セミナー概要

2020年11月にスタートする「ネイルサロンアート講座」。
講師をつとめる望月美沙先生と、青木かおる先生によるオンラインセミナー第2回をレポートします。今回のテーマは、天然石とメタリックアートです。

青木かおる
Introduce

青木

今日、私がデザインするのは、アメジストの天然石アート。
落ち着きのあるキラキラ感と汚れ感で奥行きを出しながら、天然石のクラック(石の割れ目)を描いていきます。

青木

今年は、類を見ないメタリックブームです。
「金色」にも流行があります。今回使用するのは、明るめのシャンパンゴールドにミラーパウダーを合わせたもの。
細部に旬の素材や形、流行りのラインを取り入れるトレンドアートは、ネイリストの敏感さや感性をはかられる大切な部分です。

青木

ネイルアートの流行は繰り返しますが、基本はじつは同じです。
私が担当する「クリエイティブアートコース」では、デザインの起こし方から、普遍的に美しいもの、そして、その年のトレンドをデザインとして生み出せる技術をお伝えします。

青木

また、「ネイルサロンベーシックコース」では、“検定”では学べないカリキュラムをご用意しています。
将来的に自分で働き方を選べる、息の長いネイリストとして活躍するために、身につけておきたいスキルをお伝えしたいと思っています。

望月美沙
Introduce

望月

今日はダズルミラーを使用し、マットな質感を生かしたアートを作っていきます。
天然石に少しラメでアクセントをきかせたコントラストのあるデザインです。

望月

天然石アートは今流行していて、種類もとても増えてきましたね。
その一番の面白さは、まったく同じものは二度とできないこと。また誰ともかぶらないオリジナリティだと思います。
ニュアンスアートのデザインは難しい、という印象があるかもしれませんが、たとえば天然石なら、シアーとホワイトのコントラストを出すと美しい仕上がりになる……といったコツがあります。

望月

また、自分に合った道具と出会うことも大切。お好みのブラシが見つかると、アートはぐっと安定します。
現在、講座の教材用にニュアンスアートに最適なブラシを、「STORY JEL365」で新たに2本を製作中です。

望月

私が担当する「ニュアンスアートコース」では、アートを作る上でのコツを深く掘り下げ、サロンワークがより一層楽しいと思ってもらえるような内容にしていきたいと思っています。

ブラシでアートは
驚くほど変わる!

青木

望月先生はいつもどんな筆を使っていますか?

望月

私は基本的にいつもオーバルブラシを使用しています。すごく使いやすいので、いつも5本以上ストックしている必須アイテムです。

青木

筆は重要ですよね。よく「同じようにやってもうまくできない」というご相談をいただきますが、ジェルのテクスチャーとブラシが合ってない場合があります。道具とやり方、その両方の辻褄が合えば必ずやりやすくなります。

望月

良いものを使うと、あれ、上達したかもって!? って思いますよね。

青木

そう、適した道具さえあれば、5年修行しないとできない……ということはありません。そんな材料学的なことも講座でお伝えできればと思います。

人工物であるネイルに大自然を

青木

私は、ネイルをお休みしていた時期にジュエリーの販売員をしていたことがあるんです。なので、石の知識はふつうの人より少しあるのですが、いわゆる宝石より、天然石のひびが入っていたりするのが、一つ一つ個性的でいいなぁと思うんですよね。

望月

天然のアメジストみたいな色味は、すごくきれいですよね。青木先生のデザインを見ると、いつも美しい石の図鑑みたいだと思います。

青木

望月先生も、旅の風景や自然からインスピレーションを得ていますよね。私たちは大地からひらめきをいただいているのかも(笑)。

望月

確かに。ニュアンスアートは、作られたものではなく自然界の不規則な感じのデザインが多い気がします。自然っぽいものにやっぱりそそられますね。

青木

ネイルアートは人工物ですが、そこに天然の美しさを取り入れたい。

望月

それを爪の上で作っていく工程が楽しいですよね。見ていて楽しいって言ってくださるお客様が多い。簡単な花柄やストライプとはまた違い、誰ともかぶらないものですから。

想像したデザインを
形にできる喜び

青木

デザインを生み出す楽しさってありますよね。ネイリストさんになってく過程において。頭の中の想像を形にしたいじゃないですか?

