気持ちの切り替えが苦手で、ネガティブな気持ちを引きずってしまうという方へ。
仕事で失敗や嫌なことがあったときに気持ちの切り替えができないと、モチベーションや注意力が低下してしまいますよね。ネガティブな気持ちのまま失敗が重なると「仕事もプライベートもうまくいかない……」と、気分はますます憂鬱に。
ここでは、ネガティブな感情をリセットしたいという方へ向け、仕事とプライベートを分けるオンオフ方法や気持ちの切り替え方法をご紹介します。気持ちを上手にコントロールして、優れたパフォーマンスを発揮していきましょう。
仕事において気持ちの切り替えは重要
仕事では、ひとつのできごとやミスにとらわれず、気持ちを切り替えて取り組む姿勢が大切です。
「怒られた」「失敗した」「周囲にイライラした」など、仕事ではネガティブな気持ちの要因となるものが多くあります。しかし、気持ちの切り替えができないと、仕事のパフォーマンスに関わる以下のような悪影響が出てしまうことも考えられます。
- 目の前の仕事に集中できずに失敗が増える
- 自分に自信がなくなり消極的になる
- 休日でも気分が落ち込んで心が休まらない
では、仕事で上手に気持ちを切り替えられると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
生産性が向上する
「過ぎたことはすべて過去のこと」と気持ちを切り替えられると、目の前の仕事に集中しやすくなり、仕事の効率が上がります。気持ちが前向きであるほどモチベーションを維持でき、同じ時間でも多くの仕事をこなせるでしょう。自分の生産性が上がれば、それまでの仕事が楽に感じられるほか、周囲へも良い影響を与えられます。
プライベートが充実する
仕事の悩みをプライベートに持ち込まないようにできると、オンオフのメリハリがついて、プライベートの時間を充実させられます。仕事で起きた嫌なことは、仕事内で解決したいもの。仕事終わりや休日にリラクゼーションや趣味の時間を楽しむ余裕が持てれば、精神的な休養を確保できます。
新しいことにチャレンジしやすくなる
ネガティブな気持ちで自分に自信がなくなると、好奇心や向上心も薄れてしまいます。
どんなに失敗をしても気持ちを切り替えて取り組むことができれば、さらなる失敗やリスクへの不安が軽減され、仕事に意欲的になれるでしょう。自分の成長や学びへも意識を向けられるので、新しいことへ挑戦しやすくなります。
人間関係が安定する
ネガティブな状態が続くと気持ちが不安定になり、周囲へ悪影響を及ぼしかねません。
特に、マイナスな発言ばかりしてしまう、愚痴や不満をこぼしやすい、喜怒哀楽が激しいといった人は、周囲から「不安定な人」というレッテルを貼られていることも。仕事やプライベートで相手に関わりにくい印象を与えてしまうと、人間関係が不安定になりやすいです。
気持ちを上手に切り替えられると、「尊敬できる人」に近付くので、良好な人間関係を築きやすくなります。
仕事のオンオフを上手に切り替える方法
気持ちの切り替えができずに悩んでいるなら、まずは仕事とプライベートを分けて心を休ませることから始めてみましょう。仕事のオンオフを切り替えられる、具体的な方法をご紹介していきます。
仕事を始める前に「今日の目標」を立てる
朝の起床時や出勤時、やるべき仕事や終わらせたい仕事をリストアップして「今日の目標」を立てましょう。今日の目標は、いわば今日目指すべきゴール地点。
短期的なゴールに向かってやるべき仕事を明確にできると、一つひとつの仕事や行動にも自然と目的や目標が生まれ、集中しやすくなります。
家に帰ってからはメールをチェックしない
仕事をプライベートに干渉させないことも、オンオフを切り替えるための基本です。
メールやチャットアプリを使った業務連絡は便利で効率的な反面、公私が混同してしまいやすいデメリットもあります。頻繁にメールをチェックしている人は無意識に仕事モードがオンになっている可能性があるため、帰宅後は仕事との関わりをなくし、仕事モードをオフにできるよう心がけましょう。
