目次
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  1. 1. 日本語教師の就労ビザ取得について
  2. 2. 日本語教師として海外で働くためには
  3. 1. 日本語教師の資格を取得する
  4. 2. 国内でキャリアを積んでから海外で働く
  5. 3. 日本語教師で海外で働くにあたっておすすめの国
  6. 1. 台湾
  7. 2. タイ
  8. 3. 中国
  9. 4. まとめ

 

日本語教師を目指す人には、将来の選択肢として「国内での就職」に加え、「海外で働く」という方法を選ぶことも可能です。ここでは日本語教師として海外で働く方法や、勤務地としておすすめの国などについてご紹介しています。

将来のビジョンを明確にしておくことで、日本語教師へのモチベーションアップにつながれば幸いです。

 

 

日本語教師の就労ビザ取得について

 

はじめに、日本語教師として海外で働く際の就労ビザについて見てみましょう。

 

日本語教師として海外で働く場合、就労の目的が「日本語の教育」とはっきりとしており、その仕事に就くのが日本人でなければならない必然的な理由があるため、ほかの業種に比べて就労ビザの取得は比較的容易です。しかし、そのニーズは日本語を学びたいと考える人の多い国、日本語教師の需要がある国に限定されるため、勤務地の選択もまた限定的となるでしょう。

 

具体的には、日本での就職や留学を希望する人が多いアジア圏や途上国がメインとなり、アメリカやヨーロッパなど、欧米で就労ビザを取得するのはむずかしく、現実的ではないという現状があります。また、近年では就労ビザ取得の審査基準が厳格化されつつあり、日本語教師の資格だけではなく、4年制大学卒以上の資格も求められる傾向になりつつあります。

 

ちなみに、アジア圏で日本語教師として働いた場合、給与相場は勤務地となる国の経済事情によって異なります。ベトナムやフィリピン、台湾などでは月給およそ60,000円~120,000円程度、タイやマレーシアでは月給70,000~160,000円程度となり、日本の初任給に比べると割安感は否めません。

 

しかし、上記の国々は日本と物価が異なるため、現地では高給取得者として、不自由のない生活を送ることができるでしょう。また、日本への帰国後も、海外での勤務経験として立派なキャリアとなりますので、収入を得ながらキャリア形成もでき、異国の文化を学ぶ機会も得られるメリットは大きく、海外で日本語教師として働くことは魅力的な選択肢であるといえるでしょう。

 

 

日本語教師として海外で働くためには

 

日本語教師として海外で働くためには、どのような準備が必要となるのでしょうか。以下に順を追って見てみましょう。

 

日本語教師の資格を取得する

海外の日本語教師の求人には、日本語教育能力検定を合格していることや4年制以上の大学で日本語教育に関する科目を一定数履修して卒業している、日本語教師養成講座を420時間以上受講しているなどの条件が設けられていることが多くあります。中でも日本語教育能力検定は重要視されているので、必須ではありませんが受験しておくことをおすすめします。

 

昨今の就労ビザ取得状況を考えると、日本語教育科目を設置している4年制大学を卒業しているにこしたことはありませんが、日本語教育にかかわる科目を履修していなくても諦める必要はありません。海外にある日本語学校の中には、日本語教師養成講座の受講と日本語教育能力検定合格のみを応募条件として提示している企業も中にはあります。

 

大学で専門科目を受講していなくても、日本語教師養成講座を420時間以上受講して、日本語教育能力検定に合格すれば、海外で日本語教師として働く道のりは大きく開けるといえます。

国内でキャリアを積んでから海外で働く

海外で日本語教師として働く前に、まずは国内でキャリアを積んでみるのも良いでしょう。小規模なNPO法人などが運営している日本語教室や、個人教室などのプライベートレッスンであれば、特に資格を持っていなくても働ける場合があります。

現在日本へは、技能実習生として多くの人々がアジア各国から日本の企業へ派遣されています。国内で日本語教師としてのキャリアを積み、働きながら養成講座を受講することで、海外就労へのステップとするのも1つの方法です。

 

 

日本語教師で海外で働くにあたっておすすめの国

 

最後に、日本語教師として海外で働くにあたり、おすすめできる国をいくつかご紹介しましょう。

 

台湾

日本統治時代の名残が今も残り、日本から3~4時間程度のフライトで行ける台湾は、海外で働くうえでの負担を感じにくい国としておすすめです。親日国としても知られており、日本語を学びたいと考える人も多いため、比較的募集案件も多く、就職の機会を見つけやすいメリットもあります。中華圏のため食文化も比較的親しみやすく、台湾人は大らかで親切な気質の人が多いため、海外生活でのストレスも他国と比べると感じにくいでしょう。

 

タイ

東南アジアの中心に位置するタイは、日本から5~6時間程度のフライトで行ける距離にあります。仏教国で信仰心があつく、年間を通して暖かな気候から、穏やかでのんびりした気質の人が多く暮らしています。技能実習生として来日を希望するタイ人も多く、日本語教師としての需要が高いことに加え、治安の良さや物価の安さ、フルーツやタイ料理など、食文化が日本人の口に合うとされていることもメリットの1つです。

 

中国

中国語を学ぶ日本人が増えているように、日本語を学びたいと考える中国人もまた増えてきています。広大な国土を持つため、ほかの国に比べて勤務地の選択肢が広く、中国とパイプを持つ日本企業も多いため、日本語教師としてのキャリアに併せて中国語も学べば将来性はかなり広がります。地域によって治安や経済に格差はあるものの、ひとたび身内となれば人懐っこく、世話焼きな中国人の気質に触れることで海外暮らしの寂しさを感じることなく過ごせるでしょう。

 

 

まとめ

日本語教師としてのキャリアには、国内以外に海外で働く選択肢を取りやすいというメリットがあります。ほかの業種に比べて就労ビザも取りやすく、中には大卒資格に言及しない募集もあります。まずは国内で日本語教師養成講座を受講して検定に合格し、国内で働きつつ海外勤務を目指してみるのも良いでしょう。