目次
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  1. 1. 共働き夫婦の家事負担の割合は?
  2. 2. 共働き夫婦が家事のことでイライラしたときの原因&対処法
  3. 1. イライラする原因
  4. 2. イライラの対処法
  5. 3. 共働き夫婦が上手に家事をこなすコツ
  6. 1. どちらか一方がやり過ぎない
  7. 2. して欲しいことを具体的に伝える
  8. 3. お互いに感謝の気持ちをもつ
  9. 4. 時短家電を取り入れる
  10. 4. まとめ

日本では、共働き夫婦であるにもかかわらず女性が家事を担当するケースが多いです。また、共働きで平等に家事をしようと考えた経験はあっても、課題が大きく、トラブルを解決できなかったという人も多いのではないでしょうか。

 

そこで、共働き夫婦の家事分担の割合や、上手に家事を分担する方法を紹介します。家事を上手に分担することで互いの精神的なストレスを軽減し、円満な家庭を築くことにもつながるでしょう。

共働き夫婦の家事負担の割合は?

内閣府が平成21年度(2009年度)に実施した少子化社会対策に関する調査のなかに、満20歳~49歳の既婚者を対象とした「家事・育児の分担の満足度」の項目があります。

 

この調査では、家事や育児の分担に満足していると回答した割合は男性が80.4%、女性が61.6%でした。男性と女性の満足度を比較すると、女性側がおよそ20%低い結果です。

 

また、家事分担の割合に関する満足度を調査する項目もあります。

男性に対する調査結果では、男性側が4割担当するという割合までは満足度が高く、「男性側の家事が4割、女性が6割担当する」に対する満足度は86.5%でした。しかし、男性が5割以上担当するようになると満足度は下がるという結果でした。

 

女性に対する調査結果では、男性の家事分担割合が2割から徐々に満足度が上がっていることが特徴です。

 

「男性が3割、女性が7割担当する」場合の満足度は82.2%、「男性4割、女性6割」場合は94.3%、「男性5割、女性5割」場合は95.6%の満足度でした。

しかし、「男性6割以上、女性4割以下」と男性の家事分担割合が増えると、満足度は72%まで下がっています。

 

共働き夫婦であっても、単純に家事を平等に分担すればよいというわけではないといえるでしょう。

共働き夫婦が家事のことでイライラしたときの原因&対処法

 

共働き夫婦が家事のことでイライラする原因と、対処法を紹介します。女性側がイライラする原因だけではなく、男性側もイライラすることがあるという点に注目しながら対処しましょう。

イライラする原因

家事は女性が行うものであるという感覚が根強く、現代社会に合わない考えを持っている男性が多いです。また、女性側も、共働き夫婦は家事を分担してもよいと思っているものの、心のどこかに「家事は自分(女性)がやるべきこと」という考えがある人も多いのではないでしょうか。

 

加えて、男性側の当事者意識がなく、積極的に家事に参加しないというケースも少なくありません。働きながらすべての家事をこなしていると、「なぜ自分ばかり、家でも外でも働かなければいけないのか」という気持ちになるでしょう。

 

しかし、上手に家事を分担できていないと、男性が何をすればいいのかわからないという場合があります。また、分担できていないにもかかわらず、女性が一方的に「なぜ家事をしないのか」「疲れているんだから家事をして」など感情的になってしまうケースもあるでしょう。

男性も外で仕事をしているため、「自分だって疲れている」と考え、イライラすることがあります。

イライラの対処法

男女問わず、夫婦共通で実践できる対処法を紹介します。

 

  • お互いに1人になれる時間を作る
  • 家事は完璧ではなくても良いと考える
  • 感情的に話し合いをしない
  • しっかり家事分担する

 

共働き夫婦で子どもがいる場合には難しいですが、夫婦2人暮らしの場合にはお互いに1人になれる時間を作りましょう。会社でも他人と過ごし、帰宅してからも人とかかわり続けるのは疲れると感じるときがあるものです。

 

また、家事を完璧にこなす必要はありません。生活に支障がない程度、自分が気にならない程度にとどめ、適度に手を抜くことも大切です。

共働き夫婦が上手に家事をこなすコツ

 

共働き夫婦で、お互いに仕事が忙しい場合でも、喧嘩をせずに家事をこなすためのポイントを紹介します。

どちらか一方がやり過ぎない

共働き夫婦で一定の家事をこなすためには、どちらかが家事を100%負担せず、分担することが最も重要なポイントです。

例えば、「女性が家事をする」ということが定着すると、男性は「基本的に自分はやらなくてよい」と考えてしまいます。反対に、男性が家事をやりすぎると、女性が「自分はやらなくてよい」と考えてしまうでしょう。

そのため、それぞれが当事者意識を養うことが大切です。

して欲しいことを具体的に伝える

家事を手伝おうと考えていても、何を手伝えばいいかわからない、手出しをすれば「やり方が違う」と注意されるなど、家事をしたくてもできない状況が作られている可能性があります。

そのため、料理や掃除、洗濯といった家事のほか、一定期間に1度行うトイレや浴室の掃除なども含め、すべての家事をリスト化しましょう。

リストを作り、どちらがどの家事をするのか分担します。家事分担が習慣化するまでの期間、リストは見えるところに貼っておく方法が有効です。

お互いに感謝の気持ちをもつ

家事を分担した場合でも、家事をしてもらったあとには感謝の気持ちを言葉にして伝えましょう。「分担したところは家事をやって当たり前」というスタンスでは、モチベーションが下がります。

料理を作ってもらったら「ごちそうさま」「おいしかった」と伝え、掃除をしてもらったら「きれいになっているから気持ちいいね」と伝えるなどです。気持ちを伝えることで楽しく家事をすることにつながり、相手にとっても自分にとってもメリットが大きいでしょう。

時短家電を取り入れる

費用はかかるものの、時短家電を取り入れる方法も挙げられます。乾燥機付きの食器洗い機や、お掃除ロボット、乾燥機付き洗濯機などの購入も検討しましょう。

多少の費用がかかっても、やらずに済む家事を増やすことは大切です。共働き夫婦で忙しい、子どもがいるため時間にまったく余裕がないという場合、自動で家事を行える家電を取り入れましょう。

まとめ

家事は毎日行わなければならず一定の時間がかかるため、働きながら1人で家事を完璧にこなすのは困難です。うまく家事ができておらずストレスを抱えている場合、感情論ではなく冷静に話し合う必要があります。まずは、「家事のことでイライラしているのは自分だけではないかもしれない」と考えることが大切です。

家事の負担を軽減しながら快適に暮らすためにも、家事を分担したり感謝の気持ちを忘れず接したりと、夫婦で協力し合うための工夫をしましょう。