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セミナーレポート

11/26(sat)天王寺校 11:00〜12:30
チームラボにディレクターは存在しない。カタリストがモノづくりを推進する
チームラボ株式会社
Catalyst team Manager
HR Recruiter
伊丹 孝明
ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」。そのモノづくりのカギを握るのがカタリストと呼ばれる職種です。今回のセミナーでは、カタリストとして活躍中の伊丹孝明氏をお迎えし、 チームラボの仕事やカタリストの役割、制作の仕事について、多くの事例を交えながらお話をお伺いしました。

1.チームでモノをつくることが未来をつくる

プログラマやエンジニア、デザイナーなど、さまざまな分野のスペシャリストから構成されている「チームラボ」。2001年に創業し、最近は空間におけるインスタレーション作品で注目を集めています。

最大の特徴は、約400人のメンバーが、ほぼ全員モノづくりに関わり、そのすべてをチームで行っていること。「『チームでモノづくりをする』をテーマにしています。一人でやりたいという人には不向きですが、 チームでモノをつくることを信じる人には最高の環境です」と伊丹さん。チームはプロジェクトごとに編成されるそうです。

プロジェクトを進めるにあたっては、周囲も巻き込むオープンスペースでミーティングを行うことや、天板が分厚いメモ帳になっている“メモデスク”でブレーンストーミングを進めるという独特な手法で行っています。 大きな白紙にどんどん書き込んでいけるメモデスクはアイデアが出しやすく、言葉にできないものを書くことで、簡単にメンバーに共有できることがメリットのひとつ。出てきたアイデアを実験しながら試作できる工作室も備えています。

どのようなモノづくりがされているかが分かる制作事例も紹介されました。プロバスケットボールチーム「大阪エヴェッサ」の試合で、デジタルとの融合による新しいバスケのショー体験を提供する「舞洲エヴェッサパーク チームラボ4Dステージ」、 未来の遊園地で注目を集め、みんなが描いた魚たちが泳ぐ「お絵かき水族館」、ミラノ万博の日本館で展示・制作した、まるで稲穂を分け入るかのように歩き回りながら、四季を表現した象徴的な日本の自然を体感できるインタラクティブな映像空間「HARMONY」、 一般の人が「オロナミンC」のCMキャスト体験ができる撮影スタジオの設置など、実際の映像を使いながらの解説に受講生の皆さんは熱心に聞き入っていました。

「無印良品」では「人をダメにするソファ」の商品プロモーションや「アスクル」が一般ユーザーを対象にした「ロハコアプリ」、「東急ハンズ」の在庫検索サイト「コレカモネット」など、Web系の制作事例についても詳しい説明がありました。

2.カタリストとは、モノづくりのすべてに関わる人

こうしたモノづくりに欠かせないのがチームラボ独自の「カタリスト」という職種です。

スペシャリストが集まるチームの中で「触媒」の働きをし、担当業務はクライアントとの折衝、社内外との調整、見積りや契約書の作成、企画、進行管理、コスト管理など多岐にわたるカタリストは「モノづくりのすべてに関わり、 エンジニアやデザイナーという社内でモノづくりをする人たちとクライアントとの間に入り、最良なアウトプットが生まれるようにメンバーのテンションを上げる、つまりモノづくりの環境を整える役割を担っている。」と伊丹さんは話します。

より良いモノづくりを目指して全方位からアプローチするカタリストのバックボーンはさまざまで、伊丹さんの場合はもともとデザインを専門にしていたそうです。

カタリストとして大事にしているのは、「あいつともう一回、仕事がしたい」と思ってもらえる仕事をすること。プロジェクトを成功させるためにメンバーのテンションを上げ、チームのパフォーマンスを最大限に引き出すことがカタリストの使命のひとつで、 そこにやりがいを感じると強調しました。

3.制作は4つのステップで進めていく

仕事の流れについても分かりやすい説明がありました。チームラボでは基本的に、@ヒアリング A企画・提案 B要件定義 Cデザイン・開発という4つのステップを踏みながら制作物を完成させていきます。

@のヒアリングではクライアントの要望を具体的に洗い出しますが、この時、クライアントから出てくる要望は、目的に対して必ずしも正しいとは限らないと伊丹さんは言います。

「例えば、『この画面に赤いボタンをつけてほしい』という要望が出てきた場合、『はい。分かりました』とつくってしまうのは簡単です。でも、それを何のためにやるのか。細かく突き詰めて本来の課題を見つけ出さなくてはいけない」

Aの企画・提案は、ブレーンストーミングでアイデアを出し合うことから始め、企画を組み立ててクライアントに提案するところまでを行います。

さらに、Bの要件定義では、提案時に定めたゴールへの道筋をチーム全体でより具体化していきます。

ここまで来ると、あとは実作業であるCデザイン・開発に入っていくとのこと。全体の期間は、プロジェクトによってさまざまです。クライアントの要望は段階を経るごとに具体的になり、課題も増えていくので、 その都度より良い形で反映させていくことが求められます。

興味深いお話が続いたセミナーの最後には、質疑応答の時間が用意されました。受講生からは、

「ブレーンストーミングで良いアイデアが出ない場合はどうするのか?」
「カタリストにはどんなタイプが多いのか?」
「プロジェクトが行き詰まった時はどうするのか?」
「情報収集はどのように行っているのか?」

など、具体的な質問が次々と飛び出し、その一つひとつに伊丹さんが丁寧に答えていきました。

よく聞かれるという同社の評価システムについても紹介。プロジェクトでの成果やクライアントからのフィードバックによって評価が上がり、ボーナスは年に2回、利益額を山割均等制で新人もベテランも同額であることなど、 意外なシステムにも言及しました。

1時間半のセミナーはあっという間に終了。すでにWeb業界で仕事をしている受講生にも、これからがんばりたいという受講生にも、たいへん有意義な時間となりました。

「普段聞けない初歩的なことから、実践を通した生の実例まで聞ける」ヒューマンアカデミーのweb講座を、あなたも是非体験してみて下さい。

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