目次
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  1. 1. そもそもコーチングとは?
  2. 2. コーチング資格とは?
  3. 1. 国際コーチ連盟(ICF)認定コーチング資格
  4. 2. 日本コーチ連盟(JCF)認定コーチング資格
  5. 3. 生涯学習開発財団(GLLC)認定コーチング資格
  6. 3. コーチング資格を取得するための方法
  7. 4. コーチング資格は通信講座でも学ぶことができる
  8. 5. まとめ

仕事において部下やチームをまとめ、最大限のパフォーマンスを実現するためには、マネジメント能力と併せてコーチングの力が不可欠となります。コーチングの力は、年齢や経験を重ねることでも向上していきますが、コーチング資格を取得することで効率的にコーチング力を身につけ、自分自身の発見にもつなげることが可能です。

ここでは、コーチングの定義やコーチング資格の概要にくわえ、資格を取得する方法などについてご紹介しています。転職時にも活用できる国際的な資格や通信教育による資格取得など、多忙なビジネスパーソンにとって役立つ内容となっています。

そもそもコーチングとは?

まずは、「なんとなくの意味はわかっているつもりだけど、そもそもコーチングとは何だろう」という疑問について解消しておきましょう。

コーチングとは、特定の目標を達成する目的を持つ人に対して、知識やスキルなどを示してサポートし、問題点を改善してゴールへと導くプロセスのことをさします。

いわゆるスポーツなどのコーチと語源は同じで、英語の“Coach(馬車)”に由来しており、望んだ者を目的地までしっかりと送り届ける、といった意味合いです。

問題を改善して最適なゴールへと導く、といった点で、コーチングはコンサルティングと似た側面も持っていますが、コーチングとコンサルティングは厳密には違ったアクションであるといえます。

コーチングが個人とのコミュニケーションや対話を重視し、あくまでも自分自身でゴールへたどり着くためのサポートを行うものであるのに対して、コンサルティングは目標達成に必要な情報をヒアリングし、戦略的にプランを提供する、といった違いがあるのです。

したがって、職場や部署内における人材育成や営業成績の向上、業務効率化など、社員個人の目標達成のサポートとしては、コンサルティングではなくコーチングの技術が必要だといえるでしょう。

コーチング資格とは?

コーチングの力を養うための手段として、コーチング資格を取得するという選択肢があります。コーチング資格には、民間の団体が認定する資格のほか、国際的な認定資格などもあり、資格の基準や内容もそれぞれことなります。

国家資格ではないため、コーチング資格の取得によって特別な職務に従事できる、といった類のものではありませんが、上記の通りコーチング力の養成やスキルアップにつながるほか、一定のコーチング技術を保有していることの証明とすることが可能です。

現在認定されているコーチング資格には、以下のようなものがあります。

国際コーチ連盟(ICF)認定コーチング資格

世界最大のコーチング資格認定機関である、ICFが発行しているコーチング資格です。ICF認定資格にはACC(アソシエイト認定コーチ)、PCC(プロフェッショナル認定コーチ)、MCC(マスター認定コーチ)などがあり、それぞれ規定された時間以上のトレーニングとコーチング経験が必要となります。

日本コーチ連盟(JCF)認定コーチング資格

一般社団法人「日本コーチ連盟(JCF)」でも、コーチング資格を認定しています。プロフェッショナルコーチ、コーチ、コーチファシリテータといった資格があり、公認マスターコーチやアカデミーコーチなどの、インストラクター資格も発行されています。

生涯学習開発財団(GLLC)認定コーチング資格

一般財団法人「生涯学習開発財団」が認定するコーチング資格には「認定コーチ」「認定プロフェッショナルコーチ」「認定マスターコーチ」などがあります。

 

いずれの資格も、連盟会員登録や規定時間講義を受講する、といった取得条件がもうけられており、筆記などによって知識を証明するというよりも、信頼できるコーチからどのくらい講義を受けてきたか、といった点が重要視されているようです。

コーチング資格を取得するための方法

コーチング資格を取得するためには、どのような方法があるのかについても見てみましょう。

 

コーチング資格を取得する方法は、「独学で学ぶ」と「養成機関で学ぶ」の2つに大きく分けられます。上記の財団や連盟などが発行している資格は、機関が主催している養成機関の講義やプログラムを一定期間受講し、認定できるコーチング経験を重ねることによって資格取得が可能となります。

独学で学ぶ方法では、テキストや書籍などを利用することになりますが、資格取得につなげることは困難であり、あくまでも知識としてコーチングを学ぶにとどまるケースが多くなるでしょう。

かといって、養成機関のプログラムを受けるには、出願料にくわえてトレーニング費用や入会料、受講料が必要となる場合が多く、数10万から100万円近くかかるケースもあるのです。

コーチとして独立したいわけではなく、あくまでも社内でのコーチング力を鍛えたいという目的である場合、コスト的に安い勉強法が選択できないというデメリットは無視できないものがあります。

 

独学でコーチングを学び、費用面も安く抑えて資格取得を目指す場合には、どのような方法が考えられるのでしょうか。

コーチング資格は通信講座でも学ぶことができる

独学で勉強してコーチング資格を身につけたい、という人には、通信講座を利用するという手段もあります。通信講座では、テキストなどの文章からコーチングを学ぶのはもちろん、動画やオンラインで講義を受けられるe-ラーニングといった方法が選択できます。そのため、ネット環境が整っていれば、自宅にいながらプログラムを受講するのと変わらない内容を学ぶことが可能です。

費用も数万円程度とリーズナブルな講座が多く、何よりも自分の都合や時間に合わせてコーチングが学べるというメリットがあります。

通信講座でコーチング資格を取得する際のポイントとしては、受講料が安いからといって、教材がテキストのみの講座や、実際のコーチング技術を磨くには情報量が足りないと思われるものを選ばないこと、連盟認定資格と費用が変わらないほど受講料が高い通信講座ではコストパフォーマンスが下がってしまうこと、サポートしてくれるコーチ陣が信頼できる人であること、などが挙げられるでしょう。

価格や資格の取りやすさ、手軽さといった点も大切ですが、コーチング資格取得でもっとも重要なのは、コーチング技術の確かなコーチによるトレーニングです。話し方や声の抑揚、表現の選び方など、自分がコーチングされる側になることで、コーチング技術の素晴らしさをより深く理解できます。

回数無制限の添削や電話による個別トレーニングなど、講師とのかかわりが密に取れる通信講座がおすすめです。

コーチングスキルを磨くことにより、社内での人材育成に貢献できるだけでなく、自分自身の目標達成やスキルアップも可能となるのが、コーチング資格の利点でもあります。講師からコーチングを受け、成長できた経験を部下へと還元するという、良い循環を作ることができるでしょう。

まとめ

コーチングとは、目標達成を目的とする個人の成長を促し、ゴールへと導くためのコミュニケーション手段であり、正しいコーチング技術を身につけることで、チーム内の営業成績や業務効率化などにつなげることが可能です。

コーチングスキルの向上にはコーチング資格の取得が有効で、養成機関でプログラムを受けるほか、通信講座を利用した独学による資格取得がおすすめです。

忙しいビジネスパーソンにとって空いた時間を有効利用し、コストパフォーマンスと自身の研鑽にもつながるコーチング資格、これを機会に取得を検討してみてはいかがでしょうか。