目次
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  1. 1. フリーランスになるとはどういうことか
  2. 2. エンジニアがフリーランスになるメリット
  3. 1. 自己管理能力を身に付けられる
  4. 2. スキルに応じて高収入が狙える
  5. 3. 時間や場所に縛られずに作業が可能
  6. 4. 自分のスキルを活かせる案件を選べる
  7. 3. エンジニアがフリーランスになるデメリットとは
  8. 1. 結果を出さなければ収入が途絶える
  9. 2. 税金などの処理を自分でおこなう必要がある
  10. 3. 仕事の安定性が見込めない
  11. 4. 社会的な信用度が落ちる
  12. 4. エンジニアがフリーランスになるときの注意点
  13. 1. エンジニア未経験からのフリーランスはやめておこう
  14. 2. 実務経験5年は必要
  15. 3. 取引先となるクライアントを見つけておく
  16. 5. エンジニアがフリーランスになるときには業務経験を積んでからにしよう

最近では、フリーランスを目指すエンジニアや正社員からフリーランスへの転身を考えている人が増えてきました。しかし、フリーランスはメリットばかりではありません。本記事では、フリーランスエンジニアになるメリットやデメリット、注意点について詳しく説明します。

フリーランスになるとはどういうことか

フリーランスと会社員の決定的な違いは、フリーランスは企業に属していないため、労働基準法が適用されません会社員の場合は通常、最低賃金、労働時間、休日、有給休暇、雇用保険などが適用されますが、フリーランスは適用外となります。

会社員のように会社に守られた立場ではないため、フリーランスは全ての責任を自分で負う必要があります。一方では、働いた分だけのお金を稼ぐことができるので、収入の上限がありません。また、会社員に比べると自分の裁量で仕事ができるので、時間のコントロールがしやすいのも特徴の1つです。

エンジニアがフリーランスになるメリット

会社員としても十分に活躍が可能であるエンジニアですが、フリーランスになるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。時間に縛られない働き方や自分に合った案件を選べるなど、様々な例を紹介します。

自己管理能力を身に付けられる

フリーランスは自分で案件コントロールが必要なため自己管理能力が身に付きます。

会社員はある程度会社の方針や、設定したスケジュールに沿って業務を進めておけば良いですが、フリーランスは案件の獲得から実作業に至るまで、全て自分で行なわなければなりません。スケジュール管理や今後のビジネスプランの策定など、全てを行う必要があるので自ずと自己管理能力が身に付くでしょう。

また、しっかりと身に付いた自己管理能力は他人のマネジメントにも活かすことができます。会社員に戻ったとしても業務に活かすことが可能です。現在、会社員として働いていて「自己管理をするのが苦手だ」と思ってる人もいるかもしれませんが、自ずとやらざるを得ない環境に身を置くことで自己管理能力を身につけられるかもしれません。

スキルに応じて高収入が狙える

エンジニアはスキルがものをいう職種です。スキルセット次第ではクライアントへの交渉も可能になり、収入が増えます。企業に雇われている場合はクライアントから単価が入り、一部だけ自分に給料として支払われるため、全てもらえることで収入が増えるでしょう。エンジニアはフリーランスになると高収入を見込めることが、大きなメリットです。

月収は所持しているスキルや年齢などにも影響されますが、大体50万~90万円まで見込まれるようです。現在、日本では慢性的なエンジニア不足に陥っており、多くのIT企業でエンジニアを欲している状態になっています。エンジニアは売り手市場であるといえます。そのため、高いスキルを持っているエンジニアはフリーランスになることで高い収入を得ることができます。

時間や場所に縛られずに作業が可能

フルリモートの案件を受注することができれば、場所や時間を問わずに作業をすることが可能となります。

また、常駐案件ではなく自社でサービスの開発を行っているWeb系の案件であれば、交渉次第ではリモート案件に変更してもらうこともできるでしょう。リモートという働き方は魅力的ではありますが、対面でのコミュニケーションをすることが出来ない分、チャットでのコミュニケーションや仕事の進め方などには気をつけましょう。

