目次
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  1. 1. 2人がWeb業界へ入ったきっかけは?
  2. 2. 年齢が高くても未経験から就職できる?
  3. 3. Web業界の職場環境ってどうなの?
  4. 4. Webの勉強について
  5. 5. 企業の求人、コネクションについて
  6. 6. 子育てと仕事を両立について
  7. 7. 都市圏以外にも仕事はある?
  8. 8. 未経験から在宅で稼げますか?
  9. 9. これからWeb業界で働きたいと思っている方にメッセージ
  10. 10. Webデザインを勉強したい!と思ったら講座説明会にお越しください
『未経験からのWeb業界デビューと歩き方』対談セミナー

今回は、1月にヒューマンアカデミーにて開催された 『 未経験からのWeb業界デビューと歩き方 』 セミナーのレポートをお届けいたします!Web業界でフリーランスで活躍されているSaeka.さん、mayuさんのお二人をお招きして、対談セミナーを開催しました!

「あなたでも大丈夫!まずは始めることが大事!とりあえずやってみよう!」をセミナーテーマに、「未経験からの就職」から、「Web業界の現状」、「身につけるべきスキル」、「子育てとの両立」、「在宅の働き方」まで、Web業界ついて現場の声を交えながらざっくばらんにお話頂きました!


Saeka

フリーランス Webディレクター

印刷会社、出版社、メーカー、WEB制作会社、代理店を経て、現在はフリーのWebディレクターとして活躍。20歳にして一児の母となり、子育てに奮闘しつつキャリアを重ねる。
東芝のブランドサイト、Gooのポータルサイト、株式会社マツダ、WILLCOM、VOUGE、ピーチジョンなど大手企業から直クライアントまで、幅広いディレクション実績を持っている。

mayu

Web制作会社プロデューサー

夫と小学生の娘二人の四人暮らし。新卒で広告代理店の企画営業後、オーストラリアで1年ほど留学コーディネーターとして勤務。
帰国後、介護ヘルパー、様々な職種で働き、お年寄り向けのパソコン教室の運営として勤務中に、産後からの働き方に疑問をもち退職。自由な働き方ができるWeb業界に30代で未経験から挑戦することを決意。
Webスクールに半年通ったのち、事業会社のWeb担当として入社後、在宅フリーランス、Web制作会社ディレクターを経て、現在は現在はWeb制作会社でプロデューサーとして勤務している。

2人がWeb業界へ入ったきっかけは?

Saeka.氏(以下、Saeka) –  高校生の時に ロッキング・オン社が発行するカルチャー雑誌 『Cut』 の写真をみて、「言葉と写真で魅せる」ことに興味を持ち、出版社に入社しました。紙のデザインからデジタルに移行して、Webに携わるようになりました。今はフリーランスのWebディレクターとして、企業のサイトや、ポータルサイトの制作などに関わっています。

自分の得意な方はこっちかなといろいろ模索しながら今の形にたどり着いた感じですね。mayuさんはWebの勉強を始めたのは何歳からですか?

mayu氏(以下、mayu) – 私は全くの未経験から34歳の時にWebの勉強を始めました。 当時働いていた会社が子育てにあまり理解がなく(笑)、育休明けに働きづらくなってしまいました。既にWebデザイナーとして働いていた弟に相談したところ、「Webやればいいじゃん!誰でもできるよ」と言われて、やってみたら意外とできたのがきっかけですね。最初はコードを見るのも嫌だったんですけれど(笑)。モノづくり、デザインが元々好きだったというのもあります。

スクールに通って勉強しました。独学だとさぼってしまうので(笑)。アルバイトからはじめて、正社員、フリーランスになった後、現在は株式会社クリームにて、Webディレクターをしています。

Saeka – ご自宅でお仕事をされているんですか?

mayu – 今はほとんど業務は自宅でやってます。打合せは自宅から現場に直行して参加しています。

Saeka – フリーランスは自分でスケジュールが管理できますので、そういうところはすごく融通がききますよね。

Saeka – まずは、Web業界でのしごとについて、具体的に何をするのか、Webデザイナーとコーダーとディレクターそれぞれどう違うのかについてサイトの制作フローを見ていきながらご説明したいと思います。

