COLUMN#24
ウェディングプランナーのその先へ
皆さん、いつもコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
前回のコラムでは、施行プランナーのやり甲斐についてお話しました。
今回のコラムでは、ウェディングプランナーのその先のキャリアについてお話をしていきます。
プランナーになって数年経つと、自身の結婚・妊娠などがあったり、又は、何かのキッカケで転職を考えるタイミングがあったりします。そんな時に、ウェディングプランナーという仕事でどんなキャリアが積めたのか、それは大変重要になってきます。なぜならば、それ次第で次の機会(チャンス)を掴めるかどうかが変わってくるからです。
聞いた話によると、ウェディングプランナーの評価のされ方も様々で、だいぶ差があるのは事実のようです。ブライダル関連事業もしている、ある大手企業から見たウェディングプランナー評価ですが、『プランナーって接客しかできないでしょ』という声もあれば、『プランナーは、高額無形商材を売れる高いスキルを持っている、しかもコミュニケーション能力もある』と評価してくださる、他業界の企業もあります。ちなみにこちらは、保険業界の方の言葉です。
ウェディングプランナーと一言で言っても、入社したての方からベテランの方まで様々な方がいらっしゃるので、正直一概にこうとは言えません。ただ、『ウェディングプランナー』が周りからどのように見られているのかを把握しておくことは多少必要かもしれません。
プロの『ウェディングプランナー』に対する、私の個人的な見方としては、以下の3つです。
A)『発信力・傾聴力を含めたコミュニケーション能力が高い』
B)『誰かのために、というホスピタリティ精神に溢れている』
C)『結婚式という高額であり、かつ形のない商材を売ることができる』
この3つのスキルは、大変価値があり、誇れるものだと思っています。これらのスキルの高さを活かして、益々キャリアアップしていく方をたくさん見てきました。
以下はそのキャリアアップの一例です。架空のことではなく、実際の例ですので、是非、皆さまご参考になさってみてください。
- その式場でトップクラスのエグゼクティブプランナーに
- マネージャー・支配人などの役職者に
- 経験を活かして人材育成のスペシャリストに
- 経験を活かして広報やマーケティングに
- 営業スキルを活かして法人営業に
- 転職し、ブライダル関連企業(衣装、お花、婚礼システム、ジュエリーなど)に
- 転職し、スキルを活かせる他業界に(→保険関係、教育関係、保育関係、航空関係、葬祭関係など)
- 専門学校や大学講師に(→フリープランナー業とダブルワークをされている方なども)
- フリーランスとしてフリープランナーに(→近年徐々に増えています)
- 式場運営のコンサルタントに
自分の道を自分で切り拓いていくためには、『自分にしかない武器を持ちなさい』と、私は常々育成しているプランナーたちに伝えています。それは『私にはこれが出来ます!』と自信を持って言える何か。皆が同じように出来ることでも、それがズバ抜けて出来るようになれば、それはあなたの武器になります。または、意外に皆が苦手としていて、それを得意とする人が少なそうなそうなものも良いですよ。だってそれを極めるように自分が努力すれば良いんですから。
敵が少ないブルーオーシャンで戦っていけた方が、きっと自分でも予想しなかった幅広いキャリアを築いていけるのではないでしょうか。キャリアを築くには、『続ける』という一番の努力は欠かせません。続けていくときのポイント、それは、『できない』ではなく『どうすればできるか?』と考えてみること。それだけで目の前の壁を乗り越えて、意外にも続けられるようになりますよ。
自分の可能性を信じて。まずは、目の前のことから一歩踏み出してみませんか?私は、皆さんの熱意ある挑戦を応援します!
次回は『新卒で入社された2名のインタビュー』です。どうぞお楽しみに。
- PROFILE
- 山本 優貴Yuki Yamamoto
ゲストハウスやプロデュース会社のウエディングプランナー及び責任者、その後に婚礼システム会社での法人営業を経てフリーランスに転身。
現在は、ブライダル系専門学校での講師やセミナー講師、また式場にて経営管理サポートや自身もフリープランナーとして大好きな結婚式に携わっている。
仕事をする中で、2度の産休・育休を経験し、「ママでも諦めない!」をモットーに、大好きなブライダルの仕事と子育てを上手く両立できるよう、業界内の働き方の多様性を目指し、日々奮闘中!
2014年度 BIA主催ザ マスターオブブライダルコーディネーターコンテスト※において見事グランプリ獲得。
※全国のブライダル業界に従事する方々から、知識・経験・品格を兼ね備えたコーディネーターを選出するコンテスト