目次
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  1. 1. Webデザインの習得方法
  2. 2. Webデザイナーの感性
  3. 3. Webデザイナーの必須スキル
  4. 4. Webデザイナーとして成功するには
  5. 5. まとめ

Webデザイナーを目指す理由は人それぞれ。今回、話をきいたキャリア5年の中堅デザイナーはもともとデザイナー志望で、大学の美術学部でAdobe社の『Photoshop』や『Illustrator』でグラフィックデザインやパッケージデザインを学んだものの挫折。卒業後は製造業に就いていましたが、本人が「単純にデザインのファンだった」と言うだけあって、日々Webデザインやグラフィックデザインをチェックしていたそうです。数年後には一念発起して本格的にWebデザインの勉強を始め、半年後にはWebデザイナーの道を歩み始めました。

Webデザインの習得方法

WEBデザインを勉強する様子

Webデザイナーは企業から引く手あまたの職種ですが、新卒を別にすれば未経験者には狭き門となっているのが現状です。そこで専門学校に通うか、独学で勉強するかに分かれます。Webデザインに必要な初期費用はそれほどかからないので、参考書やネットの情報から独学でスキルを習得することもできます。Webデザイナーの仕事のひとつであるコーディングに関しても、ネット上で公開されているコード集やタグの一覧、あるいは「まとめサイト」が参考になります。ただし、それらはコードが断片的にしか書いていないことが多く、自分がいいなと思ったサイトの「ページのソースを表示」をクリックして構造を勉強しなくてはなりません。コーディングができる方が就職に有利なのは確かですが、最も重要なのはビジュアルデザインです。

 

「コードは独学でも身につきますけど、デザインはある程度アカデミックな教育を受けた方がいいと思います。今は仕事をしながらでもできる環境が整っているので、僕が未経験だとしたらオンラインで学べる専門学校に入りますね。」

 

専門学校の受講スタイルは現役のクリエーターから学べる担任スタイル、ライフスタイルに合わせて学習できるオンラインスタイル、両者をブレンドしたスタイルがあります。就業者は、好きな時間に好きな場所で学べ、疑問点があったら質問&相談できる、さらに期間内なら何度も受講できるというように自分に合ったスタイルを考えて選ぶといいでしょう。

Webデザイナーの感性

様々なデザイン

Webデザイナーは常日頃からアンテナを張り巡らせて感性を磨く必要があります。昔から「街はデザインにあふれている」と言われているように街を歩いていて目に入るすべてのもの、たとえばポスター、看板、店頭のPOP、商品のパッケージなどから、これはいいと感じたものをインプットする。いわゆるデザイナー目線と、ユーザー目線を兼ね備えることによってデザインは成立するのです。

 

「自らのアートを作っているわけではなくて、世の中に向けて作っているわけだから、世の中に寄り添ったデザインをすべきですよね。クライアントありきで、ユーザーありきです。あと、シンプルなデザインが流行っているなかで、ひと昔前のデザインをしても説得力がない。そこは最低限、トレンドを把握するというのが職業的に必須ですね」

Webデザイナーの必須スキル

WEBデザイナーが使用するツール

Webデザイナーの必須スキルはAdobe社の『Photoshop』と『Illustrator』ですが、「軽い・早い・簡単」をうたう同社の『XD』は敷居の低さでユーザーを急激に増やしており、これからWebデザインを始める人に最適です。そして、今日はグラデーション、今日は写真のトリミングというふうに、日々の勉強を積み重ねていけば、確実にスキルの上達が見込めます。そのうえで、こだわりを持つことが大事です。

 

「Webデザイナーになるためには、ひとつひとつにこだわれることが重要。1ピクセルの違いや線の太さを、こんな感じでいいやではなく、これくらいのマージンじゃないとダメだ!というように細部にこだわらないと伸びないというか、いい仕事ができないですね」

Webデザイナーとして成功するには

Webデザイナーの職を得たとしても、当初は誰もが慣れない作業の連続に戸惑うはずです。例の中堅デザイナーも入社当初からサイト制作を任されたことで著しい成長を遂げ、最近はクライアントの意向をより理解するために打ち合わせにも積極的に参加しています。さらに講座やセミナーに登壇する機会も得ています。

 

「最近はフロントエンドが多く、デザインの仕事ができないから、仕事以外でもデザインに取り組んでいます。それはけっこう大切なことで、昔はコンペに出すことを目標にしていました。それも入賞が目標ではなくて、コンペという名目でデザインすることで自分を鼓舞する。逆にデザインばかりしているとコーディンクが鈍るので、そのバランスには気をつけています」

まとめ

今後ますます発展していくであろうWeb業界の未来を考えれば、Webデザイナーになるための門戸は広く開かれています。デザインが好きな人であれば誰でもWebデザイナーになれると言えば大げさですが、「好きこそものの上手なれ」ということわざもあるように、好きなことには誰もが夢中になれるわけで、奥深いWebデザインの世界は勉強の過程すらも面白いものです。但し、現場ではスキルが重要視されるシビアな世界でもあり、そのためにも日々のスキルアップへの勉強を怠らないようにしましょう。