目次
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  1. 1. 文系で未経験からIT業界に就職
  2. 2. システムインテグレータって何?エンジニアって具体的には何をしているの?
  3. 3. 作業の一連の流れを紹介
  4. 4. どんなエンジニアになりたい?エンジニアの種類
  5. 5. 未経験からIT業界で働くにはどうしたらいい?
  6. 6. エンジニアのコミュニティについて
  7. 7. プログラミングって実際にどう勉強すればいいの?勉強する上での心構え
  8. 8. 未経験からIT業界に進もうとしている方へのメッセージ
  9. 9. 講座の詳細が知りたい方は、まずは無料カウンセリングにお越しください!

今回は、先日ヒューマンアカデミーにて開催された『JAVA女子部の私のプログラミング業界の働き方』セミナーレポートをお届けいたします。

JAVA女子部を運営されている現役エンジニアの横田 紋奈さん(@ihcomega )をお招きして、「IT業界ってどんなところ?」 「IT業界で働くってどんなことをするの?」 「IT業界でエンジニア、プログラマーとして仕事をしていくにはどんなことをしていけばいいの?」 など、皆さんがIT業界について疑問や不安に思っていることについて、横田さん自身の経験や、実際の現場の声を交えて詳しく解説頂きました!

文系で未経験からIT業界に就職

横田氏(以下、横田) – 私は現在バックグラウンドエンジニアとして、プログラムを書いたり、どのようなシステムを作るのかを考える仕事をしています。文系の大学を卒業して、全くの未経験の状態でIT業界に新卒で入りました。

なぜ文系からIT業界に入ったかですが、ある会社の説明会に参加したのがきっかけです。

文系だったこともあって、周りは皆メーカーや銀行、商社などの営業、コンサルタントを目指して就職活動をしていたのですが、私は、営業やコンサルはなんとなくイメージがつくけれど、進んでやりたいと思いませんでした。

何を目指せばいいか悩んでいる中、行きたい会社、業界も決めずに参加した合同説明会にて、ふらりと立ち寄った会社の説明会で説明されたことに心が動かされました。

その会社の担当者の方から、「 営業は自分が作ったものではなく、違う人が作ったものを売る。それに対し、IT企業、エンジニアは自分でモノをつくれる。売る側ではなく作る側。価値のあるものを世の中に生み出すことが出来る。自分が作ったシステムで世の中の不便なことを改善していくことが出来る。そういう経験ができるんだよ。 」 と説明を受けました。

それを聞いて、単純にそれってすごいことだし、面白そう!と思ったのを覚えています。しかも、会社は優秀な新卒を少しでも採りたいので、経験がなくても大丈夫、入社してからプログラミングを覚えればいいんだよ、と言ってくれます。当時は、「 今からエンジニアになればいいじゃないか。 」 と、軽い気持ち、純粋な興味でIT業界を目指すようになりました。

システムインテグレータって何?エンジニアって具体的には何をしているの?

横田 – 新卒でシステムインテグレータの会社に入社しました。システムインテグレータについて簡単に説明しますと、「 プログラミングをして何かシステムをつくることを生業としている会社 」のことです。

例えば航空会社、ショッピングセンター、ゲーム会社など、様々な会社がお客様となり、その人たちのためにシステムを作り、業務を改善することでお客様のビジネスを支えています。Webアプリ、モバイルアプリの改善、機能追加や、システム化されていないものを一からシステム化するなど、業務内容は多岐に渡ります。

私は、航空会社のシステムを担当していましたので、今回はそのことについて説明します。

ある方が旅行にいきたいなと思ったとき、航空会社の予約サイトにてWebでチケットなどの予約をしたとします。詳しく言えば、サイト上でチケットがあるかシステムに対し問い合わせを行います。その問い合わせに対し、 「 どんな航空券があるか 」 「 値段 」 「 出発時間 」 などの情報をシステムは提供するのですが、その処理を適切に行うようにするのがプログラマー、エンジニアの仕事です。

「 それってHPを作ること? 」 と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、もう少し複雑です。 「 その人がログイン済かどうか 」  「 大人なのか子供なのか 」 など、何らかの条件であったりとか、成約のもとで動くシステムを作る必要があります。

また、 「 一度とった予約を後から変更、解約を行うことができる。 」  「 全く同じ内容色々な言語で表示する。 」  「 Googleカレンダーに予定を自動で登録できる。 」 など、やりたいことを実現するための機能を提供することもあります。

「 条件によって機能を切り替える。 」 「 システムを利用する人が理解しやすいような仕組みにする。 」 「 業界のルール、法律が守られている事を担保する 」 など、様々なことを気にしながら一つのシステムを複数の人数でつくり上げていきます。

