目次
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  1. 1. 「気持ちの切り替え」はなぜ大切なのか
  2. 1. 嫌な気持ちは集中力にも影響する
  3. 2. 今日から実践したい「気持ち切り替え術」5選
  4. 1. 体を動かして汗を流す
  5. 2. 呼吸のしかたを工夫する
  6. 3. 身近な人と話してみる
  7. 4. 良質な睡眠と食事をとる
  8. 5. 本・音楽・映画などを楽しむ
  9. 3. まとめ

不快な出来事によって生じた「嫌な気持ち」は、なるべく早めに切り替えるのが理想です。しかしながら、こうした想いを切り替えるべき理由やメリットがわからなければ、ネガティブな気持ちにとらわれて、なかなか行動を起こせない場合もあるでしょう。

 

そこでこの記事では、気持ちの切り替えが大切な理由と、すぐに実践できる切り替え術を紹介します。モヤモヤとした嫌な気持ちから脱出したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「気持ちの切り替え」はなぜ大切なのか

 

毎日暮らしていると、多少なりとも誰もがつらいことや嫌なことに遭遇するものです。しかし、その気持ちを長く引きずって過ごしていると、人生にたくさんあるはずの楽しい時間がどんどん少なくなってしまいます。

 

また、酷いことなどを「された」という被害者意識が強すぎた場合、自身の顔から笑顔が徐々に失われます。そして、仲の良かった友人知人が距離を置くようになったり、仕事の営業成績が悪化したりするなどの問題が公私ともに生じるかもしれません。そうすると、強い被害者意識によってさらに自分が傷つく悪循環に陥ることもあるのです。

嫌な気持ちは集中力にも影響する

ちなみに脳科学などの研究では、脳内が嫌な気持ちなどの余計な情報に占領された場合、仕事や勉強の集中力も下がることがわかっています。ですから、被害者意識などのネガティブな気持ちを抱え続けると、集中力の低下で仕事のミスも頻発するかもしれません。そして、上司などからミスや失敗を指摘されれば、嫌な気持ちがさらに増大する可能性もでてきます。

 

このように嫌な気持ちによって生じる悪循環に目を向けると、公私ともに充実した毎日を過ごすためにも、切り替えが必要であることがよくわかると思います。

今日から実践したい「気持ち切り替え術」5選

 

嫌な気持ちによる悪循環から早めに脱却するには、日頃の生活の中で以下のような気持ち切り替え術を実践するのがおすすめです。

体を動かして汗を流す

心身に好循環をもたらす方法としておすすめなのが、軽く汗を流せるぐらいの運動をおこない、心身をリフレッシュさせることです。ウォーキングやスロージョギングなどの有酸素運動をしていると、精神を安定させる脳内ホルモン・セロトニンが分泌されやすくなり、嫌な気持ちが晴れることが科学的にも証明されています。

 

また、自宅でもおこなえる筋トレには、セロトニンの他に抑うつ効果の高いキヌレンや、やる気や集中力を高めてくれるテストステロンなどを増やせる効果があると言われています。

呼吸のしかたを工夫する

嫌な気持ちが長く続くと、心身の緊張によって前向きな考えに欠かせない酸素が脳に行き渡りにくくなります。

そんなときにおすすめなのは、深呼吸をしてゆっくり肺を動かし、酸素の流入量を増やしてみる方法です。たくさんの酸素によって息苦しさが解消されると、頭の中でポジティブな考えも浮かびやすくなります。

 

また、今まであまり呼吸を意識したことがない人は、丹田呼吸法をベースに生み出された「三・二・一五」の呼吸法を実践してみましょう。この方法では、「3秒かけて空気を吸い、息を2秒間ためて、15秒間かけてゆっくり吐き出す」という流れを繰り返します。すると肺がひろがり、気分も徐々に落ち着きやすくなるとされています。

身近な人と話してみる

嫌な気持ちが生じたら、家族や親しい友人、恋人といった身近な人と話をするのもおすすめです。

 

親身になってくれる相手と会話をすると、共感や同情によって「自分はひとりではない!」と強く思えるようになります。また、人生の先輩である親や兄姉などからアドバイスを受けることで、嫌な想いをする環境から離れる勇気なども生まれやすくなるかもしれません。

 

身近な人との食事やお喋りには、頭の中を占領する嫌なこと少しだけ距離を置けるメリットもあります。ですから、嫌なことで頭がいっぱいで仕事なども手につかないときには、仲の良い友達などをランチなどに誘ってみても良いでしょう。

良質な睡眠と食事をとる

嫌なことによるストレス解消には、良質な眠りが必要です。毎晩の睡眠リズムの中で深い眠りが得られると、脳の休息や自律神経が整うことで、ストレスからの回復もスムーズになります。また、就寝中に分泌される疲労回復物質は、心身のメンテナンスにも非常に役立つ特徴もあるのです。

 

嫌なことに負けない心や体をつくるには、毎日の暮らしの中で脳や神経伝達物質に良い栄養をしっかりとることも必要です。具体的な栄養素や食材の種類がわからない場合は、内臓などにも負担のかかる高カロリー食をやめ、日本に古くから伝わる一汁三菜のようにバランスの良い食事を心掛けてみてください。

 

質の良い眠りと食生活が続けられていると、何の対策もしないときと比べてポジティブな気持ちに切り替わりやすくなると思います。

本・音楽・映画などを楽しむ

悪天候でなかなか外での運動できない…。忙しすぎて友人との予定が合わない…。こんなときには、本や音楽、映画などの作品を楽しんでみてください。その中でも特におすすめとなるのは、感動や魂をゆさぶられて「情動の涙」を流せる作品を選ぶことになります。

 

ある研究結果では、「火垂るの墓」や「フランダースの犬」といった名作によって涙を流すと、脳の血流量が上がることが報告されています。また、泣いた後では、怒りや混乱、緊張、不安などの度合いが下がることもわかっています。ですから、嫌な気持ちをクールダウンするためにも、こうした作品の観賞は非常におすすめとなるでしょう。

まとめ

誰もが感じる嫌な気持ちを長く抱え続けていると、集中力の低下などによって仕事やプライベートがうまくいかなくなることがあります。そして、過剰な被害者意識を持ち続けた場合、さらに自分自身が傷つく状況に陥ることがあるのです。

 

こうした悪循環を招く嫌な気持ちは、なるべく早めに解消するのが理想です。仕事や人間関係のトラブルなどによって「これは嫌な気持ちでは?」と思われるモヤモヤが生じたときには、本記事で紹介した5つの気持ち切り替え方法を早めに実践してみてください。