目次
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  1. 1. 世界に誇る温泉地、日本
  2. 1. 源泉数は2万7千本超
  3. 2. 温泉施設は2万軒超
  4. 2. 日本文化としての温泉
  5. 1. 古来より温泉好きな日本人
  6. 2. 旅行や観光を通じ、温泉の風情を楽しむ
  7. 3. 湯治や保養で温泉へ
  8. 3. 海外の温泉との違い
  9. 1. 海外の温泉はレジャーとして楽しむ
  10. 2. ヨーロッパの温泉は医療行為の場合も多い
  11. 3. 水着を着用して入る
  12. 4. まとめ

温泉は、私たち日本人にとって馴染み深く、とても身近な存在です。
日本には世界の活火山のおよそ1割があり、 火山性の温泉に恵まれています。この記事では、世界に誇る日本文化、温泉の魅力をわかりやすくお伝えします。また、海外の温泉施設もご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

世界に誇る温泉地、日本

 

温泉の質もさることながら、何より日本が誇るのはその圧倒的な源泉の数にあります。

まずは、日本の豊かな資源である源泉数と温泉施設の数を確認してみましょう。

 

源泉数は2万7千本超

豊富な温泉資源を持つ日本には、2万7千を超える源泉があります。

源泉総数の都道府県別ランキングでは、

  1. 大分県…4,445本
  2. 鹿児島県…2,755本
  3. 静岡県…2,252本

 

と、2位の鹿児島県と大きく差をつけて、大分県が断トツで1位です。

また、日本の温泉の湧出量は、自噴と動力を合わせてなんと毎分250万リットル以上もあります。この豊かな温泉資源の恵みのおかげで、日本は世界屈指の温泉大国と言われているのです。

※環境省自然環境局が、2019年3月末時点で発表した『平成30年度温泉利用状況』に基づくデータです

温泉施設は2万軒超

温泉施設の数は、宿泊施設や公共浴場などを合わせて2万件を超えていて、日本の47都道府県のすべてに、温泉や宿泊施設があります。

日本人の生活に当たり前のように存在している温泉ですが、改めて数字に表すと、こんなにもたくさんの温泉に囲まれています。少し驚きますよね。

日本文化としての温泉

 

古くから親しまれてきた温泉は、体を清めるだけでなく、日本人の豊かな感性とともに文化として発展していきました。日本人の温泉好きは、どのようにして根付いていったのでしょうか。

 

古来より温泉好きな日本人

日本人と温泉との関わりを示すさまざまな遺跡や文献などは多数あり、古くは約6000年前の縄文時代の遺跡から、温泉に使っていたとされる痕跡が見つかっています。

書物では「古事記」、「日本書紀」、「風土記」、「万葉集」にも温泉の記述があります。温泉という言葉が初めて使われたのは「風土記」で、当時から現在に至るまで、温泉の効能で体の不調を回復させたり体を温めたり、多くの人々が温泉に癒されてきました。

温泉は、温かい湯が自然に湧き出てくるありがたいものであり、病気やけがを治してくれる神聖なものとして崇められていたのです。

旅行や観光を通じ、温泉の風情を楽しむ

源泉周辺は地域一帯で観光地として発展させているところが多く、温泉に入る以外にも、温泉宿、温泉街などの景観や旅情を味わうのが日本的な温泉の楽しみ方です。

露天風呂や内風呂などのほか、名所やその土地ならではの食事など、温泉地への旅行を通じて、その土地の多くを体験することができます。

湯治や保養で温泉へ

温泉に入って病を治すことを目的とした「湯治」は古くから親しまれています。昭和に入って交通の便がどんどん良くなるとともに、温泉地へも気軽に行ける時代になりました。すると湯治だけでなく、保養を目的として温泉地へ向かう人々が増加します。

高度経済成長期を迎えると景気が良くなり、さらに多くの人や団体客などが増え、宿泊施設も大きくなりました。温泉街も、湯治場から温泉観光地へと大きく形を変えて発展していったのです。

海外の温泉との違い

 

日本と世界では、温泉に対するイメージが少し異なり、利用の仕方にも違いがあります。

ここからは、海外での温泉の楽しみ方、入り方を詳しくご紹介します。

海外の温泉はレジャーとして楽しむ

日本では湯治のほか、旅情を求めて温泉地を味わいますが、欧米諸国では、開放感あふれる自然の中でレジャーとして水遊びを楽しんでいます。

日本のように温泉の温度を調整して入るというよりは、自然のままの状態で利用することがほとんどで、ぬるま湯のように温度が低いところもあります。

温泉施設とされる建物内であっても、お風呂としてゆっくり浸かるというよりは、水遊びがメインのような感覚なので、プールのように大きな形で作られていることが多いです。

ヨーロッパの温泉は医療行為の場合も多い

ドイツ、オーストリア、フランスなどでは、療養のための治療用保養地が作られていて、そこでは医療保険も適用されます。 そのため、ヨーロッパでは温泉入浴=医療行為として認識されていることが多いようです。

この治療用保養地は「クアオルト」と呼ばれていて、温泉療法の保養地もこの一種です。

クアオルトは、

  •  気候や景色など周りの自然環境が良い
  •  適切な保養・療養施設がある
  •  専門の療法医、療法師がいる

など、このほかにもいくつかの規定があり、高い品質で環境が整えられているため、とても人気があります。
現在では療養目的のほか、健康づくりのために自費で施設を活用する方も増えています。

水着を着用して入る

日本では基本的に温泉は裸で入りますが、海外では水着を着用するのが一般的です。もともと、他人と裸でお風呂や温泉に入るという習慣がないので、このような日本の風習に戸惑う外国の方は多いようです。

近年では日本でも「温泉テーマパーク」として、水着着用で屋内外のさまざまな種類の温泉が楽しめるレジャー施設が増えてきています。

 

まとめ

日本人は昔から、自然の恵みである源泉を利用して、健康維持への利用のほか、観光地としても独自の温泉文化を発展させてきました。温泉とともに日本の風情を味わえるとして、今や海外の旅行客からも高い人気を得ています。

一口に温泉と言っても、その土地ごとで香りや色、成分や効果などに違いがあり、その奥深さも魅力の一つとなっています。日本全国にある温泉へと、その違いを体験しに出かけるのも楽しいかもしれませんね。