COLUMN#21
ウェディングプランナー仕事研究③~施行プランナーの業務を知ろう~
皆さん、いつもコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
今回のテーマは『ウェディングプランナー仕事研究③〜施行プランナーの業務を知ろう〜』です。
前回は、新規担当者の業務や仕事のやり甲斐についてご紹介してまいりました。今回は、分業制における施行担当者(※以下、施行プランナーと呼びます)について詳しくお伝えしていきます。前編は主に【打ち合わせのスケジュール感】について、中編では【詳しい業務内容】について、後編では【施行プランナーのやりがい】についてをお届けしていく予定です。
まず、はじめに、施行プランナーとは、何をする役割なのでしょうか?主にお客様との打ち合わせ〜結婚式当日までを担当します。結婚式当日に立ち会いが出来るのか、タイムスケジュールの進行管理までできるのかは、ブライダル企業にもよってまちまちです。気になる方は、是非、面接時にでも確認をさせてもらうと良いですよ。
私は、ブライダルのプロデュース会社にも所属をしていた時期がありますが、そちらの企業の場合には、当日の進行管理までを担当しました。レストランウェディングを多く扱っておりましたので、提携のレストランによっては、キャプテン業務まで担当することもしばしば。おかげで、プランナー業務だけではなく、キャプテンとしての立ち居振る舞いも身に付けることができました。
そんな施行プランナーのスタートは、新規担当者が契約したお客様を引き継ぐところから始まります。まずは、その引き継ぎにあたって、お客様の情報を新規担当者から共有してもらいます。新規接客時にお客様から伺っている内容や、お客様のご希望内容、こちらからご提案している内容やご提示したお見積り等など、細かなことまで申し送りをします。
施行プランナーは、自身が接客してご契約に至ったお客様ではないので、より慎重な引き継ぎ、そして細心の注意を払ったお客様対応が必要となります。実際に、ご結婚式の4ヶ月〜3ヶ月前に、お客様と初顔合わせ&初回打ち合わせを設定している会場が多いです。打ち合わせのスケジュール感は以下をご覧ください。
スケジュール感
- 5〜4ヶ月前
- 担当決定、新規担当者から引き継ぎ
- 4〜3ヶ月前
- 初回打ち合わせ
- 2〜1ヶ月前
- 各打ち合わせ(司会・音響・装花・配席など)やメイクリハーサル
- 1〜半月前
- 最終打ち合わせ
※会場により、打ち合わせ名称やタイミングは若干異なる場合があります。
このようなイメージで、複数回にわたる打ち合わせのスケジュール調整をし、実際に進めていきます。プランナー自身が行う打ち合わせもありますし、各担当者にお任せして進めてもらうものもあります。
施行プランナーが行っている打ち合わせのスケジュール感がおわかりいただけたでしょうか?
次回は『ウェディングプランナー仕事研究④~施行プランナーのやり甲斐とは~(前編)』です。なかなか見えないプランナーの裏側をご紹介していきます。日々、どんな仕事をしているのか、気になる業務内容についても詳しく見ていきましょう。お楽しみに。
- PROFILE
- 山本 優貴Yuki Yamamoto
ゲストハウスやプロデュース会社のウエディングプランナー及び責任者、その後に婚礼システム会社での法人営業を経てフリーランスに転身。
現在は、ブライダル系専門学校での講師やセミナー講師、また式場にて経営管理サポートや自身もフリープランナーとして大好きな結婚式に携わっている。
仕事をする中で、2度の産休・育休を経験し、「ママでも諦めない!」をモットーに、大好きなブライダルの仕事と子育てを上手く両立できるよう、業界内の働き方の多様性を目指し、日々奮闘中!
2014年度 BIA主催ザ マスターオブブライダルコーディネーターコンテスト※において見事グランプリ獲得。
※全国のブライダル業界に従事する方々から、知識・経験・品格を兼ね備えたコーディネーターを選出するコンテスト