維持していた方法を教えていただけますか?

Yさん
Yさん

好きな音楽を聴いたり、ドラマを観たりですかね。あとは、ブライダルの他にも飲食のアルバイトをしていたので、それが良い気分転換になりました。

Mさん
Mさん

もしもどこも受からなければ、留学も視野に入れていました。他の道を探しておくことで、気持ちを楽に就活に臨めました。

インターンには参加しましたか?

Yさん
Yさん

私は参加しませんでした。ブライダルの企業で、プランナーアシスタントのアルバイトをしていました。主に土日の結婚式のお手伝いです。

Mさん
Mさん

参加しました。大学3年の夏頃から周りがインターンを始め出しました。私の場合は、初めは、ブライダル以外の企業で1日だけのインターン。次は、料飲部門サービスのインターンで週に1、2回入りました。それを4、5ヶ月続けていましたね。

今お勤めの会社に就職なさってから、約5ヶ月になりますが、やりがいはどんなところにありますか?または、今後の希望などがあれば是非教えてください。

Yさん
Yさん

今は和装人口が減っているので、若い方たちに気軽に着物を着てほしいなと思います。対面接客するのは、ほぼ40代50代あたりの方が多いので、日本の着物人口を増やしたいですね。

Mさん
Mさん

結婚式を挙げたお客様が後日レストランにお食事にいらしてくださいました。私がそのお客様を担当していた訳ではなく、結婚式当日は、アシスタントとしてサポートに入っていたんです。アシスタントだったんですが、お客様も私の顔を覚えていてくださり、そのお客様と、その当時のお話が出来て盛り上がりました。そのことが、ものすごく嬉しかったです。
式を挙げた会場との縁が切れずに、お2人が戻ってくる場所がある、それって良いことだなと。だからこそ、レストランウェディングでプロデュースできるプランナーになりたい、と強く思うようになりました。

今回のインタビューでは、お二人の実際のお話を存分に伺うことができました。ブライダル企業、各社で選考過程や内容はまちまちですが、やはり、この企業で働きたいという理由の1つに働いている『人』が挙げられるかと思います。そこで働く『人』がキラキラと輝いているかどうか、その視点は重要です。社内の雰囲気もそうですが、結婚式の雰囲気もそこで働く『人』が作るものです。この業界だからこそ、特に大事にしたいものですね。

次回は『そもそも…面接って何をするところ!?』についてお話しします。どうぞお楽しみに。


PROFILE
山本 優貴Yuki Yamamoto 山本 優貴

ゲストハウスやプロデュース会社のウエディングプランナー及び責任者、その後に婚礼システム会社での法人営業を経てフリーランスに転身。
現在は、ブライダル系専門学校での講師やセミナー講師、また式場にて経営管理サポートや自身もフリープランナーとして大好きな結婚式に携わっている。
仕事をする中で、2度の産休・育休を経験し、「ママでも諦めない!」をモットーに、大好きなブライダルの仕事と子育てを上手く両立できるよう、業界内の働き方の多様性を目指し、日々奮闘中!

2014年度 BIA主催ザ マスターオブブライダルコーディネーターコンテストにおいて見事グランプリ獲得。

※全国のブライダル業界に従事する方々から、知識・経験・品格を兼ね備えたコーディネーターを選出するコンテスト