「副業を始めたいと思っているけど、何をやればいいかな」 と悩んでいるエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
今回はエンジニアが副業をするメリットやスキルをそのまま活かせるおすすめの副業を紹介します。副業を検討している方は参考にしてみてください。
エンジニアが副業をするメリットとは
エンジニアが副業することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。スキルアップに繋がることや時間や場所を選ばないこと等、様々なメリットを紹介します。
今のスキルを活かすことができる
エンジニアは今の仕事のスキルを活かした副業を選ぶことができます。
エンジニアのスキルはとても汎用性が高く、他の仕事にもそのまま転用することができます。プログラミングの知識があれば、自分の得意とするプログラミング言語のソースコードを読んで修正を加えることができます。プログラミング言語は根底にある考え方は同じなため、自分の専門外のプログラミング言語であったとしても、ある程度の知識を身に付けることで対応できることが多いです。
現在の仕事内容と全く異なった副業を行うのも良いですが、普段の業務と関連性の高い仕事を副業にすることができれば、現在のキャリアにもプラスに働くこともあるでしょう。特にエンジニアにとって、最近需要が高いプログラミング系の案件は狙い目です。プログラミングの知識があると、受注できる案件の単価が高くなるので、今までの経験を有効活用することができます。
また、副業で得た経験を本業に活かすことで本業でのキャリアアップにも繋がるなど、それぞれの仕事に相乗効果が期待できます。副業で磨いたスキルがキャリアアップに繋がることもあるので、可能な限り持っているスキルをフルに活用しましょう。
スキルアップをしながら稼げる
スキルアップしながら稼げることも副業のメリットの1つといえます。
レベルの高いエンジニアを目指すためには、常にスキルアップすることが求められます。普段の業務だけでスキルアップを図るのは限界があることが多いです。これまではプライベートの時間を使って資格の勉強をするなどがエンジニアのスキルアップの方法でした。
しかし、今の時代には副業という方法が加わりました。副業の仕事内容を自分のスキルアップに繋がるものにすることで、新たな技術を学びながらもお金を稼ぐことができます。習得したスキルを本業に活かすつもりで副業を始めることで、本業に良い効果をもたらします。何か習得した言語があるのであれば、そのプログラミング言語の案件に絞って副業を始めてみましょう。
また、転職を考えている人にとっても副業によるスキルアップは有効です。本業では得られない技術を身に付けるために副業を始め、その経験を活かして本業で学べないことや、普段やりたくてもできていなかったことにチャレンジしていきましょう。本業では得られないスキルを副業で身に付けることによって、自身のスキルの幅が広がり、転職活動において有利に働くこともあるでしょう。
場所や時間を問わない
エンジニアなどのIT系の副業は自宅でできるものが多く、場所や時間に捉われずに業務をできることがメリットに挙げられます。
クライアントの都合にもよりますが、システムやwebサービスの制作では必ずしも特定の場所で作業をする必要はありません。PCとネット環境さえ整っていれば、リモートで仕事をすることができます。カフェやコワーキングスペース、自宅など自分の好きな場所を見つけて、仕事をしてもいいでしょう。場所に縛られない働き方をしたいと考えている人にとっては、心を惹かれるのではないでしょうか。
また、本業が終わった後や土日祝などの、自分の自由な時間を副業の業務時間に割り当てることができます。時間の融通も効きやすいので隙間時間などを有効活用することもできるでしょう。上手くいけば副業の方をメインにしてくこともできるので、自分の好きなタイミングで仕事に取り組めるようになるでしょう。自分自身や家族との時間を大切にしたい方や、土日の混雑を避けて平日に休みが欲しい人にとっては、魅力的な働き方です。
独立に向けてコネクションを築ける
副業を通して、クライアントとのコネクションを築くこともできます。
将来的に会社員からの独立を目指している人にとって、多くのクライアントとコネクションを作る機会は重要です。副業をしていると、多くのクライアントと仕事をすることになるので、自ずと人脈は広がっていきます。
もちろん本業での業務を通して、クライアントとの信頼関係を築くことも重要なので、本業の仕事も疎かにはしないようにしましょう。本業でしっかり成果を出すことで、クライアントと良好な関係を築いておくことを心掛けましょう。
