目次
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  1. 1. なぜ日本語はわかりにくい?日本語初心者外国人との会話のコツ
  2. 1. 主語述語をはっきりさせる
  3. 2. 一文を短く簡潔に
  4. 3. 日本語特有の言い回しや曖昧な言葉を避ける
  5. 2. 伝わりづらい日本語を外国人に教える3つのコツ
  6. 1. 絵や写真で説明
  7. 2. ジェスチャーで説明
  8. 3. ふたつを踏まえて実践
  9. 3. まとめ

外国人に日本語を教えることが難しい理由の一つとして、そもそも日本語が難しいという問題があります。
日ごろ何気なく使用している日本語であっても、日本語の表現や言い回しについて分からない人に伝えようとすると、かなり難しい作業であることが分かるでしょう。

この記事では、日本語がなぜ難しいのかというポイントを明らかにしたうえで、外国人とスムーズに会話をするコツや教え方について解説します。

なぜ日本語はわかりにくい?日本語初心者外国人との会話のコツ

 

海外の方々からは、日本語は習得が難しい言語であるといわれています。

アメリカの外務職員局がまとめたデータによると、英語を母国語にする人にとって、日本語はアラビア語や韓国語などと同じく、「極めて習得が困難な言語」にカテゴライズされています。

文化庁がおこなった「日本語に対する在住外国人の意識に関する実態調査」においても、日本在住の外国人の日本語を話す力に関して、「十分に話せる」と回答した人は全体の2割程度という結果になっており、実際に多くの外国人が日本語に苦労していることが確認できます。

しかし、ちょっとしたポイントを押さえれば、日本語初心者の外国人とも、スムーズな会話ができるようになります。
ここでは、ポイントを3点ご紹介します。

主語述語をはっきりさせる

日本語は、主語や目的語が省略されがちです。

たとえば、相手に翌日のスケジュールを確認する際に「明日の予定は?」と聞いても、日本語として不自然ではありません。しかし、本来は「(あなたは)明日、予定が(あいていますか)?」という文章であり、述語や目的語が省略されています。

普段、無意識に省略している主語・述語・目的語を省略しないように意識することで、外国人も理解しやすくなります。

一文を短く簡潔に

日本語は、文章が長くなると、接続詞によって複雑になりがちです。

たとえば「Aまで行きたいのですが、どうやって行けばいいですか?」といった文章の場合、「Aまで行きたいです。行き方を教えてください」といったように、2文に分けると理解してもらいやすくなります。

日本語特有の言い回しや曖昧な言葉を避ける

また、日本語特有の言い回しや曖昧な言葉も避けるようにしましょう。

たとえば、「ドキドキする」「ピッタリくっつく」などのオノマトペ、敬語、助詞(て・に・を・は)などを多用すると、外国人にとってはますます言葉が複雑になり、理解が難しくなります。

方言や流行語についても極力使用しないほうが望ましいでしょう。
相手が日本語に不慣れな場合には、極力シンプルに伝えるように意識することが大切です。

伝わりづらい日本語を外国人に教える3つのコツ

 

日本語が伝わりにくいということを踏まえたうえで、この章では具体的にどのように外国人に日本語を教えれば良いのかについて解説します。

具体例として、「水を飲みたい」という状態を伝えられるように教える場面を考えてみましょう。

絵や写真で説明

まず、「水」という日本語が分からない外国人に対して、水を伝えるシンプルな方法は、「水」と言いながら写真や絵を見せることです。相手が英語を理解できる場合には「Water is mizu」と伝えるのも一つの方法ですが、相手の母国語に関係なく確実に伝えられるのは、視覚的に伝えることです。

ジェスチャーで説明

「水を飲む」「水を飲みたい」などの動きや状態を伝えたいときには、ジェスチャーを使用すると効果的です。

たとえば、「水を飲む」という状態を表すときには、ペットボトルやコップを持って実際に水を飲んだり、飲むふりをしたりすることで表現できます。

「水を飲みたい」といった状況を表す際には、気温が暑くて大量に汗が噴き出している状態や、思い切りスポーツを楽しんだりした後の状態などを表現したあとに、「水を飲みたい」と言いながら水を欲しがっているジェスチャーをすると良いでしょう。

ふたつを踏まえて実践

理解度チェックのために、最後に実際に確認をしてもらいます。

「何を飲みたいですか?」と外国人に対して問いかけ、「水を飲みたいです」という答えが返ってきたらOKです。
もし、何人かの外国人生徒がいるクラスであれば、生徒同士で質問役と回答役の役割を設定して、互いに覚えたばかりの日本語を使用してみる機会を設けると良いでしょう。

まとめ

英語を母国語とする人にとっては、「最も習得が難しい言語の一つ」とされている日本語は、文法や表現方法が他の言語と異なることが多いため、伝え方に工夫が必要です。

たとえば、文章が長くならないように短く区切ったり、オノマトペや方言など日本語が不慣れな方を戸惑わせる表現をできるだけ使用しないように注意したりするようにしましょう。

日本語講座などで日本語を伝える際には、写真・イラスト・ジェスチャーなど、文字や音以外の視覚的情報や動きを最大限に活用しましょう。これらを組み合わせて教えることで、「喉が渇いた」「水を飲みたい」などの動作や状態を示す日本語もシンプルに伝えることができます。

 

 


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