目次
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  1. 1. 日本語教師が不足しているベトナムの実状
  2. 1. ベトナムでは日本語が第1外国語に指定
  3. 2. ベトナムで日本語需要が高い背景
  4. 3. ベトナムで日本語教師が求められる現場
  5. 2. 日本人がベトナムで働きやすい理由とは?
  6. 1. 実は日本人と似ている?ベトナム人を表す「4K」
  7. 2. 親日家が多いといわれるベトナム人、その理由
  8. 3. ベトナム人は家族愛が強い!
  9. 3. ベトナムで働く場合の日本語教師の給料は?
  10. 1. ベトナムでの日本語教師の平均給料は?
  11. 2. 日本語教師の雇用形態
  12. 4. まとめ

 

日本語教師になると、海外での働き方について考える機会も増えてきます。特にベトナムでは、現在日本語教師の需要が高まっているのをご存知でしょうか。「ベトナムのことは知っていても、働き方についてはよくわからない」という人も多いでしょう。

そこで、ここでは日本語教師としてのベトナムでの働き方についてわかりやすく解説しています。日本語教師が不足している理由や働きやすさなどについても紹介していますので、海外で働く選択肢を探す際の参考にしてみてください。

日本語教師が不足しているベトナムの実状

 

まずは、ベトナムで日本語教師が求められている実状について見ていきましょう。

ベトナムでは日本語が第1外国語に指定

在日ベトナム大使館は、2016年に日本語をベトナムの第1外国語として教える方針を発表しました。大人はもちろん、ベトナムの小学校や中学校でもすでに日本語教育が導入されており、初等教育で日本語を教える国として、ベトナムは東南アジアで初めての国となっています。

こうした日本語教育の広がりに合わせて、ベトナムでの日本語教師の需要も高まっているのです。

ベトナムで日本語需要が高い背景

ベトナムで日本語が第1外国語となる前から、多くの人がベトナム国内で日本語を学んでいました。ベトナムで日本語の需要が高い背景には、日系企業のベトナム進出や、日本におけるベトナム人労働者の増加も要因となっています。

ベトナムで日本語教育がはじまったのは1940年代頃とされており、ベトナムで暮らす一部のフランス人や中国の華僑が、日本との取引の際に必要な言語としてニーズが高まったことが要因です。

もともとベトナム語は、日本語と同じく中国の漢字を語源に作られた言語でもあるため、ベトナム人にとって日本語は親和性の高い言葉であるともいえます。

ベトナムで日本語教師が求められる現場

ベトナムで日本語教師が求められる現場としては現地の日本語学校のほか、日本と取引のある企業、大学などが挙げられます。特にベトナム国内で初等教育に日本語が導入されてからは、日本語を教えられる人材の確保に追われる企業や学校が一層増えてきているのです。

日本人がベトナムで働きやすい理由とは?

 

ベトナムは日本語教師の需要が高いことにくわえ、日本人が働きやすい国でもあります。その理由についても見てみましょう。

実は日本人と似ている?ベトナム人を表す「4K」

日本人とベトナム人は「気質が似ている」といわれており、ベトナムが日本人にとって働きやすい国とされる理由の1つとなっています。ベトナム人の気質を表す「4つのK」といわれる表現があるので、以下にご紹介しましょう。

「器用」
一般的にベトナム人は手先が器用で、工場での作業や修理、工芸品の技術は東南アジアの中でも群を抜いています。実際に着物や刺繍などの加工で出る不良品の数も少なく、街中でオーダーメイドを受ける服飾店の数も多いといった特徴があるのです。

「向上心」
ベトナム人は向上心が高く、習い事や教室へ通う人口が多い国としても知られています。手に職をつけるためや、必要に迫られてといった理由以外にも、自分自身の価値を高めるために学ぶことを好む傾向も強いようです。

「近視眼的」
ベトナム人のお金に関する考え方をさして使われる表現で、長期的に見た投資や貯蓄よりも、目先の小銭に目を奪われやすい特徴があります。数々の戦火やインフレを経験したせいもあるのか、「今必要なもの」が重要である、といった考え方が浸透しているのかもしれません。

「かかあ天下」
アオザイを着て優しく微笑むイメージの強いベトナム女性ですが、どうも家庭内では強い権力を手にしているようで、ベトナムの経済は女性が中心となって動かしているともいわれるほど。実際に恐妻家のベトナム男性も多いのです。

 

こうして見ると日本人と似ている点があり、親しみのある国民性がうかがえますね。

親日家が多いといわれるベトナム人、その理由

ベトナムで日本人が働きやすいもう1つの理由に、親日家が非常に多い国であることも挙げられます。ベトナムが親日国といわれる理由には、近年の経済協力や支援、観光といった関わりの多さもありますが、ベトナム独立に尽力した旧日本兵の存在が大きいともいわれています。

そのため、過去に日本が侵略した経験のある他のアジア諸国と比べても親日度が高く、実際に仕事をする際にも優しく接してくれる人が多いのです。

ベトナム人は家族愛が強い!

ベトナムでは優しくて穏やかな性格の人が多く、仕事に対してもよくいえばおおらか、悪くいえば少々ルーズなところがあります。これはベトナム人が仕事よりも家族との時間など、プライベートを大切にしていることが理由だといえるでしょう。

仕事とプライベートの切り分けは日本よりもハッキリしていて、働くことにストイックになりがちな日本人に比べると「人生を楽しむため」「自分らしく過ごすため」といった理由で働いている人が多いのです。

特に日本人よりも家族愛が強いベトナム人は、無理な残業や早めの出社などはせず、家庭優先の働き方をしようとします。日本の働き方を窮屈に感じる人なら、ゆったりと働けるベトナムの方が肌に合うと感じることでしょう。

ベトナムで働く場合の日本語教師の給料は?

 

最後に、ベトナムで日本語教師として働く場合の給料についてご紹介します。

ベトナムでの日本語教師の平均給料は?

ベトナムで働く場合の日本語教師としての給料は、就業先が外資企業か現地の企業か、民間なのかによって変わってきます。そのため、給料も70,000~200,000円と開きがあるのが実状で、平均給料はおよそ10万円ほどです。

「給料が10万円」と聞くと生活に不安を感じるかもしれませんが、一般的なベトナムの給料は4万円にも満たないため、5万円以上あれば生活に困ることはありません。月給10万円という数字は、ベトナムでは確実に富裕層に入る収入なのです。

 

日本語教師の雇用形態

ベトナムの日本語教師の雇用形態は、1年ごとに更新を迎える年単位の契約が一般的です。休日は日曜とベトナムの祝日で、土曜日は隔週勤務の形態もよく見かけます。また、企業の場合は住居を提供してくれるケースもあります。

まとめ

 

ベトナムでは日本語教師の需要が高く、また日本人と気質が似ているところもあり、親日国でもあることから働きやすい国であるといえます。給料は雇用先によってもことなりますが、ベトナムで暮らすには不自由しない額が支給されるため、日本語教師としてベトナムで働く選択肢も視野に入れてみるといいですね。