作業の一連の流れを紹介

横田 – 具体的にエンジニアって何をするんですか?について説明します。テレビなどで、天才プログラマーがパソコンに向かってキーボードをカタカタ打って、すごい勢いでパソコン上に文字がながれて、あっという間にプログラムができました、というような演出をみたことがあるかと思いますが、現実はもっと泥臭いです。(笑)

実際には多くの人が協力して、たくさんの工程を経てシステムを作っています。一般的な作業の流れは次の通りです。

① 要求分析・要件定義 解決したい課題や実現したいことを把握します。

経費精算を例にしますと、課題は、経理が全て手作業で入力するのは大変、ミスも多いということになります。システムでミスなく手間を省いて、新人でも経費精算できるようにするというのが開発のゴールになります。

② 設計 : 課題の実現するためのシステムの作り方を考えます。建築だと設計図、料理だとレシピですね

③ 開発 : 実現に向けて実際にシステムを作っていきます。

④ テスト : 一通り開発が終わったら、実際に使ってみて、思い通りに動くか検証します。
先ほどの経費精算の例ですと、ちゃんと金額を入力すると合計がきちんと反映されているか、申請した日時が反映されているかなどです。

⑤ リリース : テストに合格したら、お披露目です。システムを使えるべき人が使えるようにします。

⑥ 運用 : リリース後、システムを快適に使い続けることが出来るように改善していきます。最低限システムを使い続けるために必要な条件を担保します。

ここまでが一般的な開発の流れです。

どんなエンジニアになりたい?エンジニアの種類

横田 – エンジニアと一言に言っても様々な分類があります。

「 お客様のビジネスを支える仕事 」 なのか、

「 自社のビジネスを支える仕事 」 なのか、

「 設計をするのか 」、「 テストをするのか 」、

で必要な知識、作業量が異なります。

同じ開発の仕事でも、「 ページのわかりやすさを改善するのか 」、「 ページの計算のロジックを改善するのか 」など、様々な作業に分かれています。

IT業界で働くといっても色々な仕事があって、キャリアも人それぞれです。

ずっと開発など、同じ仕事を長年やって極めていく人もいます。今は開発はもう経験したし、運用しようかなと社内で異動したり、転職などで立場を変える人もいます。フルスタックエンジニアといって、必要に応じて、開発、テスト、運用なんでもするスーパーマンみたいな人もいます。(笑)

大事なのは自分がどうなりたいのか考え続けることです。いま自分は何をやりたいのか?何を目指しているのか?自分の得意なことは何で、苦手なことが何かなど、自分を把握することが大事です。

どういう風にキャリアを重ねていくかを常に考え続けるのも大事ですね。

キャリアを変えたくなった時のために準備したり、このままでいいのかと自問自答をし、見つめ直したりすることが重要です。

未経験からIT業界で働くにはどうしたらいい?

横田 – 未経験からIT業界に進もうとしている人の中には、

実務経験がなければ、エンジニアになれない 」 ことと、

エンジニアにならないと、実務経験が積めない 」 こと、

この2つでぐるぐる繰り返しになって、なかなか進めなくて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

私は未経験でも社内研修を行う会社に入ってスキルを身につけましたが、そうした未経験歓迎の会社を探してみましょう。しかし、自分で探そうとすると、難しいかもしれません。普通に探すと、実務経験必須の求人が多いからです。

プログラミングを勉強したし、どうしても就職したい!という方におすすめなのは人からの紹介です。「 この会社未経験でも採用してくれるらしいよ。 」  「 いま人手不足で人を探しているらしいよ 」 と紹介してもらうことがあります。

紹介って言っても、どうやってしてもらえるの?という人もいるかと思います。

一つは、プログラミングスクールで就職につながる紹介をしてもらうことです。ヒューマンアカデミーでも中途での求人を紹介、サポートするサービスがあります。転職エージェントを利用する方法もあります。

エンジニアのコミュニティに参加してみるのもよいと思います。

エンジニアのコミュニティについて

横田 – コミュニティについて少し紹介したいと思います。

コミュニティとはエンジニアの集まりのことで、「 JAVAコミュニティ 」  「 AWSコミュニティ 」 など、特定の技術や関心事が共通しているエンジニアが有志で集い、勉強会や講演会、飲み会などをひらいています。

コミュニティに参加することで、エンジニア仲間が増え、日々、キャリアや技術について話したり、いろいろな会社も知ることが出来ます。

 

ちなみに私は、今JAVAに関心がある女性向けコミュニティ「 JAVA女子部 」を運営しています。

どうしてもこの業界は女性が少ないですし、エンジニアの友達だったり、仲間が欲しい、新しいこと学びたい!という女性エンジニアが集まって、月1回イベントや、勉強会をしています。

以下のサイトにて、エンジニアのコミュニティを探すこともできますので、ご興味のある方は調べてみてください。

connpass  ( https://connpass.com/
Doorkeeper  ( https://www.doorkeeper.jp/
TECH PLAY https://techplay.jp/

