- 1. Webデザイナーに資格は必要?
- 1. 資格がなくてもWebデザイナーは名乗れる
- 2. 就職活動などでスキルを証明できる
- 2. Webデザイナーの資格を取得する2つのメリット
- 1. ①体系的かつ正しい知識を身につけられる
- 2. ②スキルの証明となる
- 3. Webデザイナーを目指す人におすすめの資格6選
- 1. 1.ウェブデザイン技能検定(国家資格)
- 2. 2.Webクリエイター能力認定試験
- 3. 3.アドビ認定エキスパート(ACE)
- 4. 4.HTML5プロフェッショナル認定資格
- 5. 5.Illustrator®クリエイター能力認定試験
- 6. 6.Photoshop®クリエイター能力認定試験
- 4. Webデザイナーの資格を取得するための3つの方法
- 1. 公式教材を活用して独学で取得
- 2. 通信講座・オンラインスクールで勉強して取得
- 3. 専門学校・スクールに通う
- 5. Webデザイナーを目指すときは資格取得で全体像を把握するのがおすすめ
WebデザイナーとはWebサイトのデザインを作る仕事をする人たちのことです。
フリーランスでも働けて、在宅勤務やフリーランスとしても働きやすい職業として、Webデザイナーを目指す人の数は年々増えています。
そこで気になるのがWebデザイナーになるためには資格は必要なのかどうかというところです。この記事では、Webデザイナーになるためには資格が必要なのかどうか解説した上で、Webデザイナーになるために取得するといい資格や勉強方法について詳しく紹介します。
Webデザイナーに資格は必要?
Webデザイナーになるために必ず取得しなければならない資格はあるのでしょうか。ここではWebデザイナーに関する「資格」の立ち位置を整理していきます。
資格がなくてもWebデザイナーは名乗れる
結論から言うと、Webデザイナーになるのに特に必要な資格はありません。Webデザイナーの仕事に関連する資格は後述するようにいくつかありますが、資格の有無よりも実績のほうが重視されやすい仕事のため、資格がなくても働くことはできます。
就職活動などでスキルを証明できる
資格がなくてもWebデザイナーとして働くことは可能ですが、ここ数年の傾向を見てみると資格のある人のほうが積極的に採用されやすいということがわかっています。資格があるということは、実務経験がなかったとしても、一定の知識と技能を有していることを証明できるためです。
Webデザイナーはその名の通り「デザイン」に関わる仕事であるため、自らの技術や経験を言葉で表現することが難しい側面があります。しかし、資格を保持していれば、どの程度の実務をこなせるのかを客観的に判断することができます。
Webデザイナーに関する資格の中には、いくつかのレベルが用意されているものもあり、実務経験がない人でも受験できるものがあります。今後、Webデザイナーとして就職したい、フリーランスや副業として働いてみたいと考えているのであれば、まずは簡単な資格から挑戦してみるといいでしょう。
Webデザイナーの資格を取得する2つのメリット
特に資格がなくても挑戦可能なWebデザイナーの仕事ですが、資格を取得しておくと様々なメリットがあります。ここからは資格取得が必須ではないWebデザイナーという仕事でも、資格を取得したほうがいい理由について解説します。
①体系的かつ正しい知識を身につけられる
Webデザインに関する資格を取得するためには、体系的にまとめられたテキストを使ってWebデザインについて勉強する必要があります。その際資格の学習に使用されるテキストの監修は複数の専門家が行っているため、学習を進めれば体系的にWebデザインの仕事を把握できるようになります。
資格取得を目的とせずに独学や趣味の範囲で勉強しただけでは、知識に偏りが出てしまい、業務に必要なスキルが足りなくなる可能性もあります。また、日々更新されるWebデザインの知識についていけない可能性もあります。
資格試験実施団体などが監修しているテキストであれば、毎年内容が更新されるため、最新の情報を体系的に学ぶことができます。
②スキルの証明となる
資格を取得すれば、履歴書に資格取得の実績を記載できます。資格は公的資格でも民間資格でも履歴書に記載して良いので、Webデザイン関連の仕事で就職活動や転職活動をする際に大きくアピールできます。
資格がなくてもそれまでの実績がある場合は実績を提示することも可能ですが、まだ実務経験が浅い場合には提示できるものが何もないという状態に陥ってしまう危険性もあります。しかし、資格を持っていれば、一定上のスキルや知識が身についていることを証明することにもつながるため、そうした状況を回避することができます。
Webデザイナーを目指す人におすすめの資格6選
Webデザイナーとして就職や転職を目指すためには、資格を取得しておいたが方が有利ですが、具体的にどのような資格の取得を目指せばいいのでしょうか。Webデザイナーを目指す人、あるいはWebデザイナーとしてのキャリアアップを目指す人に特におすすめの資格を6つご紹介します。
1.ウェブデザイン技能検定(国家資格)
