目次
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  1. 1. フランスの成り立ち・歴史
  2. 1. フランスの誕生
  3. 2. 絶対王政の時代
  4. 3. フランス革命
  5. 2. フランスってどんな国?
  6. 1. フランスの位置と面積
  7. 2. フランスの人口
  8. 3. フランスの有名な歴史建造物や歴史的人物
  9. 1. フランスの有名な建造物
  10. 2. フランスの歴史に影響を与えた有名な偉人
  11. 4. まとめ

 

今回はフランスで働くことに興味がある方に、フランスの歴史や人口、気候、有名な建造物など、最低限押さえておきたいフランス歴史についてご紹介します。

 

フランスの歴史的背景は、現代のフランス人の考え方や価値観に少なからず影響を与えているものですので、歴史を元にしっかり「フランス人の心」を理解して、スムーズなコミュニケーションが取れるようになりましょう。

 

フランスの成り立ち・歴史

 

フランスは10世紀頃から1000年以上の長い歴史を持っている国です。まずは簡単にその歴史について見ていきましょう。

 

フランスの誕生

843年に「カロリング朝フランク王国」という国が分裂し、メルセン条約が870年に結ばれたことによってフランスは誕生しました。この時イタリアやドイツの原型も誕生しましたが、その時にできた「西フランク」という国が現在のフランスのベースです。

 

それから987年にカロリング朝王家が途絶え、パリ伯ユーグカペーという人が王に選ばれた時から、この地域が「フランス」と呼ばれるようになりました。

 

絶対王政の時代

その後ヴァロワ朝を経てブルボン朝になると、フランスは「ルイ14世」の絶対王政という政策の元で大きく栄えます。有名なヴェルサイユ宮殿が建設されたのもこの頃です。

 

しかしルイ16世まで継承された時に、次第に王家の衰退が始まります。1775年のアメリカの独立戦争、そして、王妃マリーアントワネットの浪費により財政がどんどん厳しくなったためです。貧困に苦しむ農民を見たマリーアントワネットが「ケーキを食べればいいのに」と言ったのはとても有名なエピソードとして知られています。

 

フランス革命

そしてついに農民達の不満が爆発したのが18世紀のフランス革命です。それまでルイ16世は様々な緩和政策を取り、なんとか不満を鎮めようとしていたものの、パリのバスティーユ牢獄を民衆が襲撃。この革命によって、絶対王政が崩壊し、ナポレオンの帝政から共和制に変わっていきました。ちなみにフランス革命が起こったのは1789年7月14日ですが、現在でもこの7月14日がフランスの建国記念日になっています。

 

フランスってどんな国?

 

続いてフランスの面積、地形や人口などの特徴についてご説明していきます。

 

フランスの位置と面積

フランスはヨーロッパの西端に位置しています。北から西へ、北海、英仏海峡、大西洋に接しており、南側には地中海があります。国土面積は、EU最大の約55万平方キロメートル。山地や丘陵が3割程度と少ないのも特徴。7割も平野が広がっていて、緑豊かな畑や牧草地がずっと続いています。

 

気候は四季がありますが、地域によって差も大きいです。南の地中海側は冬でも暖かい一方、北部は雨が多く、ローヌ・アルプス地方は積雪があります。

 

ちなみに日本の国土面積はおよそ38万平方キロメートル。だいたいフランスの0.7倍です。しかし日本の平野は2割程で、8割が山地や丘陵ですから、フランスに平地がいかに多いかがよくわかります。日本との時差はマイナス8時間ですが、サマータイムが適用されている4~10月の間はマイナス7時間になります。

 

フランスの人口

フランスの人口は約6700万人。日本のおよそ半分です。「人口密度」で比較してみると、日本は1平方キロメートルに約330人であるのに対して、フランスはその1/3程度の約100人。しかも日本は平野が少ない国ですから、フランスに比べるとかなり人口が密集していることがわかります。

 

フランスの有名な歴史建造物や歴史的人物

 

最後に、フランスを語る上で欠かせない有名な建物と歴史的人物についてご紹介しましょう。

 

フランスの有名な建造物

フランスというと、「凱旋門」や「エッフェル塔」が思い浮かぶ人が多いですが、その他にもとても美しい建造物がたくさんあります。

 

たとえば「モンサンミッシェル」。フランス北西部のブルターニュ半島、イギリス海峡と大西洋に面した半島のちょうど付け根にそびえ立つ、とても美しい聖堂です。建てられたのはなんと今から1000年以上前で、崩壊や建造、修復を繰り返して13世紀頃には現在の形になっていたと言われます。

 

それから「ベルサイユのばら」の舞台として有名で、毎年600万人の観光客が訪れる、「ヴェルサイユ宮殿」。完成したのは1682年。16世紀まで王の居城として宮廷文化がここで花開きました。宮殿と庭園の豪華絢爛さは圧巻の一言です。

 

外観の美しさのみならず壮大なステンドグラスや彫刻など、見所たくさんの「ノートルダム大聖堂」もあります。1163年から200年の年月をかけて建てられたゴシック建築の最高傑作。「ノートルダム」は「貴婦人」という意味で、つまり聖母マリアに捧げられた大聖堂という意味です。

 

フランスの歴史に影響を与えた有名な偉人

まずご紹介したいフランスの偉人は、「アンリ4世」。改宗と「ナントの王令」によって、宗教戦争を終結し、戦闘に疲れきった国に平和を取り戻したブルボン朝初代フランス王となった人物です。「良王アンリ」と親しまれましたが、最期はカトリック教徒によって暗殺される末路を辿る、悲運の王でもあります。

 

それから「ルイ14世」です。「太陽の王」とも呼ばれるこの人物は、フランス国家のために侵略戦争を続け、今のフランスとほとんど同じ大きさにまで領土を拡大した人です。最終的にはその侵略戦争が行き詰まってしまい、財政に陰りが見えはじめ、のちのフランス革命につながっていきます。「朕は国家なり」という言葉はとても有名。

 

そして最後にご紹介するのは、日本でも知らない人はいないほど有名な「ナポレオン・ボナパルト」。1799年フランス総裁政府に素晴らしい戦略技術によってクーデターを仕掛け、およそ10年続いたフランス革命を事実上終結した人物です。

 

まとめ

以上今回はフランスに関する様々な基礎知識についてご紹介してきました。

フランス人の価値観の根底を流れるその文化や歴史をしっかりと勉強しておけば、よりフランスが身近に感じられるはずです。ぜひ少しずつ勉強してみてはいかがでしょうか。