目次
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  1. 1. カラーセラピーにおける「色の意味」とは
  2. 1. 根源的色彩感情
  3. 2. 文化的色彩象徴
  4. 3. 個人的体験
  5. 2. カラーセラピーにおける基本9色の意味・効果
  6. 1. レッド
  7. 2. オレンジ
  8. 3. イエロー
  9. 4. グリーン
  10. 5. ターコイズ
  11. 6. インディゴ
  12. 7. バイオレット
  13. 8. ピンク
  14. 9. クリア(ホワイト)
  15. 3. まとめ

「赤色やオレンジ色の文房具を使うとやる気が出る」「カーテンを緑色に変えたらリラックスできるようになった」

 

このような経験はありませんか?

 

色を使って心身を整えるカラーセラピーでは、それぞれの色が独自の意味と効果を持っていると考えます。

そこで本稿では、カラーセラピーにおける色の意味と効果について、詳しく解説します。色の持つ力を取り入れたいという方は、ぜひ参考にしてください。

カラーセラピーにおける「色の意味」とは

 

カラーセラピーとは、色が私たちに与える影響を使って、心や身体の調子を整えていくセラピーです。たとえば、気になる色から自分の状態を判断したり、色を生活に取り入れたりすることでさまざまな効果を得ることができます。また、色を使ったカウンセリングとヒーリングを行う、カラーセラピーの専門家も存在します。

 

カラーセラピーにおける「色の意味」は、次に挙げる3つの層から成り立っています。それぞれの層について、簡単に確認しておきましょう。

根源的色彩感情

根源的色彩感情とは、すべての人間に共通する感覚的性質に由来するものです。

色は、世界の共通語であるとも言われています。たとえば、赤という色からは火や血液が連想され、「危ない」「熱い」といったイメージが浮かびます。黒という色からは暗闇が連想され、不安や恐怖などの感情や、死のイメージなどが湧いてきます。

このように、それぞれの色から根源的な連想が引き出されるのです。

文化的色彩象徴

文化的色彩象徴とは、それぞれの時代や社会における文化に規定されるものです。

たとえば日本に暮らした経験がある場合、赤という色を見て鳥居や巫女の装束などを思い出す可能性があります。キリスト教徒であれば、同じ赤という色からキリストの血を連想するかもしれません。

聖徳太子らによって制定された冠位十二階は、位によって冠の色を変えるもので、最も高い位には紫が割り当てられていました。この時代の人にとって紫は、高貴さや地位の高さを連想させる色となったことでしょう。

また、太陽を描くとき、日本では赤色を用いることが多いですが、ヨーロッパでは黄色やオレンジを用いることが多いと言われます。果物のりんごについても、日本では赤色のイメージが強いですが、ヨーロッパでは青りんごの黄緑色のイメージが強いそうです。

このようにそれぞれの色からは、自らが帰属する集団に固有の連想も引き出されます。

個人的体験

個人的体験とは、その人だけの経験に基づく連想によるものです。

「緑色を見ると、かつて住んでいた場所の山々を思い出し、懐かしい気持ちになる」「ターコイズブルーを見ると、かつて訪れたリゾート地の海を思い出し、楽しい気持ちになる」などが例として挙げられるでしょう。

 

カラーセラピーでは、このようなさまざまな層で引き出される連想を利用して、現状を分析したり、心身のバランスを整えたりしていきます。

カラーセラピーにおける基本9色の意味・効果

 

それではここで、色が固有に持っている意味を見ていきましょう。

ここではカラーセラピーで用いられる基本的な9色を取り上げ、その色が根源的・文化的に連想させるもの、色の意味、効果をご紹介します。

レッド

【連想させるもの】

太陽、火、血、バラ、赤い鳥居

 

【意味】

情熱、生命、勇気、積極性、勝利、興奮、危険、激しさ

 

【効果】

行動力や元気、やる気をもたらしてくれます。また、試験や競技などにおける勝利のお守りとして使うのもおすすめです。

オレンジ

【連想させるもの】

太陽、火、紅葉、オレンジ

 

【意味】

あたたかさ、明るさ、陽気さ、換気、健康、親しみ

 

【効果】

人との関係を良くしてくれる色です。心身にパワフルなエネルギーをもたらす効果もあります。

イエロー

【連想させるもの】

太陽、光、星、ひまわり、卵

 

【意味】

明るさ、楽しさ、快活、子供っぽさ、躍動、ひらめき、目立つもの、軽さ、軽率さ

 

【効果】

自分を信じる心や、明るく無邪気な心を思い出させてくれます。脳に刺激を与える効果もあり、仕事運や金運アップにつながります。

グリーン

【連想させるもの】

森林、草原、植物、芝生

 

【意味】

穏やかさ、安らぎ、安全、安定、自然、生命力、調和、復活、嫉妬

 

【効果】

心を穏やかにする色です。リラックスしたいときや、周りと調和したいときにおすすめの色です。

ターコイズ

【連想させるもの】

海、川、水、トルコ石

 

【意味】

浄化、流動性、柔軟性、さわやかさ、冷静さ、知性、洗練、冷たさ、鎮静

 

【効果】

心を浄化する効果があり、ストレス解消に役立ちます。夢を現実にするはたらきがあるとも言われています。

インディゴ

【連想させるもの】

深海、夜、宇宙、闇

 

【意味】

集中、静寂、思慮深さ、理性、知性、精神性、不安、暗さ、怖さ

 

【効果】

直観力を高めて冷静な判断をさせてくれる色です。事業などを成功させたい方のお守りにもおすすめです。

バイオレット

【連想させるもの】

宇宙、夜空、アメジスト

 

【意味】

神秘、直観、芸術性、高貴さ、上品さ、癒し、珍しさ、特別感、権力

 

【効果】

深い思索を可能にし、創造力を高めるのに役立つ色です。心を癒す効果もあります。

ピンク

【連想させるもの】

心臓、さくら、なでしこ

 

【意味】

かわいさ、美しさ、優雅さ、華やかさ、配慮、愛情、奉仕、か弱さ

 

【効果】

愛と安らぎをもたらす色です。美容効果を高める効果もあると言われています。

クリア(ホワイト)

【連想させるもの】

水、雪、氷、雲、光、神、神主や巫女の白装束、白無垢、ウエディングドレス

 

【意味】

清潔さ、浄化、純粋、無垢、祈り、許し、統合、完全性、繊細さ、厳粛さ、空虚さ、無意味さ

 

【効果】

気持ちをリセットできます。転職や進学、結婚・離婚・再婚など、新たな出発の際に助けになる色です。

まとめ

カラーセラピーとは、色の持つ力を利用して、心や身体の調子を整えていくものです。カラーセラピーにおける「色の意味」は、「根源的色彩感情」「文化的色彩象徴」「個人的体験」の3つのレベルで考えることができます。

それぞれの色が、独自の意味と効果を持っています。気になる色によって自分の状態を判断したり、求める効果に応じて特定の色を生活に取り入れたりすることが可能です。やる気を出したいとき、リラックスしたいときなど、さまざまなシーンで色の力を借りてみましょう。