目次
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  1. 1. ジブリ映画の海外配信スタート
  2. 1. アメリカでは競合サービスで配信
  3. 2. ジブリ映画は海外でも非常に人気が高い
  4. 1. 他誌でも独自のジブリランキングを選定
  5. 2. 中国でも「千と千尋の神隠し」が公開されたばかり
  6. 3. ジブリ映画が海外で注目される理由とは
  7. 1. 世界で多くの賞を受賞しているから
  8. 2. 社会的メッセージが強いから
  9. 3. 冒険心あふれる若き女性が描かれているから
  10. 4. 世界の有名スポットが舞台になっているから
  11. 5. ファンタジー性があるから
  12. 4. まとめ

2020年2月1日から始まった海外での動画ストリーミング配信 により、諸外国でも多くのメディアがジブリ映画の特集記事を掲載するようになりました。そしてそのなかには、日本と異なる視点で評価されたランキングもあるようです。

こうした情報を目にすると、外国のファンがジブリ映画を高評価する理由に興味を持つ方もいらっしゃるのではないかと思います。

そこでこの記事では、まずジブリ映画における海外配信の詳細をご紹介します。そして、海外ファンがスタジオジブリ作品に魅了される理由にも迫っていきます。

ジブリ映画の海外配信スタート

 

2020年1月19日、動画ストリーミング大手のNetflixは、日本とカナダ、アメリカを除く世界中でスタジオジブリ映画の配信をおこなうことを発表しました。

傑作を中心に全21作品を配信する今回は、2020年2月1日の「となりのトトロ」を皮切りに、3月1日の「風の谷のナウシカ」、4月1日の「ハウルの動く城」という流れで3回に分けてリリースされています。

アメリカでは競合サービスで配信

アメリカでは、競合するストリーミングサービスのHBO Maxが、2020年5月にNetflixと同じ21作品のリリースを発表しています。こうした動きは、アメリカと国際市場の両方におけるストリーミング戦争の激化によるものです。

 

ジブリ映画は海外でも非常に人気が高い

 

Netflixこうしたコメントを見ると、スタジオジブリの映画が海外でも注目されている実情が容易に想像できると思います。こうしたコメントを見ると、スタジオジブリの映画が海外でも注目されている実情が容易に想像できると思います。

また、イギリスの大手紙・ガーディアンでは、ジブリ映画の世界配信前に過去作品のランキングを発表しています。

他誌でも独自のジブリランキングを選定

ジブリ映画の世界配信にともない、ガーディアン紙以外にも世界各国のメディアが独自ランキングを公表しています。例えば、ジブリ作品の日本らしさを高評価するスクリーン・ラント誌では、「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」を上位に並べています。一方でエンパイア誌では、「となりのトトロ」や「火垂るの墓」もランキング上位にあげているようです。

中国でも「千と千尋の神隠し」が公開されたばかり

日本での公開から18年を経て、中国でも2019年6月21日より「千と千尋の神隠し」が公開されています。中国最大のオンライン映画チケット販売会社によると、2,770万ドルに達した興行収入は、同時期に封切りとなった米国ディズニー映画の「トイ・ストーリー4」の2倍以上となっているそうです。

この数字を見ると、今まで国際政治などの理由で日本映画があまり公開されなかった中国においても、ジブリ映画に高い人気があることがわかると思います。

ジブリ映画が海外で注目される理由とは

 

イギリス・ガーディアン紙などのランキング上位に入る作品には、海外の人にも受け入れられる以下のような魅力があります。

世界で多くの賞を受賞しているから

ジブリ映画における国際的な注目度は、「千と千尋の神隠し」を中心とする数々の受賞実績による影響が非常に大きいです。例えば、第52回ベルリン国際映画祭は、アニメーションとしては史上初の金熊賞でした。また、長編アニメーション部門のオスカーといわれる第75回アカデミー賞の受賞も、世界的な注目度を高める大きなきっかけとなっています。

社会的メッセージが強いから

ガーディアン紙のランキングでは、気候変動問題への訴えで「もののけ姫」、イラク衝突に対する監督の反応で「ハウルの動く城」が高評価されています。

冒険心あふれる若き女性が描かれているから

女性の首相などの政治家が活躍する欧州では、「魔女の宅急便」の主人公・キキのように冒険心に溢れた女性が元気いっぱい活躍するところも、ジブリの人気につながっています。こうした評価に目を向けると、たしかにスタジオジブリ映画には「天空の城ラピュタ」や「風の谷のナウシカ」のような強い女性を描いた作品が多いことに気付かされると思います。

 

世界の有名スポットが舞台になっているから

ジブリ映画には、世界のさまざまな絶景スポットを舞台にしているという噂もあります。例えば、「千と千尋の神隠し」の舞台は、台湾の人気観光スポット九扮や、中国の洪崖洞ではないかといわれています。また、「魔女の宅急便」にも、スウェーデンの首都・ストックホルムに似た街が登場しているようです。

ファンタジー性があるから

奇想天外なキャラクターによるファンタジー性の高さも、ジブリ映画の大きな魅力です。スタジオジブリ作品には先述のとおり、厳しい社会メッセージを取り扱うことが多い特徴があります。

ですが例えば、「ハウルの動く城」のカルシファーや、「となりのトトロ」の大トトロや猫バスといった愛らしいキャラクターの存在によって、子供でも楽しめるファンタジー映画に仕上がっています。

まとめ

動画のストリーミング配信に喜ぶ海外ファン達は、社会的メッセージや冒険心あふれる女性たちといった大人の視点でジブリ映画に高い評価をしていることがわかりました。また、スタジオジブリ作品らしい奇想天外なキャラクターによるファンタジー性も、国内外で高評価される魅力となっています。

 

これからジブリ映画を視聴する方は、こうした海外ならではの視点で作品を堪能するのも、面白いかもしれませんね。