独立後には企業を通さずに、クライアントと直接やり取りすることになります。本業や副業で良い取引ができれば、各クライアントとも継続した関係性になるでしょう。また、独立当初には、収入面の不安と安定的に案件を受注できるかどうかという問題があります。会社員の内から仕事の受注先を確保しておくことで、その心配は軽減されるでしょう。
何か困ったことがあった時に、かつてのクライアントが助けてくれるかもしれません。
収入の増加につながる
副業をすることで、本業に加えて副業分の収入を得ることができます。
会社員は企業の給与テーブルに従って収入が変動するので、自分自身の意志で収入をコントロールすることが難しいです。しかし、副業をすることで自分の余暇時間と収入の調整をすることができます。
副業の魅力は収入が増えることだけではありません。収入を得られる先を分散することで、仮に1つの収入源がなくなったとしても心に余裕ができます。また、稼いだお金を自らのスキルアップのために投資して、さらに高単価の案件に繋げることもできるでしょう。
エンジニアに向いている副業一覧
ひと言で副業といっても、様々な業種、案件があります。ここではエンジニアとしてのスキルを活かせる副業を紹介していきます。
プログラミング
1つ目は、プログラミングです。プログラミングの業務の中にも携わる範囲や必要とされる言語によって様々なパターンがあります。業務委託としてシステムの一部を制作する、クライアントのWebサイトの制作を請負う、などです。
案件を受注した際には、自分がどのような形でクライアントと関わることになるのか確認しておくことが重要です。システムのごく一部に携わるだけなのであれば、仕様書通りに制作することが求められ、Webサイト全体に携わるのであれば、ある程度の提案を交えて制作していきす。後者の場合、クライアントと密なやり取りが、品質の向上に繋がるでしょう。
本業と同じ言語の副業を始めてさらなるスキルアップを図るのもいいですし、これから習得したい言語の仕事を副業として始めるのもいいでしょう。どちらの場合でも、実践を通してスキルアップできる機会を得られる点はとても魅力です。ただし、未経験の技術を使用する案件を引き受ける場合、作業効率や、案件単価が落ちることは考慮に入れておきましょう。
Webライター
副業として人気職種の1つであるWebライターですが、昨今はエンジニア経験者やプログラミング知識を持っているライターの需要が高まっています。
さらに、記事を書くだけでは無く、WordPress等の入稿フォームへの入力までがライティング業務として任されています。入力時にリンクやタグ付けなどを行う必要があるので、ソースコードのような文字列の扱いに慣れている人材は重宝されます。また、Webライターの案件はクラウドソーシングなどで比較的、簡単に見つけることができますが、通常のライター案件は文字単価1円に満たないことも多いです。しかし、プログラミングなどの専門分野に特化した内容であれば、執筆できるライターが少ないため、文字単価2円以上になる場合もあります。
Webライターの仕事を経験することで、誰にでもわかりやすく文章で伝える能力が身に付きます。この能力は本業でも活かすことができるので大きなメリットです。どんな仕事でも最低限の文章力は求められるので、副業を通して文章力を身に付けられるのは大きな利点といえるでしょう。
また、Webライターを経験すると文章力や要約力が磨かれるだけでなく、SEOやWebマーケティングなどの知識も身に付いてくるので、Web業界では価値の高い人材になるでしょう。Webライターは未経験であっても、この分野に精通している人に書いてほしいと考えているクライアントも多いので、興味のある人はチャレンジしてみるとよいでしょう。
プログラミングの講師や先生
最近では、IT人材の需要の高まりに伴って、プログラミング教室が増えてきました。今の時代、エンジニアを目指しているのは、学生や大人だけではありません。小学校でもプログラミングが必修科目になり、プログラミング学習に対するニーズはますます高まっています。
エンジニアの売り手市場化によって、プログラミングを学習する人が増えてきましたが、一方でプログラミングを教える講師は不足しているようです。エンジニアの経験を活かしての、プログラミングの講師はおすすめの副業といえるでしょう。何かを教えることが好きな方にとっては、楽しく稼げる副業です。オンラインで教えることもできるスクールを選べば、住んでいる場所を問わずに教えることができます。
また、将来的にプログラミングスクールを開きたいと考えている人は、自分で教室を運営するのも良いでしょう。また、生徒に教えることで、自分自身がプログラミングのことについて更に詳しくなるという、嬉しい効果も期待できるでしょう。
エンジニアが副業を獲得するためにはどうすれば良いの?
