2011/12/16 Release

アノヒトに聞きました

片山結花(かたやま・ゆか)
株式会社Uca 代表/FLOWERアート&デザイン協会 プロフェッショナル本部認定講師/教務委員会委員長
ヒューマンアカデミーでフラワー講座修了後、2005年東京のウエディングプロデュース会社で、フラワーコーディネーターとして活動開始。2006年FENDI「シンデレラオーディション」でシンデレラガールに輝く。その後独立し、株式会社Ucaを設立。数多くの企業のパーティー装花を担当する。近年では、2011年6月菅直人首相が来日した米歌手のレディー・ガガに贈ったバラの花(メッセージローズ)のプロデュースも務める。また、ヒューマンアカデミーのフラワー講座の講師として教壇に立つなど幅広い分野で活躍する。
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スタッフ達のことを家族だと思っています。
みんながいるから、仕事をとってこなきゃ!とがんばれる。 お父さんみたい。


花の会社の経営は「天職」ですか?

「はい、天職だと思います。
会社を立ち上げてから、いいこと、悪いこと、
いろんなことがありましたが、
振り返ってみると、前職で勤めていたころよりも
精神的に強くなった気がします。
なにごとにも動じないようになりましたし、
ネガティブな考えをまったくしなくなりました。」


片山さん

片山結花さんが目指しているのは、
「信頼される会社」をつくること。
たとえどんなに小さなお仕事にも誠実に取り組み、
花の力によってたくさんの笑顔を生み出してきました。
会社の年間クレーム率はわずか1%ほど。
「うちのスタッフたちはほんとうに立派です」と微笑む片山さん。
信じ続けているから、夢はやがてかなうのです。


編集部 花のクリエイティブな部分とは別に、
女性起業家としてビジネス上の目標はありますか。
片山 会社を大きくしたいとか、
スタッフをたくさん増やしたいとか、
名誉や地位を築きたいという目標は一切ありません。
「この花屋さんに頼めば安心、間違いない」といった、
「信頼される会社」にしていきたいという思いは強く持っています。

それから、私たちがつくったギフトを贈られた方が、
「あっ。この花って、あそこの花だよね。」
とみんなが知っているようなブランドにしたい。
そうすることによって、たくさんの人に長く愛されるから。
編集部 その実現に向けて、今どういったところが欠けていますか。
片山 PRが足りていないと感じています。
現在は、パブリシティで色々な雑誌に
掲載していただくことも多いのですが、
今後はさまざまなメディアへの露出についても、
戦略的に強化していく必要があります。
たくさんの人たちに知ってもらい、
長く愛されるブランドにしたいので、
次のステージではPR活動に力を入れるよう、計画を立てています。
編集部 FLOWERアート&デザイン協会(通称:FADA)
プロフェッショナル本部認定講師として務めている、
ヒューマンアカデミー「フラワー講座」の講師の
お仕事について教えてください。
片山 FADA認定講師としてのお仕事は、
2010年から務めさせていただいています。
ヒューマンアカデミーでフラワー講師の免許を取得してから、
講師として働くことは一つの夢でした。
ようやくその夢が実現して、
フラワー講師として教えることができるようになりました。

フラワー講座には、いろいろな生徒さんがいらっしゃいます。
かつての私と同じように、
「将来は花屋さんやフラワー講師としてがんばっていきたい!」
という目標を持っている生徒さんもいますし、
「趣味で花を楽しんでいきたい」という生徒さんもいます。

それぞれ異なる夢を抱いている生徒さんたちの目的に合わせて、
個々人が楽しく学べる方法を
講師である私自身、
もっと勉強していかなければと思っています。
編集部 花の世界は感覚的な部分も大きいでしょうから、
言葉で伝えていく難しさもきっとあるでしょうね。
でも、片山さんは感覚的なことがらを
しっかりと言葉にできる人だと私は思っています。
それは経営者の顔を持っていらっしゃるからではないかと
勝手に想像しているのですが。
片山 そうですか? 自分ではわからないです。
「言葉で伝えるのって難しい」と悩むことが多いですから。
一つ言えることは、
「私はフラワーアーティストではない」ということです。
芸術家ではありませんから、
生徒さんには方法や作り方、基礎などを
具体的に教えてあげたい。

感覚って人それぞれ違うんですよね。
同じ色の組み合わせを見せて、
「なんとなくこの色とこの色が合うんですよ」と伝えたら、
すっと理解できる感覚が鋭い人もいるとは思いますけど、
「どうしてその組み合わせがよいのか」が、
すべての人に理解してもらえるわけではありません。

ですからカラーチャートを見せてあげて、
「反対色だからこうなります」とか、
「隣にある色だから調和がとれるんですよ」とか、
ある程度、理論的に教えてあげることで、
より多くの生徒さんに伝わっていくと考えています。
FADAプライマリーテキスト
片山さんが携わったFLOWERアート&デザイン資格取得講座のテキスト

編集部 これから挑戦してみたいことはありますか。
片山 2012年3月末に、お台場で店舗を構えることが決まりました。
しかもですね、これもまたコンテストで合格したんです(笑)。
編集部 おおーっ! 「シンデレラガール」に続いて!
片山 「ダイバーシティ東京プラザ」という新しい複合施設への出店を
フジテレビさんに応援してもらえるという企画のコンテストで、
雑貨屋さん、洋服屋さんなど、さまざまなお店が応募する中で、
当社はメッセージローズ販売店として出店できることになりました。
合格したので、出店にかかる費用や家賃などは優遇していただけます。
またまた「ラッキー!」です(笑)。

