目次
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  1. 1. 介護でイライラしてしまう原因とは?
  2. 1. 肉体的な疲労
  3. 2. 精神的な疲労
  4. 2. 介護でイライラしてしまったときの対処法
  5. 1. 息抜きの時間を設ける
  6. 2. 完璧を求めない
  7. 3. 比べない
  8. 4. 誰かに相談する
  9. 3. 介護でイライラしてしまったら、人の手を借りるのもおすすめ
  10. 1. ヘルパーさんに来てもらう
  11. 2. デイサービスを利用する
  12. 3. 介護施設に入居してもらう
  13. 4. まとめ

介護の大変さからストレスを抱えていませんか?

この記事では、介護でイライラしてしまう原因や対処法、他者の手を借りることの重要性について解説します。介護によるストレスで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護でイライラしてしまう原因とは?

そもそも介護でイライラしてしまうのはなぜなのか、まずは根本にある原因をしっかり把握しましょう。

肉体的な疲労

要介護者の状態にもよりますが、介護は重労働であるケースが多いです。食事・着替え・排泄・入浴など、日常生活全般をサポートすることになります。要介護者の移動を支えたり、身体を持ち上げたりする場面が何度もあるため、介護者は肉体的な疲労がたまりやすいのです。

長期的に介護を行っていれば、腰痛や膝痛が慢性化することも珍しくないでしょう。

 

また、夜間のトイレ付き添いやおむつ交換などもあるので、睡眠不足から体調不良が起こる可能性も考えられます。

精神的な疲労

介護は要介護者の最期を看取るまで続きますし、基本的に状況はどんどん悪化する傾向にあるため、ゴールが見えない行為です。要介護者と2人で過ごす時間も長くなるので、何気ない言動に腹が立ったり、上手くリフレッシュできなくなったりすることで、精神的な疲労を感じやすくなります。

 

また、介護を行なっていると、介護スタッフや他の親族と関わる機会も増えます。介護スタッフとの相性が悪い、あるいは親族が非協力的といった理由から人間関係に煩わしさを感じて、問題を1人で抱え込んでしまう人は多いです。

介護でイライラしてしまったときの対処法

 

介護にとってストレスはつきものなので、ストレス自体をゼロにすることは難しいかもしれません。しかし、適切な対処法を知っておけば、肉体的・精神的な疲労を軽減することは可能です。

 

そこで、介護のイライラを解消できる心の整え方をいくつかご紹介します。

息抜きの時間を設ける

介護者も人間なので、適度に息抜きをする必要があります。

 

「しっかりお世話してあげたい」という想いもあるかもしれませんが、あまり頑張りすぎると肉体的・精神的な疲労がすぐ限界に達するでしょう。もし介護者が倒れてしまった場合、要介護者の命に関わる問題にまで発展しかねません。

 

そのため、介護者は何でも1人で抱え込もうとせず、自分の生活にも目を向けることが大切です。忙しくて息抜きする暇がない場合、介護スタッフや親族に協力を求めて、息抜きの時間を作るようにしましょう。

完璧を求めない

自宅で介護を行なっている人の多くは、介護スタッフと違って専門的なスキルを持っていません。特に介護の経験がない場合、できないことやわからないことが多いのは当たり前なので、完璧を求めず、おおらかな気持ちで対応することが大切です。

 

いきなり完璧な介護を目指しても、納得のいく結果は得られないので、ただストレスだけがたまってしまいます。

 

特に真面目で責任感が強い人ほど、結果が出なかったとき自分を責めてしまいがちです。その結果、介護うつや介護放棄といった問題が起こることもあります。

比べない

要介護者の症状がどのように進行するのか、介護にどれくらい労力がかかるのかといったことは、家庭によって異なります。そのため、介護では「比べない」ということが大切です。介護に絶対的な正解はないので、そもそも他の家庭と介護状況を比べるという行為自体、あまり意味がありません。

 

「あの人と同じ症状なのに、うちの介護は上手くいかない」など、自分の置かれている状況が悪く見えることもあるため、ストレスを防ぐためにも比べないことを意識しましょう。

誰かに相談する

介護でイライラしないためには、1人で抱え込まないことも大切です。親族はもちろん、友人・知人・介護相談窓口など、介護に関する悩みや問題を誰かに相談すると、心も少し軽くなります。弱音や愚痴を吐くこともストレス解消につながるため、気兼ねなく話してみてはいかがでしょうか。

 

また、他者の意見を受け入れることで、自分では思いつかなかった問題解決方法が見つかる可能性もあります。自分の考えに固執せず、さまざまな人の意見に耳を傾けましょう。

介護でイライラしてしまったら、人の手を借りるのもおすすめ

 

自宅で介護を行なう場合、仕事や家事との兼ね合いから、どうしても忙しくなりがちです。手が足りなくなる場面も出てくるので、介護でイライラしていると感じたら、他者の手を借りることも検討しましょう。

ヘルパーさんに来てもらう

訪問介護サービスを利用すると、介護福祉士などの資格を持ったヘルパーさんが自宅まで来てくれます。

 

ヘルパーさんに依頼できる仕事は、大きく分けると「身体介護」と「生活援助」の2種類です。「身体介護」は食事・排泄・入浴の介助や床ずれ予防の体位変換など、身体に直接触れるサービスを提供します。一方「生活援助」は部屋の掃除や食材の買い出しなど、日常的な家事をサポートするサービスです。

 

平日の昼間だけ、週2回だけなど少ない回数でも依頼すれば、介護の負担を軽くすることができます。

デイサービスを利用する

デイサービス(通所介護)は、専門施設に日帰りで通う短期提供型の介護サービスです。食事や入浴のお世話をしてもらえるのはもちろん、レクリエーションに参加したり、機能訓練を受けたりすることもできます。

 

介護の負担が軽くなるのはもちろん、日帰りなので家族と一緒にいられる安心感も得られるのがメリットです。また、要介護者が他者とコミュニケーションをとる機会にもなります。

介護施設に入居してもらう

有料老人ホームや介護療養型医療施設などに入居してもらえば、要介護者のお世話をすべて介護スタッフに任せることができます。介護の負担がなくなるうえに、医療サポートも充実しているため、介護者・要介護者ともに安心して気持ちよく過ごせるのがメリットです。

 

ただし、それなりの費用が必要になりますし、介護施設によってはすぐ入居できない可能性があることに注意しましょう。

まとめ

家族の介護を行なう場合、身内が相手という理由から「イライラしてはいけない」と考える人が多く見られます。しかし、綺麗ごとだけで語れるほど、介護という行為は甘くありません。介護者も人間である以上、不満や怒りが出てくるのは自然なことです。

 

自分の生活と介護をしっかり両立させたいなら、イライラの原因を把握して事前に対処することが大切です。他者の手も借りながら、無理なく介護を行なっていきましょう。