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受講生と企業をツナグ Web講座バトンセミナー

セミナーレポート

1/22(sun)大宮校 14:00〜16:00
データを徹底活用したWEBサイト改善事例とノウハウの習得セミナー
株式会社UNCOVER TRUTH
取締役COO
小畑 陽一
1月22日に大宮で、2回目の開催となったWeb講座バトンセミナーが行われました。
今回のテーマは「データを徹底活用したWebサイト改善」です。 株式会社UNCOVER TRUTHの取締役COOである小畑陽一氏を講師にお迎えして、実際に行った大企業との取り組み事例や明日から使えるノウハウを学んだセミナーの様子をご紹介します。

1.これからのWebサイトのUI改善にはCROが必要不可欠になる

創業から4年、主にデータ解析を用いてWebサイト改善の専門会社として躍進を続けているのが株式会社UNCOVER TRUTHです。

独自のヒートマップ分析ツールである「USERDIVE」とコンサルティングを行いながら、企業のWebサイトに良い成果をもたらしています。 同社の得意とする「データ分析→改善提案→ABテスト実施→効果検証」のPDCAサイクルを、会場のモニターに映しながら小畑氏は解説していきました。

小畑氏は前職(エムティーアイ社)では「KKD」という課題を抱えていました。※小畑氏の造語「KKD・・勘・経験・度胸」
前職ではスマートフォンサイト構築の事業に携わり、当時EC業界で国内売上トップ100社中46社のサイト構築と運用を行っていました。 大手カタログ通販会社様の改善(ABテストやリニューアル)を手がけた際には、1年間で売上16倍アップという実績を出しました。

ただ、実は好調な数字には表れない課題があり、それを理由に小畑氏は転職を考えるようになったと言います。
それまでの改善運用では、「勘と経験と度胸」でお客様が求めるデザインの要望を聞き、要望に合いそうなデザイナーをアサインしてマンパワーで運営していました。

しかし、成功したスマートフォンサイトのUI改善も実はマンパワーと「勘と経験と度胸」に頼った部分が多く、小畑氏は「勘と経験と度胸には限界があった。正しい再現性のある手法を模索していた」と、当時の状況を話しました。
「勘と経験と度胸」でないところで言うと例えば、サイトに訪問した1万人のうち10%にあたる1,000人がCVユーザーで、残りの90%は非CV。 根拠となるデータが少ない状況では「勘と経験と度胸」で何とか非CVユーザーをCVさせましょう、というざっくりとした話しかできないのに対し、 データに基づいた分析・改善を行うことで見えてくることがたくさんあるというのがポイントだと小畑氏は言います。

実はCVしていないユーザーの中にはもう少しでCVできそうな「惜しいユーザー」と、改善を試みても「無駄なユーザー」が存在します。
CVしたユーザーと類似(近しい・行動)の「惜しいユーザー」をデータから見つけ出し、その層に対して具体的な行動や施策を行うことでサイトの活性化や売り上げや目標の達成率を上げていきます。これが原理原則であり鉄則です。

効率的にデータを活用したアプローチを「データドリブン」と言い、コンバージョンへと導くには成約を最適化させる「CRO(Conversion Rate Optimization)」を学ぶことが大変重要です。

小畑氏は従来のWebサイト運営プロセスである、「集客」と「運用(更新やコンテンツ追加)」だけでは不十分だと語ります。 「集客」と「運用」の間に「データ」を活用したデータ分析と改善施策の実装活動を組み込むことで、サイトの成果を最大化する「改善PDCAプロセス」を作り上げることができます。

ユーザーのニーズを理解するためにCROを施すことで、「使いやすいUIと、ユーザーに刺さるコンテンツをとことん作ることができる」といった、適切なサイト運用ができるようになるのです。

2.デジタルシフトしていく中でこれからデータ解析ができる人が重宝される

キャズム(溝)理論 小畑氏は次にキャズム(溝)理論を元にした、「CRO市場の未来予想」を解説していきます。

市場の流れは、イノベーターやアーリー・アダプターなどの5つの層に分かれています。 ほとんどの企業がターゲットにするのは、市場が大きく盛り上がるアーリーマジョリティー(早めの一般層)やレイトマジョリティー(遅めの一般層)です。 このようにマーケットにおいて誰もが認知したタイミングで企業側は投資を始めます。

「企業の投資」とは専門技能を持った人材採用や、ツールなどの導入、専門人材の育成(研修や組織開発)のこと。 そのタイミングで多くの人たちがマーケット価値に気が付きスキルを磨くようになります