Saeka – まず、営業、プロデューサーが、クライアント様に、「なぜそのWebサイトをリニューアルしたいのか、作成したいのか」をヒアリングします。

その後、「何をどこまでどういう風につくっていきますか」 「予算はどれくらい?」 「ロゴは作成しますすか?」 「商品の写真はとりますか?」 「ムービーも撮影しますか?」 などの、与件整理を行います。
与件整理を行ってからは、ディレクターなどが集まり、ヒアリングの内容からコンセプトを固め、「こうしたサイトにしよう」とサイトのゴールを設定します。

コンセプト、ゴールが決まったら、デザイナーがサイトのデザインを行い、そのデザインをもとにコーダー(マークアップエンジニア)がコーディングを行ってサイトが完成します。

実際に制作の上で使用した手書きの構成案やサイトマップなど、なかなか見れない資料もご紹介いただき、参加者の皆さんは興味津々に説明を聞かれていましたよ♪

年齢が高くても未経験から就職できる?

Saekaさんから、制作フローを説明いただいた後は、参加者の方からの質問を交えたトークセッションが始まりました。

Saeka – 今回は、「あなたでも大丈夫!まずは始めることが大事!とりあえずやってみよう!」をセミナーテーマとして、参加者の方の質問にお答えしながら、Web業界のことについてお話しようと思うのですけれど、用意したトークテーマで聞きたいことはありますか?

参加者様からの質問 – グラフィックデザイナーをしているのですけれど、紙媒体からデジタルのへの転身を考えています。年齢的にも40が近づいていて、未経験でWeb業界に就職できるのか不安です。

Saeka – ありがとうございます。私もカタログなどの紙媒体からWebに入りました。Webの制作の現場では紙媒体しかやって来なかった人はたくさんいらっしゃいます。
デザインの経験があれば、Webは未経験だとしても就職はそこまでハードルは高くないのではないでしょうか。
もちろん、ユーザーインターフェイスやフォントのサイズ感など、Webにしかない要素はありますけれど、数をこなしていけば意外とできたりするものですよ(笑)

mayu – 私もそう思います。デザインの基礎があるなら、勉強すればWebでもすんなり入っていけるのではないでしょうか。制作会社ではグラフィックをやっているひとは貴重な存在です。「Web の案件のついでにチラシも作成してよ」といわれることはよくあることで、その時に紙媒体のデザインができると重宝されますね。

就職活動をされる際もそこをご自身の強みにされるといいのではないでしょうか。

Saeka – 年齢についても、40代からWebディレクターになった方はたくさんいます。実際に現在一緒に仕事をしている方で、40代で、グラフィックデザインもWebデザインも両方やっている方がいらっしゃいます。

mayu – 私が通っていたスクールでも、40代でグラフィックデザインからWebデザインに挑戦されている方がいました。

Webバージョンのポートフォリオを作成したり、Web用にいくつか作品を増やすなど、工夫するだけでも就職活動のしやすさが変わるかもしれません。

Web業界の職場環境ってどうなの?

参加者様からの質問 – Web業界の職場環境はどのような感じですか?やはり残業が多くきついのでしょうか。

Saeka – Web業界でも労働環境、特に残業時間に関してはここ2~3年で本当に厳しくなっていて、私の周りでは大体8時には会社を出ているという方が多いです。

5年前は、10時過ぎや終電まで仕事をしていたというのは事実なのですが、最近はしっかりと取り締まる企業が増えてきています。時代が変わったなと体感しています。

mayu – 会社によるところもあるかもしれません。就職活動をされる際に、「みなさん何時に帰ってますか?」 「残業時間は平均でどれくらいされているのですか?」と労働条件をしっかり確認することが大事だと思います。

そこで、残業時間が出なかったり、どうも怪しいと感じたら、その会社を避けるか、そこに入社するにしても勤務体制を変えてもらえるのか、早く帰らせてもらえるのか交渉してみるのも手段の一つです。

