- 1. プログラミングのアルバイトってあるの?
- 2. プログラミングのアルバイトをするときの業務内容とは
- 1. プログラムのデバッグやテスト要員
- 2. システムの一部開発やサポート
- 3. 資料作成やデータ入力などの雑務
- 3. プログラミングのアルバイトを選択するメリット
- 1. 業務経験ができる
- 2. 企業によっては正社員への登用も期待できる
- 3. 企業のシステムエンジニアと関わる事ができる
- 4. プログラミング未経験がバイトをするときの事前準備とは?
- 1. プログラミングの全体像を掴んでおく
- 2. バイト先で使用されるプログラミング言語について体系的な理解をする
- 3. アウトプットをする準備をしておく
- 5. エンジニアを目指す人であればプログラミングのバイトから始めてみるのもおすすめ
IT業界が盛り上がるにつれて、IT系エンジニアの需要も高まっています。エンジニアを目指すには、プログラミングを学び、実務経験を積むことです。気軽に実務経験を積めるプログラミングのアルバイトからプロのエンジニアを目指すことはできるのかどうか、解説していきます。
プログラミングのアルバイトってあるの?
結論から言えば、経験者、未経験者問わず、プログラミングのアルバイトの求人は増えています。IT業界は慢性的な人材不足が続いています。中でもシステムエンジニアのポジションは特に求められており、プログラミング経験を持つ人材は引く手あまたの状況です。
企業によっては、外国籍の技術者の受け入れを開始する程の人手不足です。システムエンジニアが人材不足になっている理由としては、IT業界が成長していることに加え、既存のIT技術者の高齢化・定年退職など様々なものが挙げられます。
また、IT業界に対して「激務」「年収が低い」などネガティブなイメージを持つ人も多く、企業の募集に応募が集まり辛い状況でもあるようです。よって大手のアルバイト求人サイトでも、プログラミング未経験でも応募可能なエンジニア求人が増えている傾向にあります。プログラミング経験者のみに絞って求人を出していても、応募してきてくれる人材には限りがあるからです。実務経験が無かったとしても、学校などで基本的なプログラミングの知識を身に付けておけば、採用してもらえる確率が格段に上がるようです。
プログラミングのアルバイトをするときの業務内容とは
では、プログラミングのアルバイトとは、どのような業務内容なのでしょうか。プログラムのデバッグやサポート、データ入力など、未経験でも取り組める業務を紹介していきます。
プログラムのデバッグやテスト要員
完成したプログラムのデバッグやテストは比較的、簡単な仕事なので初めに任される業務として多い傾向にあります。基本的には試験要領書に従いテストを実施します。
例えば、Web系のシステムであれば「ボタンの配置が正しいか」「登録フォームの処理が正しいか」「次のページには適切に遷移するのか」などのチェックを行います。アルバイトとしてテスト工程に関わることは、システム作りに携わる上での最初の一歩といえます。テスト業務を積み重ねる事でプログラムの全体像を掴むことができるでしょう。
システムの一部開発やサポート
デバッグを通してソースコードを見る機会が増えると、やがては実際にプログラミングを任される場合も出てきます。最初からシステム開発の全てを担当するのは困難なので、一部分のみの開発や、主担当のサポート役を通して経験を積むことになります。
例えば、システムの登録フォームだけを作成する仕事や、ボタンの表示部分のみを開発する仕事など、部分的に担当していくことになります。システムの一部分であれば、問題が発生した際のリスクも限定的にできるので、アルバイトを雇う側からしても、効率的なやり方といえます。
資料作成やデータ入力などの雑務
データ入力などは単純作業ではありますが、とても時間の掛かる業務です。よって、忙しい正社員の代わりに、アルバイトが資料作成やデータ入力などを担当することもあります。
プログラミングにおいても、大量のデータを扱うシステムであれば、誰かがその業務を担当することになります。データ入力という単純作業の中では難しいかもしれませんが、自分が今どんなシステムのどの部分のデータを入力しているかを意識することが、プログラミング上達の近道です。
また、システムの仕様書などの資料作成業務は、仮にエンジニアとして就職した場合は頻繁に対応することになるので、この機会に身に付けておくとよいでしょう。
プログラミングのアルバイトを選択するメリット
アルバイトをすることはどのようなメリットがあるのでしょうか。解説していきます。
業務経験ができる
デバックやテストを通して、実際のシステム開発の経験を積むことができます。これは独学でプログラミングを学んだとしても、得ることができない経験です。
例えば、自宅でオンラインサービスを利用して学習し、サンプルコードを入力して動かしたとしても、実際の現場で動いているシステム程の経験は得られません。エンジニアとして会社員として働くにせよ、副業、独立するにせよ、プログラミングの実務経験は求められます。プログラミングのアルバイトをすることは実務経験を得られる貴重な機会になります。
企業によっては正社員への登用も期待できる
アルバイトとして入社後に、同じ企業の正社員を目指す道も考えられます。IT業界は人手不足ということもあり、プログラミング未経験の人でも応募できる求人は多くあります。経験者のみを募集していても安定した採用に結びつかないことから、未経験のアルバイトから正社員への登用をしている企業が多いためです。未経験の段階からエンジニアとしてのキャリアが広がっていると考えると、アルバイトは大きなチャンスといえるでしょう。