ただ、コミュニティはあくまで 「 技術を深めて仲間を見つける 」 という目的で作られたものが多いですので、「未経験でエンジニアになりたいんです 」、「 職を紹介してください! 」 といった、受け身の姿勢で臨むのは良くありません。
コミュニティの縁が仕事につながるかもしれませんが、純粋にコミュニティの目的にそった参加をしましょう。

プログラミングって実際にどう勉強すればいいの?勉強する上での心構え

横田 – プログラミングの学習方法において、誰かに教わったり、本を読んだり、スクールに通ったり、ネットで検索したりと、色々な方法、情報があって一体どれが正しいのかわからないと悩んでいる人も多いと思います。また、学習の方法というよりは勉強の始め方の方が気になる人も多いのではないでしょうか。

すごく難しいところではあると思うんですけれど、独学であってもやりたいこと、学びたいことがはっきりしていたらそれをやればいいと思います。

興味のあるところから手を付けてみるのもよいですね。自分が学びたいことをまとめているブログ等を見つけて読んでみるだけでも勉強になります。

スクールや、私が受けたような会社の研修はスキルを身につける助けになります。やはり業界の先輩と一緒に踏みだせるというのは心強いです。

次に、勉強する際に心がけたほうがいいこと、IT業界デビューしたら、こういうところを気にしてみよう、ということを紹介します。

 

まず1つ目は、「 情報を確かめること 」 です。

世の中には情報があふれ、本も何冊も出版されています。その中でその情報が本当に信じていいのか見極める目を養うことが大事です。

まず、情報の鮮度 ( 昨日書かれたものなのか、何年前の情報なのか ) をまず確認しましょう。最近の情報の方がトレンドを押さえていて、正しい情報のことが多いです。また、ブログやSNS、QAサイトなどの情報は個人の見解であることが多いので、そのまま鵜呑みにするのではなく、自分で確認してみる、考えるという癖をつけましょう。

さらに、同じ情報であっても複数のソースに当たりましょう。いくつかのソースを見比べて自分で考えることが大事です。

 

2つ目は、「 アウトプットを行うこと 」 です。

プログラミングを勉強する上では、自分でやってみる、動かしてみるという意識はすごく大事です。ネットから拾ったことをそのままコピペ、丸暗記するのではなく、自分なりに理解してみるという姿勢を持つことです。余裕があればブログ、SNSなどで自分の言葉で発信してみましょう。アウトプットできれば知識はより定着します。

技術的な本は英語の内容が多いのですが、もっと余裕があれば英語を勉強してみましょう。

 

最後に、「 他人と比べないこと 」 です

自分の実力や成果を他人と比べないようにしましょう。人と比べるのではなく、昨日の自分と比べることが大事です。私はこれだけWebアプリケーションをつくることが出来たのだという結果を持って自信に変えてい行きましょう。

世の中すごい人はたくさんいます。いちいち落ち込むのはもったいないですよ(笑)

未経験からIT業界に進もうとしている方へのメッセージ

横田 –  プログラミングは一度覚えたら終わりではありません。同じ技術でもアップデートされることがありますし、新技術、新トレンドは常に出てきます。

正直に言いますと、プログラミングの技術を学び続けるというのは決して楽なことではないと思います。

世の中には 「 10日でわかる入門書 」 「 プログラミング習得の裏ワザ 」 など、世の中にはうまい話がいっぱいありますが、結局はコツコツ地道にやらないと身につきません。優秀なエンジニアは今日も勉強していて、毎日成長しています。

しかし、自分には無理だと諦める必要はありません。

私でも未経験からIT業界に入ることが出来ました。できること、得意なことから始めたらいいですし、どうしてもわからないことが出来てきても、不思議なもので、昨日分からなかったことが今日パッとわかったりすることがあります。

私がモチベーションを保つ上でお勧めするのは、仲間をみつけることです。

スクールやコミュニティで自分から勇気をもって話かけたり、Twitter などで有名なエンジニアや、自分が気になる技術のプロのエンジニアを見つけてフォローしてみてください。プログラミングを学習する上で、壁にぶつかったときに支えになります。

今回の話で、エンジニアってどういうものか、どういう仕事かについて少しでも想像ついて興味が大きくなっていたらうれしく思います。

エンジニアに挑戦したい!と思ったかたは、スクールなどでスキルを身につけて、どこかの現場でお会いできたら嬉しいと思います。本日はありがとうございました。

 

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これからプログラミングを学びたい!IT業界に入りたい!と考えている方にとって非常にためになるセミナーでした。

参加された皆様、登壇された横田さん、ありがとうございました!

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ヒューマンアカデミーのプログラミング講座では、全国29校舎にて無料の個別カウンセリングを随時行っております。

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