業界的には、ワークライフバランスがとれる会社は確実に増えているのは感じますね。

Webの勉強について

参加者様からの質問 – 私はWebデザインが好きだからというわけではなく、就職の幅を広げるためにWebの勉強をしているのですが、壁にぶつかって諦めてしまうのではないか、結果が出ないのではないかと不安です。それなら、今のままでもいいのかなと考えてしまうのですが…

Saeka – 私も初めは紙媒体のデザインが好きで、Webなんか絶対しないぞと思っていました。(笑)時代の流れもあり、「 情報をうまくコントロールして発信できる人になろう 」という切り口でデジタルに入りました。

今でもクリエイティブは重要なのだけれど、最近では、AI技術を活用したWebサービスの開発などを企画から実行できる人材が需要としては増えてきています。紙媒体のエディトリアルデザイナーは、10年後にはかなり少なくなっていると思います。しかし、逆に少ないからこそ需要が出てくるのではないでしょうか(笑)

エディトリアルデザインはニッチになるかもしれませんが、なくならない仕事ではあると思います。出来なかったことを出来るようになることは難しいと思うかもしれませんが、意外とはじめて見るとすんなりできることもあります。なにより、できることが増えることで自分の可能性が増えますしね。プラスには絶対なると思いますよ。

mayu – やりながら変わっていくこともあると思います。今の自分は昔の自分が想像していた自分とは違いますし、迷いながらとりあえずやり続けてみる、挑戦しつづけるのもいいのではないでしょうか?私も迷いながら日々挑戦しています(笑)

変わらないことが正しいとは限らないですし、やってみてからその後のことを決めてもいいと思います。

Saeka – こんなこと言うと怒られるかもしれませんけど、Webってそんなに難しくないですよ(笑)

人によっては紙の方が難しい。紙ができるなら、Webできますよ(笑)

mayu – 私も、Webって結構ハードル低いと思います。

企業の求人、コネクションについて

参加者様からの質問 – 中小企業のWebデザイナーの求人をよく見るのですが、企業側はWebデザインとコーディングどちらもできる人を求めているのでしょうか?

Saeka – 新規でWebサイトを作って欲しいというよりは、企業の今のWebサイトの運用をしてほしい人を求めているのではないでしょうか。メーカーなどの社内のWebデザイナーは運営が主なことが多いです。Webサイトの更新、修正などを臨機応変に対応できる人が重宝されます。

Webデザインとコーディングどちらもできたほうが小回りが利くので有利です。どこに就職するかにもよりますね。

参加者様からの質問 – フリーランスで働くにはやはりコネクションが必要なのでしょうか。

mayu – コネクションは重要ですね。同じスクールに通っていた人や、前職で働いていた人とのつながりで仕事になることはたくさんあります。

スクールに通っている時はクラスメイトが20人くらいいたのですが、その中の何人かとは今でも連絡を取っています。お互いWeb業界なので、「この仕事できる?」などの相談はたまにされますし、私からも案件を渡しています。

Saeka –  コネクションがつくれるか不安な方はまずはスクールで人脈をつくるのもありですね。

mayu – そうですね。友だちの知り合いなど、「仕事紹介してください!」と周りにつたえると紹介してもらえることもあります。後は、いろんなイベントに顔をだして自分の名刺を配りまくる(笑)私の今の案件がほとんどそれでとっているかもしれません。

Saeka –  SNS、例えばインスタグラムのDMから仕事の依頼も来ることもありますよね。時代だなと思います。

mayu – この業界は自分から売りこむ人が少ないと聞きます。自分からアクションしていれば何か反応があるはずです。受け身だとしんどいかもしれませんね。

実は私、人と会うのがすごい苦手で(笑)。でもそれだと仕事がもらえないので、スイッチを入れてイベントなどに行って人脈つくりをしています。

子育てと仕事を両立について

参加者様からの質問 – お二人はどちらもお子さんがいらっしゃるとことですが、子育てと仕事をどのように両立されたのか聞きたいです。

Saeka – 子どもが小さい時は大手の制作会社で正社員として働いていたのですが、会社の方が「できることはやっといてあげるよ」と言ってくれたり、すごく子育てに協力的な会社でしたので、5時にしっかり上がって家事をしていました。そのかわり、自分でもクライアントとの時間交渉、段取りは迷惑をかけないようにやっていましたね。