お台場という立地ですから、
少なくとも最初の1年間は間違いなく
たくさんの人に来ていただけると思います。
外国からのお客さまも多い場所ですから、
たくさんの人に私たちのつくる花を知ってもらえる
いいチャンスになると思っています。
編集部 どんな花屋さんになるのでしょう?
片山 今ちょうど、店舗の設計を進めているところです。
ベースとなる建物が埠頭の倉庫のようなイメージなので、
当社のかわいい雰囲気をどう合わせていくのか、
工夫していく必要があります。
店舗ではアニバーサリーやプロポーズに使う
メッセージローズのギフトを販売していく予定です。

これから大きなチャレンジが待っているので、
4月からまた新しいスタートとチャレンジという気持ちでわくわくします。
オーディション
ダイバーシティ東京プラザに出店が決定!

編集部 ヒューマンアカデミーで勉強している方に向けて、
アドバイスをお願いします。
片山 目標に向かって進んでいる間は、
いいことばかりではなく、たまには嫌なことがあったりもします。
でも、大切なのは「あきらめないこと」だと思います。
継続すること。

講座を受けていて、
うまくいかない、つまらないと思うことも時にはあるでしょう。
それでも、「最終的に自分はこうなるんだ」という思いや
目標、夢があれば、寄り道をしながらでも継続はできると思います。

私と同時期にヒューマンアカデミーで
フラワー講座を学んでいたお友だちがいました。
彼女は「やりたくない、つまらない」と言って
一度休学することもありましたが、
5年かかって最終的に資格を取得し、花屋さんになりました。
長い時間をかけて、寄り道して、
それでもあきらめずに資格を取って夢を実現したのです。
だから寄り道をしてしまっても、継続さえすることができれば、
いつかきっと夢に描いていたことを現実にできる。
私はそう信じています。
編集部 いいお話ですねぇ。
花のお仕事は、片山先生にとって「天職」ですか?
片山 天職だと思います。
はじめは「花を作ること」が楽しかったし、
自分の天職だと思っていました。
起業して、花を毎日作っていてある時気づいたことがあります。
花をつくるということよりも、
花のよさをたくさんの人に伝えていく仕事のほうが
向いているなと。
部屋にこもって地道にアレンジなどを制作するよりも、
いろいろな人に花の魅力を伝えたり、
提案することが大好きなので、
多くの人に当社の花のファンになっていただくことが
私の天職だと思っています。

お客さまもステキな方ばかりですが、
スタッフにも恵まれていて、毎日よく働いてくれていると感謝しています。

自分一人だったらのんびりやっているかも知れません。
みんなががんばってくれているから自分もがんばらなきゃと、
刺激を受けるのと同時に、
「みんながいるから、仕事をとってこなくちゃ!」
と一所懸命になる。いい関係だと思っています。

以前、スーツを着て営業に出かける姿を見て、
先輩から「片山は、お父さんみたいだねー」と声をかけられました。
確かに、スタッフたちは家族みたいだし、
みんなを養っていかなきゃいけないから、仕事を獲得してくる。
本当だ、お父さんみたい・・・と。
片山さん
編集部 ところで「仕事と結婚」については、
どう考えていますか?
片山 30代を迎えて、結婚についても
落ち着いて考えられるようになりました。
でも、会社経営を続けながら結婚しても、
家事をする時間がきっとないだろうなと想像してしまうんですね。
ですから相手の男性に理解がないと、
結婚はできないと思っています。
今の状態だと、結婚はできてもいい奥さんにはなれないと思う(笑)。
子育てはさらに難しいと思います。

だけど仕事をばりばり続けながら、
結婚して家事もしっかりとこなしている
女性経営者の方もたくさんいらっしゃいますからね。
私もその気になれば、できるのかもしれませんが。
編集部 結婚は「将来の設計図」に入っていなかったんですか?
片山 入っていたんですよ〜。31歳。
あと半年で、タイムリミットなんです(笑)。
「いいな」と思う人がいても、
仕事が忙しかったら、会える時間がなかったり、
それで距離ができてしまったり。
それを、理解してくれる大人で心の広い男性が理想ですね。
たとえば・・・ずっと年のはなれた男性とか?
編集部 「年の差婚」の時代です!
せっかくここまで
設計図通りに夢をかなえてきたのですから、
ぜひがんばってください(笑)。
片山 そうですね、がんばります(笑)。

付録:片山さんからの一言メッセージ

嫌なことも、いいことも、道の途中にはたくさんあります。
だけど「自分がなりたい姿」を思い描き続けることができれば、
進むべき道に必ずもどってこられる。
片山さんから、そのことを教えてもらった気がします。

次回も、お楽しみに!



                                おわり


●お知らせ
片山結花講師が所属するFLOWERアート&デザイン協会主催のフラワーイベントが開催決定! 協会会長Massa Nakagawaのフラワーデコレーション、受講生の方の作品展も開催されますので ぜひお越しください!

FLOWERアート&デザイン協会主催のフラワーイベントが開催

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