ここでは、副業を獲得するための方法を紹介します。様々な方法でアプローチしていき、案件を獲得していきましょう。
クラウドソーシングサービスを利用する
1つ目の方法は、クラウドソーシングサービスを利用することです。「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサービスでは、多くのプログラミング案件が掲載されています。
案件1つに対する応募数も多いため、できるだけ相手にニーズを汲み取って自分のスキルをアピールすることも重要です。クラウドソーシングで自分を売り込むコツは、自分の今までの経験やスキルを活かして「どういった成果を上げることができるのか?」を具体的にアピールすることです。アピールが足りなければ、多くの応募者の中に埋もれてしまい、案件を受けることができません。どんな価値提供ができるのかをしっかり伝えるように意識しましょう。
クラウドソーシングは初めに副業として取り組む際には、気軽に始められやすいことが特徴です。ただし、クラウドソーシングで受注できる案件は比較的、単価が安い傾向にあります。また、仲介手数料が取られるため、その分どうしても単価が落ちてしまいますので、この後紹介するアプローチ方法も参考にしてみてください。
SNSから探す
2つ目の方法は、SNSから探す方法です。最近では、仕事をTwitter上で募集しているケースがあります。
Twitterのハッシュタグを使って、例えば「#エンジニア募集」と検索してエンジニアを求めている企業に応募することもできます。多くのIT/Web系のベンチャー企業は常にエンジニア採用を行なっているので、チャンスが多いといえるでしょう。
最近では正社員だけでなく、業務委託の需要も高まっており、採用チャネルを増やす目的としてSNSでエンジニアを募集している企業もあります。募集している人に返信をしたり、DMを送るなどして案件を獲得しているエンジニアもいるので、実践してみてはいかがでしょうか。
クラウドソーシングと比べると案件は少ないものの、高めの単価が設定されているケースがあるため、常にチェックしておきましょう。クラウドソーシングでは募集されてない、お宝案件が見つかることもあるのでチャンスを見逃さないようにしましょう。
企業へ直接営業をかける
3つ目は、HP上から企業へメッセージを送って、直接営業をかける方法です。
直接の営業は敷居が高いように思われがちで、多くのエンジニアが実践をしませんが、自分のスキルをアピールできれば十分に仕事を獲得できます。募集要項を見ただけでは、正社員の募集しかしていないように思える企業だとしても、実は業務委託として参画できることもあります。
また、正社員枠の求人に応募して交渉を行うことで業務委託ができることもあるので、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。企業側に自分を業務委託として採用することのメリットを示すことができれば、契約につながるでしょう。
仮にその時はご縁が無かったとしても、自分のことを知ってもらうきっかけにはなるので、今後、案件が発生した際には企業側から声をかけてもらえるかもしれません。直接営業は上記二つとは違って単価の高い傾向があります。クラウドソーシングやSNSと合わせて、企業への直接営業も実践してみてください。
エンジニアが副業をするなら今のスキルを活かせるものを選ぼう
エンジニアが副業をする場合は、今までの経験が活かせる副業がおすすめです。副業をすることでスキルアップにも繋がるため、副業の収入とともに本業の収入も上昇していきます。
副業を通じて収入とキャリアの両方を上げることができれば、より仕事が楽しくなるはずです。これからの働き方も考えて、ぜひ、この機会に副業を始めてみてはいかがでしょうか。