望月

それが思い通りにできたときは本当に楽しいし、いいものに仕上がります。それが出来るようになるのがクリエイティブアートですよね。

青木

私は検定の認定講師をしているので、お題をいただいてアートをつくることは、サロンワークに必要なスキルと思うんですね。次の検定試験は、「猫」なんですが、「野菜」の時もあります。

望月

テーマが広がってますね(笑)。

青木

実際、野菜をデザインすることはなくても、「何が野菜っぽいのか?」を考えることが大切。でも検定のカリキュラムでは野菜について考え、掘り下げるところまではなかなか進めません。サロンワークでは、奥行きの深いアートが出来たほうが評価も高く、お客様から値段も多くいただけます。これからは、検定以外の技術がどれだけ身につけていただけるかがカギだと思っています。

望月

3つの講座を通して、強みがたくさんあるネイリストさんになっていただければと思います。

Question & Answer

Q

青木先生が使用したラップ状のものは何でしょうか?

青木

「チップラップ」という2級の技術の時に使う薄いフィルムです。シルクを上から押さえる時、指で直接押さえると皮脂がうつってしまうので、しっかり圧をかけるために使うものです。

Q

青木先生が最初に使用したラメはどちらの商品ですか?

青木

教材にも入ると思いますが、よく私がキラキラ感を出すために天然石を作るときに使う「MITHOS」のものです。色味を邪魔せず、石っぽい奥行きを出すのに良いです。

Q

講座では、使用材料やアートの手順を学べますか?

青木

もちろんです。家でもできるように、材料と合わせアートの手順を細かく書き起こした教科書をご用意します。雑誌などでは、省かれてしまう細部についても「なぜそうするのか?」「どんな効果があるか?」という理論まで納得して習得してもらえるテキストです。

Q

ジェル筆を拭き取る時には何を使用しますか?

青木

キッチンペーパーをサロンで使っていますが、カサカサのペーパー(紙ナプキン)で、けばだたないものがおすすめです。

Q

細筆は何を使用していますか?

青木

初心者からプロまで使いやすい「STORYJEL365」のショートライナーです。毛が短く少ないので、シャーペンのようにすごく早く描けます。これを使えば間違いなし!という厳選教材の一つです。

望月

「STORYJEL365」のジェルとの相性も抜群にいい。これがないとニュアンスアートができないというブラシですよね。

Q

講座の教材に「STORYJEL365」は入りますか?

スタッフ

100%そうです。プロネイリストも注目のブランドで、アートを学ぶのに必要な教材をご用意します。3コース受講すると、サロンができるかも? というボリューミーな教材内容です。

Q

望月先生が使用したラメは何ですか?

望月

「atelier NOVEL」のデザートサンドグリッター(シャンパンベース)とスパークリングクラッシュ(シルバーの箔)をミキシングしました。

Q

コンテナにグリッターとミキシングして保存しても大丈夫ですか?

望月

クリアではない遮光のジェル容器でしたら問題ありません。

Q

クリアジェルの硬化熱は、お客様は感じませんか?

望月

「STORY JEL365」は硬化熱が軽減されるよう作られています。ノンワイプトップジェルも、テクスチャーはもったりしていますが硬化熱は本当に少ないです。

Q

どの講座も、働きながらでも学べますか?

青木

大丈夫です! 働きながら受講している方も大勢いらっしゃいます。お仕事しながら来られる方は、覚悟がおありなのでとても良いガッツを感じます。

Q

今日のデモンストレーションは講座ではどのレベルですか?

青木

クリエイティブアートコースで学べるデザインです。

望月

ニュアンスアートコースのカリキュラム学ぶデザインに近いです。

Q

「STORY JEL365」をすでに持っていますが、教材はセット購入?

スタッフ

ヒューマンアカデミー必須で買っていただくものと、単品で揃えていただくものがあります。校舎にお問い合わせいただければと思います。

Q

まだネイル検定を受けていません。他の講座を受講中ですが、あまり進んでいません。そのような状況でも受講できますか?

青木

大丈夫です。ネイルサロンベーシックでは、ネイルをする際の椅子の座り方の距離や角度などの「かまえ」から学びます。他講座と重複することなく、何もできない方に向けても、より理論的にサロンワークを掘り下げる内容です。

天然石をテーマにしたデモンストレーションでは、
先生方それぞれに個性的で素敵なアートが完成しました。
ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。