出張で海外へ仕事に出かける際、慣れないうちは持ち物をどうすればよいのか、悩んでしまうことがあります。できるだけ荷物は軽くしていきたいですが、現地で準備するのが難しいものは持ち物に入れたいし、余計な出費も押さえたいところです。
ここでは、海外へ行く際に必須の持ち物や、海外の仕事に必要なものなどについて解説しています。出張前の準備や最終チェックに役立ててください。
出張に限らず海外で必須な持ち物
まずは出張に限らず、海外へ行く際に必要な持ち物を確認しましょう。
パスポートと証明写真
「海外へ行くのにパスポートが必須なのは当たり前」と思うかもしれませんが、「出国前に必要だから」とスーツケースにしまわず、あとで携帯するつもりで入れ忘れてしまう「うっかり忘れ」に注意しましょう。また、有効期限についても事前にチェックが必要です。国によっては「必要残存有効期間(入出国に必要なパスポートの有効期間)」が半年以上必要な場合もあるため、これも確認しておくことが大切です。
証明写真は、万が一盗難・紛失などでパスポートを現地で再発行する際に必要となるため、スーツケースの内側などにしのばせておくとよいでしょう。
航空券
パスポートと同様、航空券もうっかり忘れに注意しましょう。最近は紙のチケットを発券しないeチケット形式や、スマートフォンをかざして搭乗手続きをするタイプのものも増えていますが、機内など電波が届かない場所での確認用やスマートフォンの充電切れ、故障などに備え、プリントしたものも持っておくとよいでしょう。
クレジットカード
海外での決済時に、クレジットカードはとても重要です。盗難を避けるためにも大量の現金は極力持ち歩かず、国によって使えるカード会社が異なる場合も考えて、多額の現金の代わりに別のカード会社が発行したものを複数枚持っていくとよいでしょう。
カードによっては、海外旅行障害保険が付帯されているものもあるため、旅行時に保険加入しなくてもカバーできる場合があります。
衣類
誰ともアポイントのないカジュアルな旅以外では、ビジネスシーンはもちろん、フォーマルな場所での食事などに着ていくスーツなど、自分にフィットするデザインのものは持っていくようにしましょう。下着の替えやネクタイなど、小物類も忘れずに準備しておきたいものです。
薬
普段から飲んでいる薬があれば持っていくのはもちろんですが、酔い止めや胃腸薬などもあると安心です。薬は海外では入手困難なものや、処方が異なるものしか手に入らないケースもあるため、常備薬や飲み慣れているものは持っていくようにしましょう。
化粧品、洗面用具
化粧品や洗面用具も、日本と海外では使い勝手に差がある場合があるため、使い慣れたものを持っていくとよいでしょう。特に化粧水やスキンケア用品など、現地のものが肌に合わない可能性もあるので、肌が弱い人は持ち物に入れておくことをおすすめします。
スマートフォン関連
モバイルバッテリーやSIMカード、WiFiルーターなど、スマートフォン関連機器は現地で購入できる場合もありますが、国によっては手配が難しかったり、到着時間によってはショップが開いておらず、しばらく使えないこともあります。事前に準備したほうがよいかを確認しておきましょう。
財布、現地通貨
日本で使っている財布と現地で使う財布は、分けておいたほうが便利です。現地の通貨も現地で交換したほうがレートはよいですが、空港からの移動やちょっとした買い物に使う程度の現地通貨は日本で換えて持っていくとよいでしょう。
耳栓やアイマスク、エアーピロー
短時間のフライトなら不要な場合もありますが、機内で安眠したい場合や、ホテルの防音設備に不安がある場合などは持っていくとよいアイテムです。
電源プラグ変換アダプター
国によってはコンセントの形状が違うため、変換用のアダプターが必要となる場合があります。ホテルに置いてあることもありますが、かさばるものではないので、他のコードやバッテリーなどと一緒に持っておくとよいでしょう。
海外出張で持っていくべき持ち物
次に、海外へ仕事で行く場合に携帯したい持ち物について見てみましょう。
仕事関連書類
海外で仕事をする際には、当然ですがその仕事に関連する書類は必須となるでしょう。うっかり忘れてしまうことのないよう、事前に確認することが大切です。
紙の書類を用意している場合は、旅の手続きや慌ただしさに紛れてなくすことのないように注意します。パソコンなどにデータを入れて持っていく場合には、USBにバックアップを取ったり、クラウドなどへアップしたりしておくとより安心です。
ノートパソコン
ノートパソコンはしっかりと専用の携帯ケースに入れ、衝撃を避けられるようにして持ち込みましょう。本体だけでなく、電源アダプターやマウス、コードなどの付属品も忘れていないか確認します。
名刺
現地で交換する予定の名刺には、英語が入った名刺を準備するようにしましょう。初めての海外交渉などで準備に追われ、気付けば名刺だけ日本語のままだった、ということにならないよう、英語表記のない名刺しか持っていない場合には、早めに会社へ相談するとよいでしょう。
ファスナーの付いた袋
出張の際に現地で支払ったもののうち、経費で落とせるものは別にして、領収書をまとめて入れられるようなファスナー付きの小さな袋があると便利です。
日本土産
現地のお客様用に、日本製のお菓子などお土産を用意していくと喜ばれることが多いものです。つい後回しにして「空港で買おう」と思っていたら時間がなくて買えなかった、とならないように、これも事前に準備しておくことをおすすめします。
まとめ
海外出張の際には、仕事で行く場合に限らず、必ず持っていくべきものがあります。パスポートや航空券といった当たり前のようなものであっても、うっかり忘れには注意しないと、旅行の日程に大幅な変更が出てしまう可能性もあるからです。仕事で海外へ行く場合には、仕事に関連する書類や名刺、お客様へのお土産、経費を管理する袋などがあると便利です。事前の準備が海外での滞在や仕事をスムーズにするため、しっかりとチェックしておくとよいでしょう。