しかし、「それでは遅い」と小畑氏は言います。キャズムを超える前の今、先行して自分のスキルを身につけておくことが非常に重要になるのです。

新しいことをやっている人は非常に少ないからこそ、新しいもの・ことに投資をしている人は勝ち組となれるのです。 コモディティ化してしまったタイミングからスキルを身につけようとする人は、それほど地位が上がりません。

現代のマーケティングにおいて、ユーザー動向はテレビでも紙でもなく、スマートフォンサイトやアプリのようなデジタル分野が伸びている現状があります。 それに伴い、企業は多くの施策をウェブなどのデジタル媒体を通したユーザーとのコミュニケーションに重点投資をする流れにシフトしています。

企業のマーケティング活動がデジタルシフトする動きが今よりもっと活発になると、デジタルの世界(市場規模)はより大きく広がります。 その時にWebサイトの解析スキルを持っていることは、将来のキャリアプランに大きく貢献することへ繋がるはずです。
Webサイト解析の仕事はPV数やUU数(ユニークユーザー数)、CV数(成約数)の報告だけではあまり事業への貢献価値がありません。 仕事として取り組むのであれば、いかにビジネスインパクトを大きくするのかが重要になります。

企業のWebページ内のどこに問題があるのかをヒートマップなど先端のツールを駆使して、データ分析から改善する知識とスキルをこれから注力して磨いていけば、どのような会社でも重宝されるような未来が待っています。
「近い将来に企業が求めるであろう貴重な人材(スキルセット)だからこそ、今がまさにスキルを磨く狙い目の時です」と小畑氏は続けます。

3.大企業との改善プロジェクト実績を公開

最後に小畑氏は、同社が手がけた改善プロジェクト実績を解説しました。

例えば、通信教育事業などを行う企業様のコーポレートサイトのリニューアルプロジェクト。
その企業は数十の教育サービスを手掛けています。それらのサービスサイトへの送客が目的であるコーポレートサイトは、ポータル(玄関)としての役割を担っています。

コーポレートサイトを分析した結果、サービスのカテゴリー軸でずらっとサイトバナーを並べているUIでは、ユーザーが自分に合ったサービスを見つけ出すには、不便な構成であることが発見できたのです。

そのためリニューアルプロジェクトでは、コーポレートサイトに訪れたユーザーが、便利に自分に合ったサービスを見つけ出し、より多くのユーザーを各サービスサイトへ送り出すことを目的としたKPIとして、送客数を上げることが求められました。
その対応策として、コーポレートサイトを妊娠・子育て、幼児、小学生などの「ライフステージ」でサービスを区分けして、各サービスへの導線となるバナーを配置しなおした結果、ユーザーが自分に合ったサービスを見つけやすいように改善されました。

このようにユーザーが自分に必要だと思うサイトへの導線をデータから課題をあぶり出し、再設計することでユーザーが便利に利用できるサイトへリニューアルを成功させたのです。これにより、各サービスサイトへの送客数は120~200%も劇的にアップしました。

これ以外にもヒューマンアカデミーや人材紹介会社のスマートフォンサイトなど、データ分析を元に行った、多くの改善実績をあげて紹介していきます。
データを存分に活用することで、ユーザーの「属性とニーズの相関性を分析」し、ユーザーニーズに寄り添ったページデザインの「基本設計」を推進するなど、データ分析結果に忠実な改善施策を実装したことで売上の向上に繋がったと小畑氏は熱く語ります。

最後の質疑応答では
「データ解析で身近にできることはありますか?」
「データ解析を学ぶためにはまず何から始めたらいいのですか?」
などの質問が飛びました。

小畑氏は
「今ではたくさんの関連書籍が出版されているので、まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか?」や、
「実際にデータ解析ができるなら、生のデータを見ながら実践していくのが近道ですね。」
などの回答をし、会場内は盛り上がりを見せました。

小畑氏は改めてCROはこれから、企業のデジタルマーケティングの競争主戦場になると説き、セミナーを終えました。

4.おわりに

わかりやすい説明と「ここまで公開していいの?」と思わせるような、実際の解析画面を用いた講義に参加者の皆さんは身を乗り出して聞き入っていました。

最後に、このセミナーを受けた受講生の声をご紹介します。

▼受講生 H.Tさん
自分では知らないWeb業界の話を聞けてとても参考になりました。

▼終了生 C.Yさん
世の中を鋭く見ていらっしゃる。Webの世界だけでなく、事業・マーケット理解・世界全般の話など非常に勉強になった。



明日からでも実践できる詳しくて貴重な講義が受けられるヒューマンアカデミーのWeb講座。興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

【問い合わせ先】
ヒューマンアカデミー株式会社
東京都新宿区西新宿7-8-10 オークラヤビル4階
TEL:03-6846-7009 研修担当:村田

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