家に帰ってきたら着替える
仕事中の自分とプライベートの自分をすばやく切り替えるために、帰宅後はプライベートスイッチをオンにする習慣を身につけましょう。
たとえば、帰ってきたらすぐに「部屋着に着替える」「シャワーを浴びる」「化粧を落とす」など、家だから許されることを行なうのがおすすめです。仕事とプライベートの差を明確にして仕事モードをオフにすることで、気持ちをリセットできます。
仕事で失敗してネガティブな気持ちになったときの切り替え方法
仕事とプライベートを区別できても、ネガティブな気持ちが晴れないままでは、仕事で良いパフォーマンスを引き出すことはできません。
ここからは、失敗などでネガティブな気持ちが強まっているときの対策方法を見ていきましょう。
ネガティブな気持ちになった原因を把握する
ネガティブな気持ちになった原因を把握すれば、自分を客観的に分析できます。
「自分のミスが続いて怒られた」「同僚に陰口を言われているような気がする」など、自分の行動で解決できる原因もあれば、自分ではどうすることもできない原因もあります。
後者の場合は、いくら悩んでもネガティブな気持ちが晴れることがないため、「考えても仕方ない」と、悩むことをストップしてみるのがおすすめです。
ネガティブな気持ちを引きずってしまいやすい人は、悩んでいる原因を客観的に分析して、「これ以上考える必要があるか」と自分に問いかけてみましょう。
人に相談する
一人で悩んでいると、ネガティブな感情は強まりやすいものです。そんなときは、家族や友達、同僚など身近な人に自分の気持ちを相談してみましょう。
ネガティブな気持ちを実際に声に出すと、沈んでいた気持ちが軽くなりますし、第三者の客観的なアドバイス・意見によって、「これ以上考えても無駄だ」と、気持ちに区切りをつけられます。
開き直る
長い人生において、今頭に浮かべている失敗はほんの小さな失敗に過ぎません。失敗の原因を知って再発を防ぐことは自分の成長に欠かせませんが、気持ちの切り替えができずに悩み続けてしまう人は、ときには開き直ることも大切です。
すばやく開き直って気持ちを楽にしたいという方は、失敗したときに以下のような言葉を頭に思い浮かべてみましょう。
- 失敗してしまったのは仕方がないこと
- この失敗を次に活かそう
- 自分が思っているほど周りは気にしていない
- 死ぬわけじゃない
- 失敗しない人はいない
- ゲームに負けただけのこと
別のことに意識を向ける
仕事の失敗や人間関係のいざこざでネガティブな気持ちが晴れないときは、まったく関係のないものに意識を集中させてしまうことがおすすめです。夢中になれるスポーツやアクティビティ、好きなグルメの食べ歩きやショッピングなど、時間を忘れて楽しめるようなことを始めましょう。
ネガティブな気持ちのときは「楽しいこと」に意識を向けにくいですが、一度始めてしまえば「気付いたら夢中になっていて、悩んでいた気持ちがどうでもよくなった」というケースも多いです。
自分が悩み続けている「失敗」以外の部分に意識を向けて、無理せず気持ちをリセットしましょう。
まとめ
仕事で気持ちを切り替えるのは、簡単なことではありません。頭では分かっていてもネガティブな感情や考えばかり浮かんでくるという人は、気持ちをリセットした後の自分を想像して、無理せず気持ちを切り替えられる方法を試してみてください。
仕事とプライベートが混同してしまう人はオンオフを切り替える自分なりのスイッチを見つけて、心を休められる時間を確保することから始めましょう。ネガティブな気持ちが強くなっているときは一人で考え込まず、周囲に相談したり、すっきりと開き直ったりすることも大切です。
上手に気持ちを切り替えられるようになると、失敗があっても前向きな姿勢でいられるので、仕事もプライベートも充実させやすくなります。