場所や時間が自由になることによって、できることは増えます。自分がどんな時に集中できるのか、朝と夜のどちらなのか、またはカフェやコワーキングスペース、それとも家なのかなど、自分にとって最適な時間や場所で働くことができるのはメリットといえるでしょう。

自分のスキルを活かせる案件を選べる

自分のスキルを活かせる案件を選ぶことで、時間あたりの単価を上げることに繋がり、成果物の品質を上げることができます。

もちろん常に、スキルを活かせる案件を受注できるとは限りませんが、ある程度は案件をコントロールできる点は大きなメリットといえるでしょう。さらには、「興味はあるが未経験」の分野に挑戦できる点も、フリーランスエンジニアの魅力の一つです。

自分ができる範囲の案件だけを受注していては、フリーランスとしての技術向上はできません。フリーランスエンジニアは様々な案件に挑戦してスキルアップや年収アップを図ることができます。

エンジニアがフリーランスになるデメリットとは

結果を出さなければ収入が途絶える

フリーランスは実力主義の世界です。結果を出し続けなければ案件を失い、収入が途絶えてしまう厳しい世界でもあります。それはフリーランスのエンジニアも同じといえます。

基本的には、一度引き受けた案件は、最後まで絶対にやりきることになります。たとえ自分の技術を超えた難しい案件だとしても、納期に間に合わせる必要があります。もし、技術面が不安な案件に挑戦する場合は、あらかじめクライアントと相談しましょう。

報酬額を低めにする代わりに、システム制作時に行った調査や作業工程に関するドキュメントを成果物とするなど、段階的な報酬受け取りの方式に切り替えるのも一手です。時には失敗しても痛手とならない小さめの案件を受けて無償に近い形で受注する、という臨機応変な対応も必要になるでしょう。

会社員であれば、上司や先輩などがカバーしてくれて助けてくれますし、問題が起きたとしても、ある程度は会社が責任を取ってくれます。しかし、フリーランスは、自分で責任を追わなければなりません。その点が会社員と違う大きな点でもあります。

またフリーランスは誰かに気軽に相談することもできません。フリーランスのエンジニアが一定の結果を出し続けるためには、常日頃から最新技術をキャッチアップし、現場でアウトプットしていくのが必要不可欠です。そうすれば、結果にも繋がってくるでしょう。フリーランスは厳しい世界ではありますが、実力がある人にとっては魅力的な働き方といえます。

税金などの処理を自分でおこなう必要がある

エンジニアに限らず、フリーランスになると確定申告や税金などの処理を全て自分でおこなう必要があります。この税金関係の手続きは今まで会社に任せっきりであった人にとっては、大きな壁となるでしょう。

もちろん初めから完璧にできる人はいませんが、税金関連のことを全く知らずにフリーランスになるよりは、あらかじめ勉強しておくことをおすすめします。ネットや書籍で調べてみたり、実際にフリーランスになっている人に話を聞いてみるのも良いでしょう。

税金に関する知識を身に付けておくことで、たとえフリーランスになっても焦らなくても済みますし、お金のことで損をすることも減るでしょう。全ての処理を自分でやるのは一見面倒に見えますが、税金関連の知識が身に付くので、今後の生活において非常に役に立ちます。

仕事の安定性が見込めない

会社員と比較するとフリーランスは仕事の安定性が見込めない働き方です。

多くのフリーランスが来月の収入が未確定であるという不安を抱えています。会社員であれば、毎月会社から仕事が与えられますが、フリーランスは自分で営業したり、エージェントサービスを利用して仕事を獲得する必要があります。

会社員は仕事の質が伴わなかったとしても、すぐに職を失うことはありませんし、定期的に給料が振り込まれます。しかし、フリーランスは実力主義の世界なので、成果を出せなければ仕事を失うことになります。

そのため、フリーランスは自らの仕事の品質を高める努力を行い、常に案件を獲得し続ける必要があります。当然ながら案件が獲得できない場合は、収入が0となります。途中で突然契約が切れることも考えられるため、並行してクライアントを見つけておくのがおすすめです。1社だけに依存するのはリスクが高いので、複数のクライアントを持っておくように心がけましょう。