今は、朝早起きをして、ある程度仕事を片付けて家事などの時間をつくるようにしています。クライアントに朝一にメールを送って、返信をまっている間に他の業務をしたり、掃除などをしていますね。

子どもにはすこし寂しい思いをさせたかなと思いますけれど、Web業界は、服装が自由ですし、フレックスでも働きやすいので、比較的子育てと両立しやすいと思います。

mayu – 私は今まさに子育ての真っ最中なのですが、土日にまとめて家事をしたり、正社員のときは職場の人に協力してもらいながら、4時にきっちり帰って保育園のお迎えなどに行っていました。持ち帰りがどうしても発生してしまう場合は、家族にも理解してもらい自宅で仕事をしていました。

今は会社に通勤していないので当時よりは自由にはできます。クライアントにも理解してもらうのも大事ですかね。

都市圏以外にも仕事はある?

参加者様からの質問 – やはり東京にしか仕事はないのでしょうか。

mayu – そんなことはないと思います。私は岡山県出身なのですが、実家に帰省した時に地元の制作会社の方と話す機会がありました。その人に聞くと、東京よりも競争が激しくない分、制作の単価は東京よりも高かったです。人手も不足しているみたいで、ほとんど独占状態で仕事があるそうです(笑)。 賞与もちゃんと出しているとのことでした。

Saeka – 地元の仕事を地元の人で行うことで地域貢献したいという企業は多いですね。その土地の風土はやはりそこ出身の人でないとわからない所はあると思います。東京以外の方が逆に仕事があるかもしれません。

未経験から在宅で稼げますか?

参加者様からの質問 – 私は未経験から在宅で働くことを希望しているのですが、可能でしょうか。

Saeka – 私のママ友でも未経験から在宅をされている方はいらっしゃいます。それでも、元々絵が得意だったり、ライターをしていた人が多いですかね。ランサーズで稼ぐ道もあるけれど、今は案件の単価が安くなっていて数をこなさないといけないのでオススメはしないかな。コンビニバイトよりは稼げるのではないでしょうか。

mayu – 在宅で生計を立てるとなると、アルバイトでもいいので一度業界で働いて、社内や社外で人脈をつくってから本格的に在宅の仕事に移るほうが長い目でみるとスムーズにいくかもしれないですね。
働いていた時に頼まれた仕事を持って、引き続き在宅で行うこともできると思います。

Saeka – そのほうが安定していますし、可能性もたくさんありますよね。

これからWeb業界で働きたいと思っている方にメッセージ

Saeka – Web業界は多種多様な働き方が可能な業界で、飛び込んでしまえば自分らしくいられる業界です。好きなジャンル、商材も選べます。無理せず、好きな事を好きなようにのびのびと学んでチャレンジしてみてください。

きっかけを大事に、自分のやりたいこと、個性を隠さないでどんどん出していってほしいと思います。難しいと思っていることも意外と簡単に飛び越えられるかもしれません。

mayu – 私も34歳から勉強を始めて、未経験からWeb業界に入りました。最初は出来ると思っていませんでした。でも、私でもできているので、皆さんでもきっとできます!

Web業界はやりがいの多い仕事だと思います。デザインが好きという気持ちも大事ですが、好きでなくてもやってみてダメなら他の道を選べばいいと思います。やってみたいと思うならやってみましょう!

– ◇ – ◇ – ◇ – ◇ –

「Web業界での実際の制作フロー」から、「Web業界の労働環境」、「在宅での働き方」、「コネクションの作り方」まで、非常に内容の濃いセミナーでした!

参加された皆様、登壇された、Saekaさん、mayuさん ありがとうございました!

Webデザインを勉強したい!と思ったら講座説明会にお越しください

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