目次
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  1. 1. 冠婚葬祭とは
  2. 1. 「冠」は人生の節目のお祝い
  3. 2. 「婚」は婚礼、「葬」は葬儀
  4. 3. 「祭」は先祖を祀る一年の節目の行事
  5. 2. お葬式のマナー
  6. 1. 葬儀の際の服装マナー
  7. 2. 香典について
  8. 3. 参列の際のマナー
  9. 3. 結婚式のマナー
  10. 1. 招待状の返信マナー
  11. 2. 結婚式での服装マナー
  12. 3. ご祝儀のマナー
  13. 4. まとめ

 

失礼があってはならない冠婚葬祭のマナーですが、そもそも「冠婚葬祭」の言葉の意味はご存じですか?

「婚」と「葬」はわかっても「冠」と「祭」に関しては曖昧なままの方も多いでしょう。

また、経験する機会が多いお葬式と結婚式のマナーに関しても、正しく理解しておくことで実生活にも役立ちます。

今回は冠婚葬祭の意味と、お葬式と結婚式のマナーをお伝えします。

 

 

冠婚葬祭とは

 

冠婚葬祭は、「元服」「婚礼」「葬儀」「祖先の祭礼」という古くから伝わる4つの儀式をまとめて称したものです。

各々説明しましょう。

 

「冠」は人生の節目のお祝い

奈良時代から行われている男子成人の儀式「元服」で冠をかぶせてお祝いしたことにちなみ、人生の節目に当たるお祝い事を「冠」と表現します。

現代では七五三・成人式・還暦が「冠」ですね。出産や叙勲・褒賞も「冠」に当たるお祝い事です。

 

「婚」は婚礼、「葬」は葬儀

婚礼は、結婚をして夫婦となるための行事で、結納や披露宴なども「婚」に当たります。

葬儀は人の死にかかわる行事になります。通夜や法事・法要なども含まれます。

 

「祭」は先祖を祀る一年の節目の行事

先祖を祀ること全般が「祭」です。一族の繁栄を願うという目的もあるので、法事・お盆などはもちろん、お正月や節分・七夕なども「祭」です。

 

 

お葬式のマナー

 

お葬式で特に大切なマナーは、服装・香典・参列です。しっかり理解しておきましょう。

 

葬儀の際の服装マナー

訃報に接し、会社帰りなどに通夜に駆けつける場合、平服でも問題ありません。

可能な限り色味は地味にし、派手な色は身につけないようにします。

通夜で喪服は不幸を予期しているようで失礼という考えもありましたが、最近は通夜から喪服でも問題ありません。

葬儀・告別式に参列する際は、原則喪服を着ます。

 

・男性

ダークスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイと靴下、黒の靴です。

カフスボタンは問題ありませんが、ネクタイピンはない方は良いでしょう。

 

・女性

黒のスーツかワンピース、黒のストッキングと靴。靴・バッグはできれば布製を選びます。革製の場合、光沢なしでシンプルなものなら問題ありません。

髪はすっきりまとめておきます。アクセサリーはシンプルな真珠と結婚指輪以外は控えましょう。

 

香典について

香典は、お通夜か葬儀(告別式)のいずれか参列時に持参します。香典袋の表書きは、故人あるいは喪家の宗教に合わせて書きます。

何らかの事情で宗教の確認ができなかった場合、「御霊前」であればどんな宗教でも大丈夫です。

 

・仏式

香典の表書きは「御香典」か「御香料」です。「御仏前」「御佛前」は49日以降の法要の際に使うものなので、注意してください。

 

・キリスト教式

表書きはプロテスタントは「御花料」、カトリックは「御ミサ料」。

蓮の花が描かれた香典袋は仏式で使うものなので、キリスト教式では使わないでください。

 

・神式

表書きは「御玉串料」「御榊料」で、こちらも蓮の花の絵の香典袋は使えません。

 

参列の際のマナー

遅刻は厳禁、定刻より早めに着くように会場に向かいます。

何らかの事情で途中退席する場合、できるだけ後ろの端の方に座り、焼香を終えたら静かに退席しましょう。

遺族の方にお悔やみを述べるときは、葬儀・告別式ではなく通夜の際に述べます。他の参列者にも配慮し、長い時間かけないのがマナーです。

お悔やみの言葉は低めの声で控えめに伝え、必ずお辞儀をして終えます。

言葉がうまく見つからないときは、目礼だけでも問題ありません。

 

 

結婚式のマナー

 

結婚式では、招待状の返信・服装・ご祝儀に特に気を配りましょう。

 

招待状の返信マナー

・期日までに返信

返信ハガキが届かないと新郎新婦は気を揉みますし、具体的な準備のスタートが遅れてしまいます。

招待状が届いたら、期日まで余裕があっても2・3日中に返信ハガキを投函してしまいましょう。

仕事の都合などですぐに返事ができない場合、電話で連絡していつ頃になるか知らせます。

 

・正しい記入

黒色の毛筆・万年筆で記入します。苦手な方はボールペンでもかまいません。

宛名の「行」は丁寧な二重線で消し、「様」に書き直してください。

「出席」部分を丸で囲み、「ご出席」の「ご」、「ご欠席」全体、「ご芳名」の「ご芳」、「ご住所」の「ご」など、自分に対する敬語も二重線で消します。

 

・メッセージを添える

メッセージ欄か余白に、祝福・招待のお礼など必ず一言添えておきましょう。

 

結婚式での服装マナー

女性は一般的にドレスで出席します。マナー違反にならないドレスを選びましょう。

 

・白・個性的すぎる色柄は避ける

結婚式の主役は花嫁です。花嫁以外が白を身につけてはいけません。黒っぽいドレスの場合、お葬式のイメージにならないよう、アクセサリー・小物で華やかに演出します。

また、視線が集まるような個性的な色・柄・デザインも、花嫁より目立ってしまうので失礼です。

 

・昼と夜での違い

ドレススタイルは時間帯によってマナーが違います。

夜は多少の露出・キラキラ素材はOKですが、昼であれば露出控えめで光る素材はNGです。

 

・サンダル・生足はNG

結婚式のようなフォーマルシーンでは、つま先だしやノーストッキングは避けるのが基本です。

 

ご祝儀のマナー

ご祝儀は「食事代」「引き出物代」に「お祝い」を足すという内訳で考えます。

「食事代15,000円」「引き出物代5,000円」という金額の場合のご祝儀の一例をご紹介します。

 

新郎新婦との関係性を考慮し、友人ならお祝い10,000円でご祝儀30,000円、上司などの立場であれば、お祝い10,000~30,000円でご祝儀は30,000~50,000円が相場と言えます。

 

祝儀袋は金額に合わせたものを選びます。基本的にどの程度の金額用か商品に明示してありますので、確認して買ってください。

祝儀袋の水引は結んだらほどけない「結び切り」、何度あってもおめでたい「蝶結び」は結婚祝いには使いません。

 

 

まとめ

冠婚葬祭の「婚」は結婚、「葬」は葬儀。「冠」は人生の節目のお祝いで、「祭」は先祖を祀り一族の繁栄を願う、一年の節目の行事です。

社会人になると葬式・結婚式に参列する機会が多いものです。失礼のないよう基本的なマナーは心得ておきましょう。

葬式なら服装・香典・参列の基本マナー、結婚式なら招待状の返信・服装・ご祝儀の基本マナーは必須です。

冠婚葬祭のマナーをしっかり守れるステキな大人を目指してください。