社会的な信用度が落ちる

フリーランスは会社員に比べると安定性がないことから、金銭面に関する社会的な信用度が落ちるのは否めません。

例えば、ローンの審査などに通過できないケースがあります。フリーランスになりたい人は会社を辞める前にローンを組んでおいたり、クレジットカードを発行するなど、社会的信用が高いうちに、できることを済ませておくことをおすすめします。

ただ、フリーランスが会社員より信用度が落ちるとはいえ、収入が安定していることを証明することでローンの審査にも通りやすくなってきます。そのためにも日頃からスキルアップを図り、安定的に高単価な案件を獲得できるように努力を怠らないようにしましょう。

エンジニアがフリーランスになるときの注意点

エンジニアがフリーランスになるときの注意点をご紹介します。フリーランスになってから後悔しないように、ここで紹介する内容を踏まえて準備しておきましょう。

エンジニア未経験からのフリーランスはやめておこう

最近では、フリーランスになることを想定した、技術者向けのプログラミングスクールが増えてきました。しかし、プログラミングスクールでの学習を終えてすぐに、フリーランスになろうとするのはおすすめできません。何故なら、業務未経験の状態では、案件の獲得が非常に難しいからです。フリーランスは過去の実績で案件をとってくることが多く、スクールを出たばかりの実務経験がない人にできることは少ないですし、収入も安定しません。

売り手市場であるとはいえ、企業が求めている人材はあくまで技術力の高いエンジニアであり、誰でも良いというわけではありません。正社員であれば中途採用でも0から育てる企業もありますが、フリーランスの場合は即戦力性を求められています。売り手市場という言葉に踊らされないように、まずは企業で実務経験を積んでからフリーランスになるのがおすすめです。

実務経験5年は必要

フリーランスエンジニアは技術力が求められるため、実務経験としては5年程度の経験が必要といわれています。5年間システム開発に関わると、システムの開発から要件定義なども一通り経験することができるので、上流から下流まで関わるエンジニアとして世間での市場価値が高まります。

最近では1年足らずの実務経験を経て、フリーランスエンジニアになる人もいますが、末端の案件しか振ってもらえず安価で買いたたかれてしまいがちです。また、経験やスキルが足りないだけでなく、人脈もまだ乏しい状態なので、フリーランスとしてはとても苦労するでしょう。

5年経たずともフリーランスエンジニアになることはできますが、経験を積むことを目的に目安として5年間の実務を経験しておくと良いでしょう。安定性の高い会社員という立場を利用し、経験とスキルを積んだ後に、フリーランスに転身しましょう。

取引先となるクライアントを見つけておく

エンジニアがフリーランスを目指すときに重要なのは、案件を獲得できる状況であるかどうかです。

現在働いている現場のクライアントと信頼を築くことで、フリーランスになってからも仕事をもらえることもあります。会社を辞める前にコネクションを作っておき、フリーランスになっても困らない状態になっておくことが理想でしょう。

また、この時にクライアントは1社だけでなく、何かあった時のためにも複数のクライアント先を見つけておくようにしましょう。会社を辞めて0からの状態で案件を獲得するのも無理ではありませんが、リスクヘッジのためにも今ある資産を有効に活用しておくといいです。

エンジニアがフリーランスになるときには業務経験を積んでからにしよう

華やかな世界が待っているように思われるフリーランスエンジニアですが、メリットだけでなくデメリットもあります。現在、正社員であり、将来的にフリーランスになると考えている人は、フリーランス移行後のデメリットを少しでも軽減するためにできることはやっておきましょう。

特に重要なことは、業務経験を積んでスキルを磨いていき、信頼できるクライアントを見つけておくことです。会社員であるメリットを活かして今からできることを少しずつやっていきましょう。フリーランスになると安定的な収入は約束されないので、その点も踏まえた上でフリーランスになるかどうかの判断をしていきましょう。