目次
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  1. 1. 日本のバレンタイン事情
  2. 1. 日本でバレンタインが広まった経緯
  3. 2. 現代日本のバレンタイン
  4. 2. ちょっと変わった海外のバレンタイン
  5. 1. 【韓国】恋人がいない人のための記念日?「ブラックデー」
  6. 2. 【台湾】7月7日もバレンタイン!
  7. 3. 【サウジアラビア】祝うと死刑……。バレンタイン禁止の国
  8. 4. 【ドイツ】店頭に並ぶブタ!
  9. 3. まとめ

男性はちょっぴりそわそわ、女性は友達同士で秘密の打ち合わせ……街はチョコで埋め尽くされ、男女問わず日本で一番多くの人がチョコを手にするバレンタインデー。海外のバレンタイン事情とは、ちょっと違うと耳にすることもありますよね!

ここでは、日本のバレンタイン事情やバレンタインの由来、日本人もびっくりのちょっと変わった世界のバレンタインについてご紹介します。

 

日本のバレンタイン事情

 

もともとのバレンタインはイタリア発祥で、欧米では男女がプレゼントを贈りあったり、男性から女性へ贈り物をしたりする日であるという話は、最近日本でも聞かれるようになってきました。

古代ローマ帝国の兵士が結婚を禁じられていた時代に、ひそかに結婚式を執り行っていた司祭が処刑された日である2月14日を、司祭の名前であるバレンタインにちなんで「聖バレンタインの日」として祝うようになったのが本家バレンタインの由来です。それがなぜ日本では「女性から男性へチョコをあげる日」になったのでしょう。

日本でバレンタインが広まった経緯

日本でバレンタインが広まった始まりは、神戸にある洋菓子店「モロゾフ」がそのきっかけを作っています。1930年代にバレンタインチョコの広告を出し、当時は本家バレンタインにならって男女両方に向けてプレゼントを促す内容だったのだとか。このときはあまり定着することはなく、その後デパートも「恋人たちの日」としてバレンタインのキャンペーンをしたのですが、浸透することはなかったようです。1950年代になると新宿伊勢丹でもバレンタインのキャンペーンが開催され、少しずつ現在の下地ができあがっていきます。

そして1970年代、日本チョコレート・ココア協会がバレンタインを「チョコレートの日」に制定したことをきっかけに、大手企業が続々とキャンペーンに参入し、新しいものに敏感な若い女性の間で「バレンタインチョコレート」の文化が浸透していったのです。

現代日本のバレンタイン

「好きな人へ好きだと伝える日」として、当時女性から告白するきっかけにしやすかったバレンタインデー。チョコレート商戦とともに定着していくと、今度はチョコをもらえない男性を気遣った「義理チョコ」や友達へ渡す「友チョコ」など、恋人に関係なくバレンタインにはチョコが贈られる、という日本ならではの文化となっていきました。こうした中で、近年では長らくおこなわれてきた「義理チョコ」文化が薄れつつあるといわれています。

義理チョコ文化が下火になった理由として、特に職場でおこなわれていた義理チョコを配る行為に「義務感が強い(義理チョコならぬ義務チョコ)」、「負担に感じる」といった声が次第に大きくなり、悪習とみなされて自粛する企業が増えてきたからのようです。バレンタインチョコレートの代名詞ともなっているチョコレート会社「ゴディバ」が「義理チョコをやめよう」と呼びかける自社広告を出したことも、大きな話題となりました。

現在では女性から女性へチョコを贈る「友チョコ」や、自分で食べる「ご褒美チョコ」など、女性がチョコを楽しむイベントにもなっており、デパートの催事コーナーでは女性の心を掴むような可愛らしいチョコが並ぶようになってきています。

 

ちょっと変わった海外のバレンタイン

 

日本独自の文化を持つバレンタインは、欧米の人々から見れば「変わってるな」と思われるのかもしれません。そんな日本人もびっくりするような、ちょっと変わったバレンタイン文化を持つ国についてもピックアップしてみました。

 

【韓国】恋人がいない人のための記念日?「ブラックデー」

お隣の国韓国でも、日本と同様にバレンタインにはチョコをあげる文化があります。ホワイトデーや義理チョコがあるところも同じでちょっと親近感を覚えますが、ちょっと変わっているのはここから。韓国には、4月14日に「ブラックデー」と呼ばれる日もあるのです。

ある年の4月14日に、黒い服を着た若者が黒味噌で味付けした黒色の麺を食べていたことが発祥だそうで、バレンタインやホワイトデーに何もなかったことを慰める目的で、現在も定着しているのだとか。ちょっぴり切ないイベントですが、現在ではブラックデーに黒い服を着て黒い麺を食べていたら「恋人募集中」のサインとなり、出会いのチャンスが生まれるハッピーな日にもなっているんだそうですよ。

【台湾】7月7日もバレンタイン!

台湾のバレンタインは欧米スタイルに近く、男女問わず好きな人へプレゼントを贈ります。しかし、ちょっと変わっているのはバレンタインがなんと2回あるところ。旧暦の7月7日、七夕も「恋人たちの日」として、バレンタインのようにプレゼントを贈るのです。

愛を告げる贈り物には、台湾でもバラの花が定番です。1本だけ贈る場合は「あなただけ」、11本なら「結婚してください」、99本なら「永遠の愛」など、バラの本数によってメッセージが変わるロマンチックな風習もあります。

 

【サウジアラビア】祝うと死刑……。バレンタイン禁止の国

バレンタインデーの由来となったバレンタイン司祭は、キリスト教の司祭でした。そのため、イスラム教国であるサウジアラビアでは、バレンタインを祝うことは国が禁止しています。にもかかわらず、バレンタインを祝う恋人たちが絶えなかったため、なんと2009年に「バレンタインを祝うと死刑になる可能性がある」と国営放送で発信したというエピソードがあります。

実際にバレンタインを祝って死刑になった人はまだいないそうで、現在では規制も少し緩和されつつあるようですが、なかなかショッキングなお話です。

【ドイツ】店頭に並ぶブタ!

ドイツのバレンタインは、男性から妻や彼女にプレゼントを贈る日となっています。プレゼントもチョコではなく、花やキャンディーなどが一般的ですが、バレンタイン時期になると店頭にブタの人形などが並ぶところが特徴的です。ドイツやイタリアなど、欧米でブタは幸運や欲望のシンボルとされているためだそうで、日本でもイタリアメーカーのブタの形をしたチョコがバレンタインに販売されていることから、ご存じの人もいるかもしれませんね。

まとめ

 

女性から男性へチョコを渡して愛を告げる日本独自のバレンタイン。本家バレンタインとは違うものの、今やすっかり楽しいイベントとなっています。日本だけでなく、独自のバレンタイン文化を持つ国もたくさんあることがわかると、よりいっそうバレンタインが楽しめそうですね。