また、就職活動を控えている学生にとっては、正社員登用の制度は非常に魅力的であるといえます。学生の場合は、卒業前に就職活動をすることになります。就職活動が最も忙しい時期では、面接が重なりアルバイトをする時間を確保できないこともあります。
プログラミングのアルバイトであれば、周囲の学生が就職活動を進めるなか、プログラミング経験を身に付けつつ、収入を確保できます。そのまま、アルバイト先の企業内で信頼を得ることができれば、就職活動せずに正社員として登用される可能性もあるでしょう。また企業側にとっても、既に仕事ぶりや性格の分かっている人材を採用することは、選考に要する時間を省くことができ、ミスマッチを防ぐことにも繋がります。
現在、正社員として他の業界・業種で働いている人でも、副業としてプログラミングのアルバイトを始めれば正社員登用される可能性はあります。就業時間の確保など、難しい面は多々あるかもしれませんが、アルバイトから正社員を目指すことは、今後のキャリアの幅を広げる良いきっかけになるかもしれません。
企業のシステムエンジニアと関わる事ができる
プログラミングのアルバイトをすることのメリットは、経験を得ることや正社員登用を狙えることだけではありません。
企業に勤務している、システムエンジニアたちとの交流も重要な経験になります。学生としてアルバイトをするのであれば、ほとんどの場合は周囲の人たちは年齢面においても社会人経験の年数においても、人生の先輩にあたります。業務での疑問点はもちろんのこと、普段の学習の仕方やプログラミングについて、勉強や仕事に対する考え方を質問するチャンスでもあります。
先輩の体験談を聞くことも重要です。先輩方にもプログラミング未経験からシステムエンジニアとなり、正社員に登用された過去があるかもしれません。そのエピソードが、今後アルバイトをしていく上で、心の支えになることもあるでしょう。
アルバイトとして入社した際は、企業のシステムエンジニアの方々と積極的に関わるようにしましょう。
プログラミング未経験がバイトをするときの事前準備とは?
プログラミング未経験の人がアルバイトをする際には、どのような事前準備をしておくべきなのでしょうか。自分だけで準備をする際の重要なポイントについて解説をしていきます。
プログラミングの全体像を掴んでおく
まずはプログラミングとはどういったものなのか、感覚を掴んでおく必要があります。最初はオンライン上にあるゲーム感覚で学べるサイトを利用することをおすすめします。
例えば、約3分の動画で無理なく学べる「ドットインストール」や、イラストでプログラミングについて学ぶことができる「Progate」などが挙げられます。これらのサービスを使用して勉強することで、プログラミングの全体像を把握できます。
バイト先で使用されるプログラミング言語について体系的な理解をする
アルバイト募集の求人情報には、どのようなプログラミング言語を使用するのか記載がある場合がほとんどです。企業は募集要項に使用言語を記載する事によって、応募者とのミスマッチを防止する狙いがあるためです。
プログラミング初心者の人は本を購入することが多いと思いますが、これに関しては注意が必要です。応募企業がどのような言語を利用するか、理解をしたうえで書籍の購入をおすすめします。
書籍の選び方で注意すべきなのが、自分のレベルにあった一冊を選ぶということです。バイト先で使用される言語についての書籍であっても、内容が全く理解できないのであれば無駄な時間と費用が発生するからです。プログラミングを始めて学習する人は、本のタイトルに踊らされることなく、自らの理解度に合わせて、本の内容まで確認して購入することをおすすめします。
アウトプットをする準備をしておく
アルバイト先で学んだことを発信するのは復習という意味で非常に有益です。最近ではTwitterなどのSNSや、noteなどのブログで手軽に情報を発信することができます。
もちろん、企業の守秘義務に関わる情報は発信してはいけませんので、あらかじめ企業側に確認をしておきましょう。学んだ技術を用いて、自分のパソコンでソースコードを記述してみても良いでしょう。一から自分で書いてみることで、学んだプログラミング知識が定着し、効率的にスキルアップすることができます。
発信するSNSとしてはFacebookがおすすめです。Facebookの大きな特徴は実名登録が必要なことです。ビジネスなどのフォーマルな用途として利用されているSNSなので、仕事に関する発信は受け入れられやすいプラットフォームといえるでしょう。積極的な発信を行うことで、IT企業の採用担当者や同じ志向を持つ仲間から連絡が来るかもしれません。
エンジニアを目指す人であればプログラミングのバイトから始めてみるのもおすすめ
プログラミングのアルバイトでは、実際の実務経験を積む事ができるほか、自らの働きぶり次第では、正社員登用も期待できます。収入を得ながらスキルを磨くことで、気持ちの余裕ができるという点もメリットといえるでしょう。
仮に、正社員に登用された会社に長く在籍しなかったとしても、プログラミングの経験を積んだことは今後のキャリアの役に立ちます。転職する際にも、IT業界の経験者として転職することになるので、未経験者と比較しても有利な立場で選考に臨むことになります。
また、プログラミングのアルバイトは、自分がエンジニアやIT業界に向いているかどうかを確かめる手段としても有効です。将来、IT系の業界に興味を抱いている人はまずプログラミングのアルバイトから、その一歩を踏み出してみても良いでしょう。