ウェブデザイン技能検定はWebデザインに関する資格の中で日本の唯一の国家資格で、1級から3級まであります。合格すれば厚生労働省認定のウェブデザイン技能士を名乗ることができます。
ウェブデザイン技能検定の1級と2級の取得には実務経験が必要ですが、3級は実務経験がなくても取得可能なので、これからWebデザインについて学びたいと考えている人におすすめの資格です。
2.Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力検定試験は、株式会社サーティファイが実施している民間試験で、Webサイトの構築に必要なHTML、CSS、Webデザインに関する能力を測定する資格です。
初級から中級の「スタンダード」と上級者を対象とした「エキスパート」の2段階に分かれています。これからWebデザインの勉強をはじめるという方は、まずはスタンダードの取得を目指してみてください。
3.アドビ認定エキスパート(ACE)
アドビ認定エキスパートとは、Adobeから発売されているPhotoshopとIllustratorに関する知識と技能を証明できる資格です。試験科目はPhotoshopとIllustratorがそれぞれあります。Webデザインだけではなく、グラフィックデザインに関する仕事をしたいのであれば取得しておくことをおすすめします。
Adobeはグラフィックデザインの世界では欠かせないソフトであり、最新版のソフトの技能を証明されている資格取得者はWebデザインの世界でも高く評価されています。
4.HTML5プロフェッショナル認定資格
HTMLとはWebサイトを構築するための主要なプログラミング言語です。HTML5は、HTMLの中の5番目のバージョンであり、今後Webの主要な言語になっていくとされています。
HTML5プロフェッショナル認定資格は、これからのWebサイトの制作に欠かせないHTML5とWebサイトの作成に使用するプログラミング言語であるCSSとJavaScriptに関する能力を図るための資格です。
取得者はWebデザインの確かな技術を持っているものとして高く評価されるため、現在Webデザインに関する資格の中で最も人気があります。
5.Illustrator®クリエイター能力認定試験
Illustrator®クリエイター能力認定試験では、お絵かきソフトのIllustrator®を使ってDTPやWebデザインに欠かせないパーツを作成したり、課題として出された作品を時間内に仕上げたりして、表現力やコンテンツ制作能力を測定します。
IllustratorとPhotoshopに関する資格はAdobeの資格でも取得できます。しかし、Webデザインの仕事をする上では両方のソフトを学ばなくても、どちらか一方のソフトが使いこなせれば十分に仕事ができます。
IllustratorとPhotoshopの両方の資格を取得する必要性を感じていないのであれば、Illustrator®クリエイター能力認定試験もしくはPhotoshop®クリエイター能力認定試験のどちらかを目指すことをおすすめします。
この2つの資格は、株式会社サーティファイによる民間資格ですが、取得すればそれぞれのソフトの高度な技術を有するとして、高く評価されます。
6.Photoshop®クリエイター能力認定試験
Photoshop®クリエイター能力認定試験では、グラフィックデザインの世界では世界標準ソフトとなっているPhotoshop®を使って、時間内に画像ファイルの作成や、課題として出された作品を仕上げて表現力やコンテンツ制作能力を測定します。
かなり実践的な内容の試験であるため、取得しておくと一定以上のスキルを保持していることの証明になります。
Webデザイナーの資格を取得するための3つの方法
Webデザイナーとして持っておくと良い資格を取得するためには、大学や専門学校を卒業する必要はありません。独学で勉強したり資格取得のためのスクールに通ったりして取得を目指す方法があります。
ここからはWebデザイナーの資格を取得するにはどういった方法がとれるのか、それぞれの学習方法について詳しく見ていきましょう。
公式教材を活用して独学で取得
通信教育や通学型のスクールを利用せずに、完全に独学で学ぶ場合には、それぞれの資格を主催している団体から発行されている公式教材を利用することをおすすめします。
公式教材には、その資格を取得する上での最も重要なポイントが簡潔にまとめられています。
何度も繰り返して学び、模擬テストで合格点を取れるようになるまでしっかりと準備をしましょう。
通信講座・オンラインスクールで勉強して取得
完全に独学する自信はないけれども、通学型のスクールに通う時間は取れない、できるだけ金銭的な負担も抑えたい、という場合には通信講座やオンラインスクールを利用するといいでしょう。
完全独学と違い、わからないところは質問できます。また、スクールに通わなくていいので、自分の都合のいいときに隙間時間を活用して学ぶことができます。
Webデザイナーになるためのおすすめの通信講座やオンラインスクールは次の5つです。
ドットインストール
