タイは日本の企業がたくさんあり、日本人が働きやすい環境がほかの国に比べると整っており、仕事によっては日本語のみで就職することも可能と言われています。ここでは、タイとはどんな国なのか、タイ人の働き方や今注目されているタイの働き方改革についてなどをご紹介します。
日本人にとってタイはどんな国なのか?居住や働くのに適してる?
タイの首都バンコクは日本人が密集しており、タイの長期滞在者はおよそ70,000人で永住者は約1,400人であり、日本人が移住したいランキングでは4年連続で2位をとっています。
タイ人はとても温厚な人柄で接しやすく、また、主食が米や仏教であることなど日本との共通点が多い国でもあります。また、タイで暮らしている日本人は、その多くが留学生や現地採用社員・定年退職後の永住などそれぞれにあった生活スタイルを送っています。
日本人がタイに住みやすい理由はいくつかありますが、一番はインフラが整っていることが挙げられるでしょう。東南アジアは交通が不便だったり衛生面が不安だったりと感じる人も多いかもしれません。
しかし、タイには綺麗なホテルやレストランがあり、バンコク市内には電車で簡単に移動ができることから住みやすいと言えます。
また、日本の企業がたくさんあることも日本人が住みやすい理由として挙げられます。日本人を必要としている企業も多いので、日本人だということで転職しやすいというメリットがあります。
タイはアジアの中で最も日経企業が進出している国でもあり、ほかの国と比べても日本人向けの求人が多いという特徴があります。
そして、物価が日本よりも安いというのもお金を気にしないで生活できる住みやすさがあると言えます。以上のことからも、日本人にとってタイは移住や働くのに適していることがわかります。
日本人とどう違う?タイ人の働き方(気質・性格)は日本人と合うのか?
日本人が移住しやすい国であり、移住したいランキングでも上位にあるタイですが同じアジアでも日本とは仕事に対する考え方が全く違います。タイでは「ながら仕事」が当たり前であり、大抵は何かを食べながら仕事をしたり、携帯でラインやメールをしたりしながら仕事をしているそうです。女性の中には、爪のお手入れをしながら仕事をしている人もいるそうで、日本人からすると驚いてしまうような光景かもしれません。
反対に、タイで日本のようなスタイルで働いていると少しは休んだら?や、勤勉だね!など色々と声を掛けて心配してくれます。また、タイでは女性の社会進出が多く女性が強いという一面があります。仕事に対しての要求もはっきりとしており、メンタル面も含め男性よりも女性のほうがしっかりとしています。結婚や妊娠をしても仕事を辞める人は少ないのも特徴です。
タイでは夫婦共働きという考え方が基本であることから、母であっても女性としてもたくましく生きている女性が多いということがわかります。
タイの働き方の最先端!進みつつある「Happy Workplace Program」とは?
「Happy Workplace Program(HWP)」は、職場での従業員の健康促進やクオリティオブライフの向上を目的として始まりました。2003年にタイ政府により開発された働き方改革であり、今注目を浴びています。
HWPは8つのコンセプトである「Happy8」から成り立っています。心も身体も健康な体をつくるHappyBodyとリラックスする時間をもつHappyRelax、親切心と思いやりをもつHappyHeart。そして、道徳心と信頼を培うHappySoulと生涯学習を促進するHappyBrain、お金の適切な管理方法を学ぶHappyMoney、社員の家族にも幸せな環境をつくるHappyFamily、そして充実した会社の実現および周りの人をいたわるHappySocietyを入れて計8つのコンセプトとなります。
会社内にジムやカラオケ、マッサージや保育所など一般的な会社では絶対に受けられないようなサービスがあり、まるで1つの小さな街のように多くの機能を兼ね備えています。
日本の働き方改革は、職場とプライベートを分けて考えるのが一般的です。残業禁止やプレミアムフライデーなどの制度が導入されていますが、その分短時間で成果をあげなくてはいけないため余計ストレスが掛かる可能性があります。
日本でももう少し社員が自由にできるようなリラクゼーション文化が会社に生まれれば、従業員の幸福感も高まりワークライフバランスも整うのではないかと言われています。
まとめ
日本人が移住したいランキングで常に上位にあるタイは、インフラが整っていたり日本の企業が多くあったりすることから日本人が住みやすく働きやすい国だということがわかりました。
ですが、同じアジアでも日本人とタイ人では働き方に違いがありますので、タイで働きたいと考えている人は、タイも働き方などについて情報収集しておくことをおすすめします!