ひと昔前に比べると日本国内においての国際化も進み、様々な場所で外国人観光客に出会う機会も増えてきました。
そこで今回は、外国人観光客に人気のある「日本国内の観光スポット」をご紹介していきたいと思います。
外国人に人気のあるスポットを知ることで、また違った目線で自国の良さを捉えることができるはず!
日本に訪れる外国人観光客数はどのくらいなの?
冒頭で「日本の国際化も進んでいる」とお伝えしましたが、年間の来日観光客数は毎年更新され続けています。
JNTOから発表されたデータを参考にして、直近5年間の観光客数を調べてみると以下のようになりました。
2014年12月:123万6千人
2015年12月:177万3千人(45年ぶりに訪日外客数と出国日本人数が逆転!)
2016年12月:205万1千人
2017年12月:252万1千人
2018年12月:263万2千人
2019年5月:277万3千人
このように、年々日本に入国してくる外国人観光客の数は増え続けています。
今年はまだ半年残っているのですが、5月の時点で2018年1年間の数を超えてしまっているという状態に!
また、日本政府は2020年の東京オリンピックに向けて「訪日外国人旅行者数4000万人」を目標として掲げていることから、今後ますます日本への外国人観光客が増えると予想されます。
外国人観光客に人気スポットベスト10位
ここでは、外国人観光客に人気のスポットを10箇所ご紹介します。
1.京都府「伏見稲荷」
全国に点在している稲荷神社の総本社となる伏見神社。五穀豊穣を司る稲荷神が祀られていますが、商売繁盛や家内安全の祈願に訪れる人も多数。
赤い千本鳥居が印象的な神社で、神秘的な空間を演出しています。
京都駅からのアクセスもしやすく、気軽に足を運べる立地。外国人観光客へ向けたアンケートでは、5年連続で1位を獲得しているほど根強い人気を誇る観光スポットです。
2.広島県「原爆ドーム」
日本とアメリカの戦争を終戦へと導いたのは、広島に投下された原子爆弾。当時の状況を今でも色濃く残しているのが、こちらの原爆ドームです。
館内では、被ばく者を再現した人形や実際の写真・原爆に至った歴史的背景などを詳しく紹介していることから、「原爆資料館」とも呼ばれています。
戦争についてより深く考え、今後の世界平和のために何ができるのかを考えさせられる体験…それは世界で唯一原子爆弾が投下された日本だからこそ伝えられることなのでしょう。
3.広島県「宮島」
海水浴やBBQなどのアクティビティーも充実しているだけではなく、世界遺産としても登録されている厳島神社もある宮島。
厳島神社は日本三景のひとつとしても有名で、潮が満ちた時に望める「水の上に浮かんでいる赤鳥居」はため息が出てしまうほどの美しさです。
瀬戸内海に浮かぶ宮島らしく、島の自然を思う存分楽しむ過ごし方がおすすめですよ。
4.奈良県「東大寺」
奈良時代の代表的な大仏殿である東大寺は、別名「金光明四天王護国之寺」と呼ばれることも。
世界最大級の木造寺院であることから、寺院の中の大仏殿の大きさと言ったらありません!圧巻される大仏殿の迫力はもちろん、繊細でダイナミックな木造建築を間近で見ることができると言うのも大きなポイントです。
5.東京都「新宿御苑」
新宿御苑は、1906年に皇室庭園として造られた明治時代を代表する近代西洋庭園です。
庭園内には約1万本を超える木々が生い茂り、四季折々の自然を五感で楽しむことができるでしょう。
また、庭園内には皇室の歴史を知ることができる「旧洋館御休所」「旧御凉亭」と言った歴史的建造物があり、都会を忘れさせてくれる憩いのスポットとして知られています。
6.石川県「兼六園」
日本三大名園のひとつに挙げられている兼六園は、1676年から始まったとされる歴史深い庭園です。
春は満開の桜、冬は金色に光り輝く雪釣りなど、1年を通して散策を楽しむことができます。
園内には抹茶をはじめとする茶店の出店が充実しているので、自然を楽しみながらお茶でホッと一息する、日本スタイルの楽しみ方を体験することができるでしょう。
7.和歌山県「高野山」
和歌山県にある高野山では、国指定史跡地域に指定されている「奥之院」が有名です。
奥之院は高野山真言宗総本山金剛峯寺にあり、一の橋〜御廟までの道のり約2kmを歩いて進んでいきます。その道中には20万基を越える諸大名の墓石や祈念碑・慰霊碑が立ち並んでいて、厳粛な気持ちにさせてくれます。
厳かで神聖な空気に包まれている奥の院までの道のりは、周りの気配を感じながらゆっくりと進んでみましょう。
8.京都府「金閣寺」
京都の中でも抜群の知名度を誇る金閣寺は、1397年に足利義満の住まいとして建てられたもの。
外装はもちろん、内装まで金箔で覆われていることから「金閣寺」と呼ばれていますが、正式には「鹿苑寺」と言う名称であることはあまり知られていないでしょう。
世界遺産「古都京都の文化財」として登録されてからは、各国から観光客が集まる人気スポットに!
9.神奈川県「箱根町」
神奈川県箱根町では、世界遺産に登録されている富士山を望むことのできるビュースポットが点在しています。
温泉や宿泊施設も充実している箱根ですが、1969年に開館した「箱根彫刻の森美術館」は外国人観光客に人気の高い「野外美術館」!
広大な敷地に展示されているユニークな彫刻は幅広く、フォトジェニックな撮影スポットも多いので楽しみながら回ることができます。
また、敷地内には足湯もあるので、疲れたらのんびり足湯に浸かってリラックスする…なんてことも可能ですよ。
10.兵庫県「姫路城」
日本ではじめてユネスコ世界文化遺産に登録された姫路城は、白漆喰で塗られた外壁が飛び立つ白鷺に見えることから「白鷺城」とも呼ばれています。
城の中にある様々な仕掛けはとても興味深いものばかりなので、6階の天守まで1階ずつゆっくりと見学するのがおすすめ!
また、夜のライトアップが美しいことでも有名な姫路城。言葉では表すことのできない堂々たる姿は、まさに日本の歴史を物語っているようです。
まとめ
外国人観光客に人気のある観光スポットの多くは、日本の歴史が感じられる場所や日本ならではの繊細な技巧を垣間見ることができるようなスポットでした。
日本人である私たちでも、まだまだ知らないことも多いですよね。
この記事をきっかけに、日本の歴史や文化について今一度考えるきっかけになっていただければと思います。