ドットインストールは動画で体系的に学べるプログラミングのオンラインスクールです。HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどWeb制作やアプリ制作に欠かせない知識を体系的に学べます。初心者が基礎的な知識を身につけるのにおすすめです。
費用は月額1,080円と格安で、無料で開催されている講座もあります。有料のプレミアム会員になればわからないところを質問することもできます。動画は1本が3分以内なので、隙間時間にいつでも勉強できます。
Udemy
Udemyは15万ものオンラインビデオ講座から、自分に必要な講座を選んで購入できる、オンライン学習プラットフォームです。
Webデザイナーになるための講座も用意されています。「未経験からプロのWebデザイナーになる! 400レッスン以上の完全マスターコース」なら、Webデザイナーとして活躍するために必要なPhotoshopやWebグラフィック、HTML、CSSなどをすべて学ぶことができます。
Code Camp
Code Campは未経験者を対象としたオンラインプログラミングスクールです。現役のエンジニアがマンツーマンで教えてくれるため、ひとりひとりに合ったペースで学習を進められます。
マンツーマンレッスンでも、7時から23時までの間なら好きな時間にレッスンの予約が取れるので、自分の都合のいい時間を選んで学習することができます。スクールに通うようなサポートをオンラインでも受けたいという方におすすめです。
Tech Academy
より質の高い講師のレッスンをオンラインで受けたいという場合には、Tech Academyがおすすめです。Tech Academyでは講師の採用率10%と、厳しい基準で厳選した講師を1,000名以上も用意しています。
それぞれの分野の第一線で活躍中の現役のエンジニアから本格的な技術を初級レベルから学べます。受講終了後の転職サポートも受けられるので、より良い条件への転職を希望する方におすすめです。
侍エンジニア塾
侍エンジニア塾は月額3,278円からマンツーマンのレッスンを受けられるオンラインプログラミングスクールです。オンライン講座では挫折しやすいと言われるプログラミングやWebデザインの学習において、終了できずに挫折する人はたったの8%で、講座の終了後の転職成功率は約95%と、多くの受講生が完走してその後の人生を切り開いています。
Webデザインは最短で1ヶ月で学べるコースが用意されていて、PhotoshopやHTML、CSSの他にWordPressも学ぶことができます。
専門学校・スクールに通う
独学や通信教育、オンラインスクールは自己管理ができる人でなければ完走するのは難しいものです。独学やオンライスクールを完走する自信がなく、時間的・経済的に少し余裕がある場合、専門学校や資格取得のためのスクールに通うことをおすすめします。
通学型のスクールのいいところは、いつでも講師に質問できる環境がある点です。また、他の受講生との交流もできるため、横のつながりも作りやすい点も通学型の大きなメリットです。
Webデザイナーになるための講座が用意されているおすすめの通学型スクールは次の通りです。
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは北海道から沖縄まで校舎を構えていて、全国どこでも通うことができます。
ヒューマンアカデミーの社会人向けのWebデザインのコースは給付金の対象となっていて、給付金を利用する場合には、厚生労働省の教育訓練給付金制度により、受講料の20%の支給を受けられます。
また、未経験からでもWebデザイナーを目指すことができ、クラス担任もつくため気軽に質問や相談ができます。興味のある方はまずは無料説明会に参加してみてはいかがでしょうか。
KENスクール
パソコンを持っていないけれども、Webデザインのスキルを身に着けたいというかたにおすすめなのがKENスクールです。
KENスクールでは、各校舎のパソコンを受講生に無料で開放しています。卒業生も卒業から3ヶ月間無料で利用できるので、就職活動をしながらスキルを維持することが可能です。
デジタルハリウッド STUDIO上野 by LIG
デジタルハリウッドSTUDIOには半年で未経験レベルからプロのWebデザイナーになれる講座が用意されています。
Web開発やシステム開発を行う株式会社LIGが運営元であるスクールなので、実務にかなり近いかたちで学習を進め、即戦力となる技術を身につけられます。
仕事に活かせる生きた技術を学びたいという方にはおすすめの専門学校です。
Webデザイナーを目指すときは資格取得で全体像を把握するのがおすすめ
資格がなくても始められるWebデザイナーという仕事ですが、現在は資格を取得してから就職活動や転職活動を始める方が多くなっています。
資格取得の勉強をすることで、WebデザインやWeb制作に関する基本的な事柄や流れを理解できるのは、これから仕事をしていく上でも大きなメリットになるでしょう。
これからWebデザイナーになりたいという人は、取得する資格と学ぶ方法を決めて、まずは資格取得を目指すところから始めてみてください。