エキゾチックな魅力のあふれるタイは女性人気も高く、一人旅で訪れるという方も多い国です。しかし、治安が気になる…という方も多いのではないでしょうか?日本は世界的に治安が良いと言われているので、海外に行って日本と同じように過ごしていたら事件に遭ってしまった…なんてケースは多々あります。そうなってしまっては、せっかくの滞在も心から楽しめなくなってしまうので、治安の悪い場所を避けることはとても重要です。
そこで本記事では、タイの治安について徹底解説!タイの治安状況から、治安の良い場所・悪い場所まで詳しくご紹介します。これからタイへ行かれる予定のある方や、タイへの長期滞在を控えている方は、必ずチェックしておきましょう。
タイの治安は良い?悪い?
“微笑みの国タイ”なんて言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?確かにタイ人は穏やかで人なつっこく、熱心な仏教徒も多いので、危険なイメージは抱きにくいでしょう。しかし、いくら治安が良さそうなイメージがあったとしても日本と同じような感覚で過ごしていると、大変な目に遭ってしまう可能性があるので注意が必要です。
イギリスのエコノミスト紙が世界各国をどれだけ平和であるか相対的に数値化した“世界平和度指数”において、タイは133位。日本は6位なので、順位だけを見ると決して治安が良いとは言えないということが分かりますね。
しかし、必要以上におびえる必要はありません。世界各国の中ではタイは治安が良いとされていますし、タイで最も多いのはスリや置き引き、ぼったくりなどの犯罪。充分に注意して対策をしていれば、女性一人でも問題なく街中を歩き回ることができます。ただし夜の一人歩きは危険なので、夜はホテルから出ない、もしくは移動には必ずタクシーを利用するようにしましょう。
また、タイに行く際に注意したいのが、近年増加している新手の犯罪。どれも「現地のタイ人と仲良くなりたい!」という日本人の心理を利用されて被害に遭ってしまうので、相手がどんな人であっても声をかけられたらまずは警戒することが大切です。日本人がターゲットにされることが多い、3つの犯罪手口を事前に確認しておきましょう。
睡眠強盗
「飲み物をおごる」と出された飲み物に睡眠薬が入っており、眠らされた隙に現金などを盗られてしまう犯罪。
イカサマ賭博
仲良くなってから賭博場に誘われ、断れないままに参加してしまうケースがほとんど。賭博場にいる人は全員グルなので最初は勝てるように仕組まれており、最終的にはクレジットカードごと巻き上げられてしまうケースもあります。
見せ金詐欺
「日本のお金を見せて欲しい」と言われて見せたら最後、抜き取られてしまう犯罪です。
タイの治安が良い場所、悪い場所
常に注意しておくことも重要ですが、タイを安全に楽しみたいなら治安の良いスポットと悪いスポットを事前に把握しておくことが重要です。以下を確認しておきましょう。
タイで治安が良い場所
タイの中でも治安が良いのは、バンコクやチェンマイ、プーケットなどの観光客の多い場所。特にバンコクのスクンビットやサイアム、 カオサン通り、シーロムなどの繁華街は夜でも賑わっているので、夜でも一人で歩けるほどです。
観光客の多いタイの北部や南部だけでなく観光客が少ないタイの地方部であっても、比較的安全に楽しむことができます。
タイで治安が悪い場所
タイで最も治安が悪いのは、国境付近。プーケットより南に位置するマレーシアとの国境付近にあるパッターニー、ヤラー、ナラーティワート県とソンクラー県の一部は、紛争地帯と言われている場所なので、決して近寄らないようにしてください。
国境付近の治安の悪さとは比べものになりませんが、観光目的でタイを訪れた方に注意していただきたい場所は以下の5つ。
- 王宮やワット・プラケーオ(エメラルド寺院)周辺
観光名所として名高い王宮やワット・プラケーオですが、周辺には観光客を狙ったプロのスリ集団がいます。バッグを開けっ放しにしていたりポケットに財布をしまっていたりすると盗られてしまうので注意が必要です。
- スラム街
大都市の中心部に程近いところには、スラム街が存在します。バンコクで最も有名なスラム街といえばクローントゥーイスラム街。多くの貧困層が暮らしており、薬物中毒者が徘徊していることや、人身売買が行われていることもあるので近寄らないようにしましょう。
- 大型デパート付近
意外かもしれませんが、大型デパート付近にもスリ集団が張っていることがあります。高級ブランドなどをお土産用に購入する観光客がターゲットなので、注意しましょう。
- 繁華街
人が多いところほどスリは多発します。また、適当な飲み屋さんに入るのも要注意。ぼったくりや睡眠強盗の巣窟になっているケースがあります。ゲイバーなどに入ってみたいと思うのであれば、ガイドさんや信頼できる人におすすめのお店を聞いておくと良いでしょう。
- 裏路地
大通りから一本入った小道は、犯罪が多発する場所です。特に女性はあまり入らないように注意しましょう。男性であっても夜は立ち入らないほうが安心です。
タイに行く前に外務省の海外安全ホームページで治安を確認しよう!
web上でタイの治安状況を検索しても、なかなかリアルタイムで情報を確認するのは難しいですよね。そこでおすすめなのが外務省の海外安全ホームページ。細かい地域ごとに4段階に分かれた危険レベルで色付けされているので、自分の行く場所がどの程度危険なのかを事前に知ることができます。
また、テロやデモ、感染症などの情報も知ることができるので、旅行前にチェックしておくのがおすすめです。
現地大使館・総領事館からの治安情報がリアルタイムで得られるので、旅行中もチェックしておくと安心してタイを楽しむことができます。
まとめ
一人旅をする人も多いタイは、世界的に見れば比較的治安の良い国です。しかし治安の面で日本と比較するとどうしても劣ってしまうので、油断は禁物。
極力、夜に一人では出歩かない、バックを自分の離れた位置に置かない、財布をわかるように手で持って歩かないなど、トラブルに巻き込まれないよう、基本的な対策を心がけることが大切です。
また、リアルタイムでタイの治安情報を知りたい時は外務省の海外安全ホームページを確認するのがおすすめ。事前に治安情報を確認しておけば、より安心・安全にタイを楽しむことができるでしょう。